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重賞勝ち馬評価 クイーンステークス【コガネノソラ】 アイビスサマーダッシュ【モズメイメイ】

距離適性は、ミオスタチン遺伝子をC/T型と想定して算出しております。当該のサラブレッドのミオスタチン遺伝子が、C/C型であれば一項目左へ、T/T型であれば一項目右へずらして、ご閲覧頂ければ幸いに思います。

 
クイーンステークス
コガネノソラ(ゴールドシップ×マイネヒメル by ロージズインメイ)牝・21生
有効世代数:代目

Ⅰ 主:6 結:4 土:4 弱:1 影:1 集:5 質:3 再:3 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(34+1/60)点 クラス:2B+
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I △ C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

主導は、Hail to Reasonを伴う、Halo4×5・6。系列クロスを形成したAlmahmoud6・8・8×7・8・8を内包し、一見かなり明瞭に見えるが、Turn-to-Royal Chargerを落失した点や、Nashua8×6・7や、Fair Trial8・8×6・9の系列クロスの影響も強く、明瞭に血統をリードしているとは言えず、ここが当馬の血統構成の限界点を端的に示している。また、母の父内Clandestine.Retirementにおいて欠陥を派生させた点や、Torando-Tourbillonといった欧州系を生かしながら、離反させた点もマイナスである。とは言うものの、前述されたクロスからスピードに良さがある血統構成となった点は確かで、国内向きの血統構成であるとは言え、土台構造を形成した、Pharos(=Fairway)18連から来る血の流れに良さがある点は幸運。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。父の世代に比して、母の世代がやや古く、安定感に欠ける可能性がある点は指摘しておきたい事実である。

 
アイビスサマーダッシュ
モズメイメイ(リアルインパクト×インラグジュアリー by Frankel)牝・20生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:5 結:5 土:3 弱:1 影:1 集:2 質:4 再:4 SP:4 ST:3 特:0
合計:(32/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I × C × L ×
ダ:S □ M 〇 I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

前面でクロスした、In Realty4×6(母方7代目In Realtyは世代ズレと判断)は、単一クロスの為、主導は、その父母であるNearctic/Natlma共に継続させた、Northern Dancer6×5・6・6・6の系列クロス。かなり明確な主導に見えるが、同様に5代目からクロスしたHail to Reason5×7も系列クロスを形成し、主導としては不明瞭な配合であり、加えて強調された父の母トキオリアリティ―内にNorthern Dancerが存在しない等、血の集合も散漫な配合となった。ここが当馬の配合の限界点を端的に示している。また、Prince John6×7が系列クロスを形成しているものの、この結合が果たされておらず、同様にDjbel.Somethingroyal等、きめ細かく血を生かした配合でありながら、これら結合が果たされていない点は、非常に惜しまれる部分である。加えて父の血統に対し、母の血統が新しく、Eight Thirtyが5×9・9と世代ズレした点に代表されるように、世代全体のバランスが悪い点や、弱点の派生等も踏まえると、安定感に欠ける血統構成であると言わざるを得ない。とは言うものの、Raise a Native5×7・7のスピードや、7代目以降においてもHillary-Khaled. Boudoir-Mahmoud-Bleheim.Alibhai. Olympia. Auroraをクロスさせる等、Hypieron系のスピード・スタミナのアシスト自体は厚い配合であり、ここが当馬の能力の源泉であると考えられる。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。重馬場はこなせる程度。開花は比較的早いものの、これといったスタミナの核を持たない点も踏まえると、思った程の成長を見せない可能性を指摘しておきたい。

 

(taku.O)
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