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重賞勝ち馬評価 阪急杯【ウインマーベル】 中山記念【マテンロウスカイ】

阪急杯
ウインマーベル(アイルハヴアナザー×コスモマーベラス by フジキセキ)牡・19生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:3 結:6 土:3 弱:1 影:2 集:3 質:3 再:3 SP:3 ST:3 特:0
合計:(30/60)点 クラス:1B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I × C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

前面でクロスしたNijinskyは6×3と世代ズレを起こし、Stage Door Johnny.Northern Dancerは中間断絶の為、主導は、Turn-toを伴うHail to Reason6・7×5(父方8代目Hail to Reasonは世代ズレと判定)。次いで、珍しくはあるが、Cornish Prince7×6の影響も強く、主導としては不明瞭な配合である。また、父内6代目MahmoudやMenow.Hasty Roadも世代ズレを起こしている。この部分でもわかるように父母間の世代の問題が大きい配合であり、弱点や欠陥の派生も踏まえると、安定感には欠ける血統構成だと言える。救いは、主導をHail to Reasonにし、結合のアシストを前述のStage Door Johnny.Northern Dancerがアシストを行った為、血統全体において強い影響を持ったPrincequilloの連動が図られた点にある。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。重馬場もこなせる全天候型。日本適性は比較的高く、ムラ駆けタイプ。

 
中山記念
マテンロウスカイ(モーリス×レッドラヴィータ by スペシャルウィーク)セン・19生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:4 結:7 土:3 弱:2 影:3 集:6 質:3 再:5 SP:3 ST:3 特:0
合計:(39/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C × L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:晩成

〇 短評

主導は、途中Royal Chargerが落失するものの、サンデーサイレンス4×3の中間断絶を呼び水としたHail to Reason6・6・7×5。ただし、中間断絶ではあるもののNorthern Dancer5・6・6・6×5・6の影響も強く、主導としては不明瞭な配合となっており、ここが当馬の血統構成上の限界点である。とはいうものの、前面で強い影響をもった、Hyperion20連や、7代目以降になるものの、Prince John7×7の系列クロスを、Banish Fearを介し、サンデーサイレンス傘下に収めた点は見るべき部分であり、血統全体の連動性は比較的高い血統構成であり、ここが当馬の能力の源泉であると言える。また、4代目にサンデーサイレンスを配した場合にネックになりやすい、弱点の派生を、Palestinianをクロスさせる事で回避し、血統全体でこれといった弱点の派生がおこらなかった点は幸運であると言える。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。加えて、Ribotの離反は惜しまれるものの、7代目以降になるが、Tom Fool7×7、Hurry Onを伴うCourt Martial7×8、プリメロ(=Harina)8×7・7が、前面のスピード・スタミナを底支えしており、器用な競馬を見せる可能性を秘めている点は指摘しておきたい。ただし、主導の不明瞭さや、クロス種が62と非常に多く、開花率の低さや、晩成型の血統構成である点も重ねて指摘しておきたい事実である。また、影響度バランスを(7-3-9-3)とし、強調された母の父スペシャルウィークへと集めており、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性を秘める点や、土台構造をNearco17連、Hyprion20連で形成し安定感に良さがある点も、指摘しておきたい。長い目で見たい血統構成である。

 

(taku.O)
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