ジャパンカップ2024外国馬
距離適性は、ミオスタチン遺伝子をC/T型と想定して算出しております。当該のサラブレッドのミオスタチン遺伝子が、C/C型であれば一項目左へ、T/T型であれば一項目右へずらして、ご閲覧頂ければ幸いに思います。
Auguste Rodin【オーギュストロダン】(ディープインパクト×Rhododendron by Galileo)牡・20生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:7 結:6 土:2 弱:1 影:2 集:5 質:5 再:4 SP:4 ST:3 特:0
合計:(39/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C □ L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め
〇 短評
主導は、最前面でクロスした、Hail to Reason4×6の系列クロス。次いで、Northern Dancer5×4・6・6の中間断絶の影響が強い。このNorthern Dancerが系列クロスにならなかった為に、シンプルな配合となっており、ここが当馬の最大の長所である(父ディープインパクトと母の父Galileoを配した配合の場合、Hail to Reasonがシンプルに主導を取るのが最大の長所であり、サンデーサイレンスのスピードをしっかりと再現しつつ、米系の連動性をはかり、Northern Dancerが欧州系の結合をはかる組み合わせとなり、後述するが、欧州系の質の高いスタミナ要素を、おさえる事ができ、ニックスとまでは言えないものの、一定の相性の良さを見せる組み合わせである)。惜しむらくは、サンデーサイレンス内6代目Pharamondの世代ズレにより、父の父サンデーサイレンスのスピード再現が中途半端になった点や、Bunish Fear6×9、Busted3×7、Borealis6×9の世代ズレを抱えた点で、これは父の問題と言うよりも、母の母Halfway to Hevenの世代後退による側面が大きく、弱点の派生も踏まえると、やや安定感に欠ける血統構成であると言わざるを得ない(従って、この母にディープインパクトを配した意味はやや薄いと言わざるを得ない。確かに、父ディープインパクトと母の父Galileoの相性の良さを生かしてはいるものの、母の母であるHalfway to Hevenの世代後退が大きくマイナスに作用している)。とは言うものの、Hurry Onの欠落により純粋なスピード要素となったCourt Martialが7代目から隠し味的にスピードをアシストし(父の母内6代目Court Martialは世代ズレと判定)、Donatello6×8(母の母内9代目Donatelloは世代ズレと判定)や、Princequilloを生かしたSir Gaylord6×8がスピード・スタミナをアシストしており、加えて、父ディープインパクトが抱える、欧州系のスピード・スタミナ要素である、Mieruxe.Clarissimus.Rabeleis.Gold BridgeがGalileoとの呼応によりクロスする事により、しっかりと抑えられており、純粋にクロスした血の質は高い。ここが当馬の能力の源泉であると言える。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。前述のように不備を多数抱えた血統構成であるために、信頼性には乏しいと言えるものの、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性は指摘しておきたい。開花は比較的早いタイプであり、早期の中距離対応可能な血統構成であると言える。また、7代目以降において生かされたスタミナ要素を鑑みるに、長く脚を使える可能性や、クロス種が44である点から、反応の良さを期待できる血統構成である点は、指摘しておきたい事実である。
Fantastic Moon【ファンタスティックムーン】(Sea The Moon×Frangipani by Jukebox Jury)牡・20生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:8 結:8 土:4 弱:1 影:2 集:4 質:4 再:6 SP:4 ST:5 特:0
合計:(46/60)点 クラス:1A
Ⅱ 日本適性:× 成長力:◎
Ⅲ 距離適性
芝:S × M × I □ C 〇 L ◎
ダ:S × M × I △ C △ L △
芝適性:〇 ダート適性:△ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通
〇 短評
主導は、Northern Dancerを伴う、Sadler’s Wells5×4。その父Northern Danceを血統の4ブロック全てに配し、明確に血統をリードしている。次いで、Lalun-*-Djbel-Tourbillon.Blue Larkspurを生かしたNever Bend7×5・7で血統を構成。また、孤立しがちな独系統をSurumu5×5の中間断絶が見事にとりまとめ、系列クロスを形成したBirkhahnや、Tantiemeを、Hyperionを介して主導と連動させる様は見事であるとしか言いようが無い。また、Cockade(=High Top)5×6の単一クロスがCourt Martal-Fair Traal.Owen Tudor.Rialto.Black Devl.Dasterといった細かいクロスを、Nearcoを介し、これも辛うじて主導と連動。扱いの難しいオールドヴィックの血を見事に生かし能力参加させている。従って、サラブレッドの血統の背骨を形成する、主導・結合といった評価はかなり高い。また、Gold Brdge.Nasrullahを生かした、Ridan(=Song)5・8×7・7が、強烈なスピードを補給。これぞ欧州馬の重厚なスタミナに裏打ちされたスピードといった内容であり、非常に隙の少ない血統構成である。惜しむらくは、母の父内Skelda内に欠陥に近い弱点を派生させた点や、米系のクロスが確認できない点で、やや安定感に欠ける可能性を秘めると考えられる部分か。それでも総合的には非常に優秀な内容で、非常に鍛えがいのある血統構成である。本質は、芝向きの中~長距離タイプで、ダートは不得手で、重馬場はこなせる程度。無事な開花を望みたい一頭である。
Goliath【ゴリアット】(Adlerflug×Gouache by Shamardal)セン・20生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:9 結:6 土:2 弱:1 影:1 集:5 質:4 再:3 SP:3 ST:4 特:3(母・伴性血縁牝馬 Riverman)
合計:(38+3/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M △ I 〇 C 〇 L ×
ダ:S × M × I △ C △ L ×
芝適性:〇 ダート適性:△ 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め
〇 短評
主導は、Natalma-Almahmoudと継続させた、Northern Dancer4・5×6・6の系列クロス。このクロスは血統の4ブロックすべてに配され、明確に血統をリードしている。次いで、Never Bend6・6×7・7の系列クロスや、Alchimistを伴うBirkhahn6×8や、Acropolis(=Alycidon)6×8、Hail to Reason6×5・7・7・8の中間断絶で血統を構成。孤立しがちなTourbillonをNever Bendや、Hail to Reason内Blue Larkspurを介しNearcoを通じて、主導と連動させた点は見るべき部分である。惜しむらくは、複数の弱点を抱えた点や、せっかく生かした独系統のBirkhahnやHerbager.Princequilloが孤立した点で、安定感に欠ける可能性を否定できない点か。本質は、芝向きの中距離~クラシックタイプで、ダートは不得手だが、重馬場は得意なタイプ。影響度バランスを(12-6-1-3)とし、強調された父の父、In the Wingsの生かし方が悪く無い点や、母であるGouacheのハートライン上にRivermanのクロスを抱えた点を踏まえると、意外性のある血統構成である。
(taku.O)
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