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重賞勝ち馬評価 北九州記念【ピューロマジック】 ラジオNIKKEI賞【オフトレイル】

北九州記念
ピューロマジック(アジアエクスプレス×メジェルダ by ディープインパクト)牝・21生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:1 結:7 土:1 弱:1 影:2 集:6 質:3 再:4 SP:4 ST:3 特:0
合計:(32/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:△
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I × C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:遅め

〇 短評

前面でクロスした、Storm Cat4×5、Deputy Minister5×4は、途中Northern Dancerがクロスするものの単一クロスに近く、Hold Your Peace5×5は、中間断絶の為、血統をリードするのはRaise a Native6・8・8×7、Bold Ruler7・7×6・8、Turn-to8×6・8・8の系列クロスや、Princequilloを伴うPrince John6・7×7の影響が強い。従って主導としては極めて不明瞭な配合となっており、更に、父の母内Orsiniに欠陥を派生。ここが当馬の血統構成の限界点を端的に示しており、クロスとは作れば良いというものでは無い配合だと言えるだろう。とは言うものの、これらクロスや、Pocahontas7×6、Sir Gaylord7×7により、孤立しがちなPrincequillo系をNearcoや、Teddyを介して前面のクロスと連動させた点は見るべき部分であり、加えてNothirdchance7×6により、Blue Larkspur.Man o’War等の米系の連動を、前述のHold Your Peaceにより、Djbel-Tourbillon-Ksarを間接的にでも前面のクロスと連動させており、ここが当馬の能力の源泉であると言える。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場も得意な全天候型。クロス種が64とかなり多いものの、結合力の良さからある程度の開花の早さが見込める血統構成で、強調された母の母であるメリュジーヌにある程度の血の集合が見られる為に、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性は否定できないものの、決して信頼がおけるタイプでは無い事も付け加えておきたい。

 
ラジオNIKKEI賞
オフトレイル(Farhh×Rose Trail by Kingmambo)牡・21生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:8 結:3 土:3 弱:1 影:1 集:7 質:4 再:2 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(36+1/60)点 クラス:2B+(3B)
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I △ C × L ×
ダ:S □ M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:高め 成長型:早い

〇 短評

主導は、Northern Dancer-Natalma-Almahmoudと継続させたNureyev4×4の系列クロス。主導内は、Specialこそ落失するものの、Hyperion.Commotion-Mieuxe.Nasrullah.Gold Bridgeを生かし、その充足率は高い。次いで、Nasrullahの系列クロスで血統を構成。非常にシンプルな血統構成となっており、ここが当馬の血統構成の最大の長所。反面、Princequillo系の離反や、父の母Gonbardaが豊富に抱える独系統の血が、全く生かされておらず、父であるFarhhの持つ、種牡馬としての難しさを解決できていない点が、当馬の血統構成の限界点を端的に示している。本質は、芝向きのマイルタイプで、ダート・重馬場はこなせる程度。再現性の低さから、将来的な成長力には疑問が残り、影響度バランス(6-0-10-4)となった点からわかるように、複数の欠陥を派生しており、安定感には欠ける血統構成。反面、血の集合を、強調された母の父Kingmamboに集めており、ムラな面を見せる点は否定できないものの、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性や、9代目までに38という少ないクロス馬で血統を構成しており、反応の良さを見せる可能性も重ねて指摘しておきたい事実である。

 

(taku.O)
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