距離適性は、ミオスタチン遺伝子をC/T型と想定して算出しております。当該のサラブレッドのミオスタチン遺伝子が、C/C型であれば一項目左へ、T/T型であれば一項目右へずらして、ご閲覧頂ければ幸いに思います。
阪神カップ
ルガル（ドゥラメンテ×アタブ by New Approach）牡・20生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：２ 結：６ 土：２ 弱：１ 影：２ 集：５ 質：４ 再：３ SP：４ ST：３ 特：０
合計：（32/60）点 クラス：2B
Ⅱ 日本適性：〇 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S 〇 M □ I × C × L ×
ダ：S 〇 M △ I × C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：〇 重馬場適性：〇
Ⅳ 開花率：低め 成長型：遅い
〇 短評
前面でクロスしたMiesque４×４は、途中Northern Dancer.Specialがクロスするものの、ほぼ単一クロスに近く、同様にMr. Prospector４×６も、途中Native Dancerがクロスするものの、これも単一クロスに近く、両者とも主導勢力としての機能は薄い。実質的な主導は、Almahmoud６・８・８・８×７・７・８・８の系列クロス及び、Grey Sovereign８×６の系列クロスと考えられる。従って主導としてはかなり不明瞭な配合であり、ここが当馬の配合の限界点で、単純にクロスを作成すれば良いと言うものでは無い、血統構成であると言える。とは言うものの、血の濃さがある為、そこまでの評価はできないものの、各系列の連動性はHail to Reason５×７の単一クロスのアシストもあり、ある程度はかられており、またスピードのアシストが厚い配合となっている点や、Buckpasser７×６・７の中間断絶クロスが弱いながらもスタミナをアシストしている点は見るべき部分である。本質は、芝・ダート兼用のスプリント～マイルタイプ。重馬場もこなす全天候型。近親度の強い形態だが、クロス種が62と多く、開花には時間がかかるタイプだと言えるだろうか。
ホープフルステークス
ロブチェン（ワールドプレミア×ソングライティング by Giant’s Causeway）牡・23生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：６ 結：８ 土：４ 弱：１ 影：１ 集：５ 質：３ 再：２ SP：４ ST：３ 特：１（主導牡牝を通じたクロス）
合計：（37+1/60）点 クラス：3B+
Ⅱ 日本適性：〇 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S × M 〇 I 〇 C × L ×
ダ：S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：〇 重馬場適性：〇
Ⅳ 開花率：高め 成長型：早い
〇 短評
主導は、Hail to Reason-Turn-toと継続させたHalo４×６の系列クロス。次いで、Nearcticから継続させたNorthern Dancer５・６×５・６や、Tudor Minstrel６×８の系列クロス、Princequilloを伴うSomethingroyal８×６、Pocahontas６×７の中間断絶で血統を構成。一見明瞭な主導に見えるが、主導勢力であるHalo-Hail to Reasonが、父の父、母の父内の２ブロックにしか存在せず、極めて明瞭に血統をリードできなかった点は惜しまれる。また、父内においてCourt Martial-Fair Trial.Acropolis-Donatello/Aurora.Mieuxce.Tetratemaといったキーホースや、独系統であるBirkhahn-Alchimist.Ticinoが落失。母内においてはBold Ruler/Nashua-Nasrullah.Menow.Raise a Nativeが落失しているように、父母の相性は決して良好では無く、その再現性に限界を抱えた点が当馬の血統構成の限界点を端的に示している。とは言うものの、シンプルな血統構成となった点は事実であり、孤立しがちなPrincequillo系を、前述のPocahontas内Sir Gallahad(=Bull Dog)を経由し、主導たるHaloと連動させた点は見るべき部分であり、生かされた血の連動性の良さが当馬の能力の源泉。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。９代目までにクロス種が46と少なく、前述の連動性の高さを踏まえると、早期のスピード対応が可能な血統構成。反面、父の持つ重厚な血のほとんどが生かされておらず、母方の世代後退を加味すると、父のイメージ程の距離延長適性や、成長力には疑問が残る点も付け加えておきたい事実である。
有馬記念
ミュージアムマイル（リオンディーズ×ミュージアムヒル by ハーツクライ）牡・22生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：２ 結：６ 土：４ 弱：１ 影：１ 集：４ 質：４ 再：４ SP：４ ST：３ 特：１（母産駒複数活躍繁殖牝馬）
合計：（33+1/60）点 クラス：2B+
Ⅱ 日本適性：〇 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S △ M 〇 I 〇 C × L ×
ダ：S △ M 〇 I □ C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：〇 重馬場適性：〇
Ⅳ 開花率：普通 成長型：普通
〇 短評
フェスティバルヒル(2B+)半兄。主導は、前面でクロスした、サンデーサイレンス４×３の中間断絶を呼び水とした、Turn-toを伴うHail to Reason６・７×５。次いで、Northern Dancer５・６・６・７・８×５・６・６、セントクレスピン６×７の中間断絶で血統を構成。従って主導としては不明瞭な血統構成であり、サンデーサイレンスを４代目に配した場合のネックになる、母方Wishing Well内を補正できず、弱点を派生させた点もマイナスであり、当馬の血統構成の限界点を端的に示している。とは言うものの、土台構造を22連で形成したNearcoや、血統全体で19連存在するHyperionの血の流れに良さがあり、決め手を秘めた血統構成である点は指摘しておきたい。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。前述の弱点の派生から、不安定な競馬を見せる可能性は否定できないものの、セントクレスピンのスタミナを生かした点は見るべき部分で、長く脚を使える可能性もまたあわせて指摘しておきたい。
(taku.O)
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