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重賞勝ち馬評価 京王杯スプリングカップ(ダノンスマッシュ) ヴィクトリアマイル(アーモンドアイ)

京王杯スプリングカップ

ダノンスマッシュ(ロードカナロア×スピニングワイルドキャット by Hard Spun)牡・15生

有効世代数:9代目

 

Ⅰ 主:7 結:5 土:3 弱:2 影:2 集:5 質:3 再:4 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)

合計:(38+1/60)点 クラス:3B

Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□

Ⅲ 距離適性

芝:S □ M 〇 I □ C × L ×

ダ:S 〇 M □ I △ C × L ×

芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□-

Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

 

〇 短評

 

主導は、母の傾向を引き継ぎMr.Prospector4×4の系列クロス。次いで、Prince Roseを伴うPrincequillo。この主導は、Northern Dancerの結合のアシストもあり、Mr.Prospecteor主導型の配合としては良くできていると言える。また、主導内はMr.Prospector-Rais a Native-Native Dancer-Polynesian-*-Sickleと系列クロスを形成するだけでなく、母方のNashua-Nasurullah-Nearco-Pharosと、こちらも系列クロスを形成。米系が強い配合ながらも、Nearco-Pharos系が強い父母の血を良く生かしていると言える。また、Princequilloクロス内は、Papyrus-Traceryとクロスし、そのスタミナを強力に再現したもので、当馬の血統構成上ステイヤーでは無いものの、マイルを中心とした距離適性範囲の幅は広いタイプだと言える。また、Turn-toの切れ味や、結合こそ果たさないもののGold Bridgeのスピードや、Djbelのスタミナ等、隠し味的なクロスをしっかり作成したのは魅力的な部分ではある。惜しむらくは、これらの結合が弱い点で、やや詰めの甘い競馬を繰り返す可能性は否定できない。本質は芝向きのマイルタイプだが、前述の通り距離適性の幅は広いタイプだと言える。また、ダートをこなす可能性を秘める点は指摘しておきたい。

 

ヴィクトリアマイル

アーモンドアイ(ロードカナロア×フサイチパンドラbyサンデーサイレンス)牝・2015生

有効世代数:9代目

 

Ⅰ 主:6 結:5 土:3 弱:1 影:2 集:7 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:0

合計:(39/60)点 クラス:3B

Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□

Ⅲ 距離適性

芝:S △ M 〇 I 〇 C △ L ×

ダ:S □ M □ I △ C × L ×

芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□

Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

 

〇 短評

 

主導は、Northern Dancerを伴うNureyev5×3。次いで、Almahmoud.Menow-Pharamond(=Sickle)。これらクロスは主導内に存在し、そのスピードを明確に補給し、この部分が当馬のスピードの源泉だと言える。また、7代目以降に存在するクロスである、Alibahi.Native Dancer.Nasrullah.Khaledも直接結合を果たし、その短~中距離向きのスピード・スタミナを補給し、米系であるDiscoveryも前述のNative Dancerを経由して主導と連動している。惜しむらくは、Man o’ War.Blue Larkspur.Bull Dogの結合が果たされていない点で、3代目から主導勢力を形成した配合としては、致命的な部分であると言える。更に、Sex Appeal.Turn-toの世代ズレも抱え、この部分も当馬の血統構成上の限界点を、端的に示している(仮に、この両者が効果を発揮していたとすれば、スピード・スタミナに1点ずつ加点を加えても良いレベルではある。ではあるが、配合当初の紙面上の考察としては、この評価が妥当であり、配点はそのままとしたい)。反面、強調された2代母ロッタレースへの血の集合は、非常に強力で、前面で強い影響を示したクロスの全てを集合させており、Sex Appeal自身は世代ズレを起こしているものの、その内部の血がしっかり生きている点も踏まえると、ここまで、血のバランスと集合を高い次元で作成できる配合は稀で、土台構造を構成するNearco.Hyperionからの、主導への血の流れもかなり良好。バランスの悪さを考えると、常に安定して強い競馬を見せるタイプでは無く、成長力にも疑問が残るタイプではあるものの、きっちり仕上がった際には破壊力のある競馬を見せる可能性を秘める。本質は芝向きのマイルタイプだが、7代目以降の血の生かし方や、完璧な再現度とは言えないものの、母系の血の質の高さを踏まえると、距離適性の幅は、ある程度広いタイプに育つ可能性は否定できない。

 

(taku.O)
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