今回の血統研究所は、オータムセールの中で、血統的に見どころがある配合を何頭かピックして、簡易評価を行いたいと思います。
あくまでも簡易評価ですので、細かいところまでは出しませんが、配合的に優秀である。スピード・スタミナにかなりの良さがある。日本向きの配合である。このあたりを基準にしていきたいと、考えております。
※実際の競馬においての損害等は、あくまでも自己責任となります。当方は、一切の責任を負いません。また、考察の順番に配合の良し悪しは、関係ありません。更に、あくまでも血統表のみでの考察になりますので、馬体や気性面においての評価は行っておりません。それを踏まえてご閲覧頂ければ幸いであります。
では、今回はオータムセールです。
・上場番号１番 トーセンラー×ザッツザウェイ 牡
主導は、Northern Dancerを伴う、Sadler’s Wells４×４で明確。次いで、主導傘下ではあるが、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。Princequillo系の離反は惜しまれるが、シンプルな血統構成となった点が最大の長所。本質は、芝向きの中～クラシックタイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は早い。無事な開花を望みたい一頭。
・上場番号１５番 ヘンリーバローズ×シルキーブリス 牝
主導は、Hail to Reason-Turn-toと継続させた、Roberto４×４で明確。次いで、Bold Rulerの系列クロスや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅い。牝馬としては重厚だが、無事な開花を望みたい一頭。
・上場番号２４番 アドマイヤマーズ×ティーケイキャット 牝
主導は、Northern Dancer-Natalmaと継続させた、Storm Bird５×４の系列クロス。次いで、Hail to Reasonの系列クロスで血統を構成。米系の連動性に良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のスプリント～マイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。
・上場番号３２番 ヘンリーバローズ×ナムラエラン 牡
主導は、サンデーサイレンス３×３の中間断絶を呼び水とした、Turn-toを伴うHail to Reason５・５×５・７及び、Northern Dancerを伴うNijinsky５×５。従って主導としては不明瞭な血統構成となった点が惜しまれるが、全体の連動性に良さがある血統構成となったが最大の長所。開花は遅め。
・上場番号４６番 ジョーカプチーノ×シルクラビッシュ 牝
主導は、Northern Dancerを伴う、Sadler’s Wells５×４。次いで、Round Tableの系列クロスで血統を構成。強い影響をもったPrincequillo系の離反は惜しまれるが、シンプルな血統構成となった点が最大の長所。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は遅め。
・上場番号８６番 サンダースノー×ポーカーアリス 牝
主導は、Northern Dancer-Natalmaと継続させた、Danzig５×４の系列クロスで明確。次いで、Hail to Reason.Mr.Prospectorの系列クロスや、Ribotを伴うTom Rolfeで血統を構成。全体の連動性に良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早い。
・上場番号９０番 エイシンフラッシュ×ヘレナモルフォ 牝
主導は、Northern Dancerを伴う、Nureyev５×４で明確。独系統の活かし方が弱い点は惜しまれるが、シンプルな血統構成となった点が最大の長所。本質は、芝向きのマイル～中距離タイプ。ダート・重馬場はこなせる程度。開花は早め。
・上場番号９７番 ロジャーバローズ×マツリダワルツ 牡
主導は、Northern Dancerを伴うDanzig４×４で明確。次いで、Bold Rulerの系列クロスや、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。全体の連動性に良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早い。無事な開花を望みたい一頭。
・上場番号１５５番 ルーラーシップ×ルエヴェルロール 牡
主導は、Northern Dancerを伴う、ノーザンテースト５×４で明確。次いで、Montagnana.Grey Sovereignの系列クロスや、Mill Reefの中間断絶で血統を構成。全体の連動性に良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花はやや遅め。
・上場番号１７７番 モーニン×エアワルツ 牡
主導は、Northern Dancerを伴うDanzig５×４。次いで、Hail to Reasonの系列クロスや、Turn-toを伴うSir Gaylordや、Native Dancerを伴うRaise a Nativeで血統を構成。全体の連動性に良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプで、重馬場もこなせる全天候型。開花はやや遅め。
・上場番号１８６番 レーヴミストラル×エナジーブルー 牝
主導は、Northern Dancerを伴うNureyev５×４で明確。次いで、Native Dancerを伴うRaise a Nativeで血統を構成。シンプルな血統構成となった点が最大の長所。本質は、芝向きのマイル～中距離タイプで、ダートや重馬場はこなせる程度。開花はやや早め。
・上場番号２０１番 ルヴァンスレーヴ×クオリティスタート 牡
主導は、Halo-Hail to Reasonと継続させた、サンデーサイレンス４×４の系列クロス。次いで、Mr.Prospectorの系列クロスや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。スピードに良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅い。
・上場番号２０４番 シルバーステート×グランシャルム 牝
主導は、Hail to Reason-Turn-toと継続させた、Roberto５×４の系列クロス。次いで、Natalmaと継続させたNorthern Dancerや、Bold Rulerの系列クロスで血統を構成。全体の連動性に良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早い。
・上場番号２０８番 ダンカーク×クリスタルアワード 牝
主導は、Mr.Prospector５×４・６の系列クロス。次いで、Secretariat.Hail to Reasonの系列クロスで血統を構成。Hyperion系の離反は惜しまれるが、米系の連動性に良さがある血統構成となった。本質は、ダート向きのマイルタイプで、芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は遅い。
今回は、オータムセールの１歳馬のピックをおこなってみました。あくまでも自分なりの目線でのピックですが、これ以外にも、勿論キラリと光る部分を持つ配合馬は含まれております。このような記事でも、馬主の皆様の参考や、競馬ファンの皆様の、楽しみになれば幸いです。
今後とも、総合競馬サイトG-ZEROおよび、血統研究所をよろしくお願い申し上げます。
(taku.O)
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