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セレクトセールサラブレッド1歳 2024 注目馬

今回の血統研究所は、セレクトセールサラブレッド1歳の中で、血統的に見どころがある配合を何頭かピックして、簡易評価を行いたいと思います。
あくまでも簡易評価ですので、細かいところまでは出しませんが、配合的に優秀である。スピード・スタミナにかなりの良さがある。日本向きの配合である。このあたりを基準にしていきたいと、考えております。

※実際の競馬においての損害等は、あくまでも自己責任となります。当方は、一切の責任を負いません。また、考察の順番に配合の良し悪しは、関係ありません。更に、あくまでも血統表のみでの考察になりますので、馬体や気性面においての評価は行っておりません。それを踏まえてご閲覧頂ければ幸いであります。

では、今回はセレクトセールサラブレッド1歳です。

 
・上場番号24番 エピファネイア×イーヴンソー 牡

主導は、Northern Dancer-Natalma-Almahmoudと継続させた、Sadler’s Wells4×4の系列クロスで明確。主導内は、次いで影響の強いHail to Reasonの系列クロスや、Gold Bridgeを生かしたSpcialが生きており、その充足率が非常に高い。Princequillo系の離反は惜しまれるが、世代ズレも無く、非常にしっかりとした血統構成。本質は芝向きの中~クラシックタイプで、ダートは慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は早め。

 
・上場番号26番 ジャスタウェイ×ジプシーハイウェイ 牡

主導は、Nearctic-Nearcoと継続させた、Northern Dancer6×4・5の系列クロス。次いで、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。複数の弱点の派生は惜しまれるが、同父産駒としてはシンプルにまとめ上げた点が最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早め。

 
・上場番号27番 ハービンジャー×ミディオーサ 牝

主導は、その父Northern Dancerとの位置関係に問題を残すものの、Lyphard5×5の系列クロス。次いで、Crepello.Nijinksyの系列クロスや、Sir Gaylord-Turn-toを伴うSir Ivor、同様にTurn-toを伴うHail to Reason、で血統を構成。主導としては不明瞭だが、各系統の連動性は良好。本質は、芝向きの中~長距離タイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は比較的得意なタイプ。開花は遅め。

 
・上場番号44番  エピファネイア×マキシマムドパリ 牝

主導は、サンデーサイレンス4×3を呼び水とした、Hail to Reason5・6・7×5の系列クロス。次いで、Sir Gaylordの系列クロスや、Northern Dancerを伴うNijijnskyで血統を構成。5代目Princequilloは世代ズレしたものの、8代目以降のPrincequilloを連動させた点は見るべき部分である。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅め。

 
・上場番号45番 リアルスティール×リリサイド 牡

主導は、Northern Dancerを伴うLyphard5×4・5。次いで、Hail to Reasonの系列クロスで血統を構成。また、Sir GaylordクロスによりPrincequilloを連動させた点は見るべき部分である。更に、Gold Bridgeを生かしたSpecialのスピードは魅力的。本質は、芝向きのマイルタイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は普通。

 
・上場番号57番 モーリス×アヴィオール 牡

主導は、Northern Dancer-Natalama-Almahmoudと継続させたDanzig5×4の系列クロスで明確。次いで、Hail to Reason-Turn-toと継続させたRobertoや、Riverman.Lyphardの系列クロスや、Ribotを伴うHis Majestyで血統を構成。非常に隙の少ない血統構成で、質の高い血を存分に生かした好配合。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅め。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号64番 サトノダイヤモンド×メチャコルタ 牡

主導は、Northern Dancer-Natalma-Almahmoudと継続させたDanzig5×5の系列クロス。次いで、Hail to Reason.Raise a Nativeの系列クロスで血統を構成。主導として不明瞭になった点は惜しまれるが、血統全体の連動性や、充足率は高い。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早い。

 
・上場番号73番 キズナ×サークリングⅡ 牡

主導は、Natalma-Almhamoudと継続させたNorthern Dancer5・6×4・5の系列クロスで明確。次いで、Acropolisの系列クロスや、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。欧州系の連動性に弱さがある点が惜しまれるが、米系の連動性は良好。本質は、芝・ダート兼用の中~クラシックタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅い。かなりしっかりとした血統構成で、無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号78番 ジャスタウェイ×デルマキセキ 牡

主導は、Nearctic-Nearcoと継続させたNorthern Dancer6×4・6・7の系列クロス。次いで、Grey Sovereignの系列クロスで血統を構成。父と似てやや世代のバランスの悪い部分が見うけられるが、シンプルな血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場はこなせる程度。開花は普通。

 
・上場番号83番 エピファネイア×カレンブーケドール 牡

主導は、サンデーサイレンス4×3を呼び水とした、Hail to Reason5・6・7×5の系列クロス。次いで、Sir Gaylord.Nashua.Francis S.の系列クロスや、Northern Dancerを伴うNijinskyで血統を構成。やや世代のバランスが悪く、弱点・欠陥の派生が惜しまれるが、Sir Gaylordを介してPrincequillo系を連動させた点は見るべき部分である。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅め。

 
・上場番号93番 サートゥルナーリア×エトワールⅡ 牝

主導は、Northern Dancer-Nearctic/Natalmaと継続させた、Sadler’s Wells4×5の系列クロスで明確。次いで、Nureyev.Mr.Prospectorの系列クロスで血統を構成。7代目以降の連動性にやや弱さがあるが、配合の難しい同父産駒としてはしっかりとした血統構成。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は早め。

 
・上場番号96番 St Mark’s Basilica×カルタエンブルハーダ 牡

主導は、Nearctic/Natalma共に継続させたNorthern Dancer5・6・6・6×6・6・7の系列クロスで明確。次いで、Mr.Prospectorの系列クロスや、Tunr-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。有効世代数が10代目となった点もあるが、My Charmerクロスにより、Princequilloを連動させた点は見るべき部分である。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅め。かなりしっかりとした血統構成で、無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号100番 キタサンブラック×デルフィニアⅡ 牡

主導は、Natalma-Almahmoudと継続させた、Northern Dancer6・6・6×4・6・7の系列クロスで明確。次いで、Crepelloの系列クロスや、Turn-toを伴うHail to Reason5×6で血統を構成。各クロスの充足率も高く、連動性も悪くない。従ってしっかりとした血統構成である。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅い。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号142 キタサンブラック×エライヤ 牝

主導は、Busted5×7の系列クロス。次いで、その父母であるNearctic/Natalma共に継続させた、Northern Dancerの系列クロスで血統を構成。また、孤立しがちなPrincequillo系をSir Gaylordを介して、間接的にだが連動させた点は見るべき部分である。本質は、芝向きの中~長距離タイプ。ダート・重馬場はこなせる程度。現代では珍しいステイヤー。

 
・上場番号146 エピファネイア×プロヴィナージュ 牡

主導は、サンデーサイレンス4×3を呼び水とした、Hail to Reason5・6・7×5の系列クロス。次いで、Bold Rulerの系列クロスや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。Princequillo系の離反は惜しまれるが、シンプルな血統構成となった点が、最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。

 
・上場番号162 シルバーステート×ロンス 牡

主導は、サンデーサイレンス3×4を呼び水とした、Hail to Reason5・5×6の系列クロスで明確。次いで、Nashua.Bold Rulerの系列クロスや、Pocahontasを伴うTom Rolfe、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。更に、My Babuクロスにより特殊な仏系を連動させた点は見るべき部分である。良く父の特徴を捉えた配合となった点が最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号166 ドレフォン×ブラックエンブレム 牡

主導は、血統の4ブロック全てに配された、Mr.Prospector5・7×4・5の系列クロスで明確。次いで、Aristophanes. Sir Gaylordの系列クロスや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。また、孤立しがちなPrincequillo系を、Ribotを伴うTom Rolfeや、Sir Gaylordにより、かなり間接的だが主導と連動させた点は見るべき部分である。世代のバランスが難しい同父産駒としては、その補正に成功した点が最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場はこなせる程度。開花は早い。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号169 ミスターメロディ×スピークソフトリー 牝

主導は、Mr.Prospector4・6×4の系列クロス。その父Raise a Nativeを血統の3ブロックに配し、比較的明瞭な主導となった。次いで、Northern Dancerを伴うNijinskyによって血統を構成。マイナーな同父産駒としては、良くできた血統構成。本質は、ダート向きのマイル~中距離タイプで、芝や重馬場は慣れればこなせる程度。開花は普通。

 
・上場番号197 ハービンジャー×ベラフォレスタ 牡

主導は、その父母である、Nearctic/Natalma共に継続させた、Northern Dancer5・5・6・7×5の系列クロス。次いで、Buckpasser.Hail to Reasonの系列クロスで血統を構成。従って主導としては不明瞭な配合となった点が惜しまれるが、各系統の連動性は良好。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花はやや遅め。

 
・上場番号202 ポエティックフレア×キャーントストップ 牝

主導は、Northern Dancer-Nearctic/Natalmaと継続させた、Danzig5×5の系列クロス。次いで、Mr.Prospectorの系列クロスや、Ribotを伴うHis Majesty、Hail to Reason.Victoria Parkの中間断絶で血統を構成。主導の明瞭性に欠けた点は惜しまれるが、血統全体の連動性や、スピードに良さがある血統構成。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場は慣れればこなせる程度。開花はやや遅め。

 
・上場番号205 マインドユアビスケッツ×ラトーナ 牡

主導は、その父母であるNearctic/Natalma共に継続させた、Northern Dancer6・7×5・5・7の系列クロス。次いで、Prince John.Roberto.Tom Foolの系列クロスや、Blushing Groomの中間断絶により血統を構成。主導がやや不明瞭となった点は惜しまれるが、血統全体の連動性は良好。優秀な母の血を比較的再現している。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場は慣れればこなせる程度。開花は遅い。

 
・上場番号215 ルーラーシップ×ジーナアイリス 牡

主導は、Northern Dancer-Nearcticと継続させ、Gold Bridgeを生かしたNureyev5×4の系列クロスで明確。次いで、同様にNorthern Dancerの仔であるNijinskyの系列クロスや、Tetratemaを生かした、ガーサントの中間断絶で血統を構成。全体的に米系の連動性の弱さは惜しまれるが、再現の難しいメジロマックイーンを、良く生かしている。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場は不得手なタイプ。開花は遅い。

 
・上場番号219 インディチャンプ×ウェイクミーアップ 牡

主導は、その父母であるNearctic/Natalma共に継続させた、Northern Dancer6・7・7×5・5の系列クロスで明確。次いで、Royal Chargerの系列クロスや、Native Dancerを伴うRaise a Nativeで血統を構成。Almahmoud内Spearmintを介して、Bansih Fear内の米系を連動させた点は見るべき部分である。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場はこなせる程度。開花はやや遅め。

 
・上場番号239 ロゴタイプ×スターズバース 牝

主導は、血の濃さがあるもののHalo-Hail to Reason-Turn-toと継続させた、サンデーサイレンス3×3の系列クロス。次いで、What a Pleasure.Somethingroyalの系列クロスや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。Princequillo系の離反は惜しまれるが、血の流れに良さがある血統構成。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早い。

 

今回は、セレクトセールサラブレッド1歳馬のピックをおこなってみました。あくまでも自分なりの目線でのピックですが、これ以外にも、勿論キラリと光る部分を持つ配合馬は含まれております。このような記事でも、馬主の皆様の参考や、競馬ファンの皆様の、楽しみになれば幸いです。

今後とも、総合競馬サイトG-ZEROおよび、血統研究所をよろしくお願い申し上げます。

(taku.O)
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