今回の血統研究所は、ノーザンファームミックスセール当歳の中で、血統的に見どころがある配合を何頭かピックして、簡易評価を行いたいと思います。
あくまでも簡易評価ですので、細かいところまでは出しませんが、配合的に優秀である。スピード・スタミナにかなりの良さがある。日本向きの配合である。このあたりを基準にしていきたいと、考えております。
※実際の競馬においての損害等は、あくまでも自己責任となります。当方は、一切の責任を負いません。また、考察の順番に配合の良し悪しは、関係ありません。更に、あくまでも血統表のみでの考察になりますので、馬体や気性面においての評価は行っておりません。それを踏まえてご閲覧頂ければ幸いであります。
では、今回はノーザンファームミックスセール当歳です。
・上場番号１０ キタサンブラック×デルフィニアⅡ 牡
リラエンブレム(1A)半弟。主導は、半兄同様Natalma-Almahmouと継続させたNorthern Dancer６・６・６×４・６・７の系列クロス。次いで、Crepelloの系列クロスや、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。きめ細かく血を生かし、しっかりとした血統構成。本質は、芝向きの中距離～クラシックタイプで、ダートは慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意。開花は普通。無事な開花を望みたい一頭。
・上場番号１６ キタサンブラック×エピックラヴⅡ 牡
オールザワールド(1A)半弟。主導は、Lyphard-Northern Dancer-Natalmaと継続させたAlzao４×４の系列クロス。次いで、Crepelloの系列クロスや、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。各系統の連動性は良好。本質は、芝向きの中距離～クラシックタイプで、ダートは慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意。開花は遅め。無事な開花を望みたい一頭。
・上場番号２２ イクイノックス×ポジティブマインド 牝
主導は、Northern Dancerを伴うLyphard５・６・６×５。次いで、Nasrullah.Royal Chargerの系列クロスで血統を構成。同父産駒としてはシンプルな血統構成となった点が最大の長所。本質は、芝向きのマイル～中距離タイプで、ダート・重馬場は慣れればこなせる程度。開花は普通。
・上場番号３５ シュネルマイスター×オーサムウインド 牝
主導は、Mr.Prospector-Raise a Nativeと継続させたGone West５×４の系列クロス。次いで、Busted.Sir Ivorの系列クロスや、Northern Dancerを伴うLyphardで血統を構成。Pocahontas.Hail to Reasonの世代ズレが惜しまれるが、難しい父の配合としては良くできている。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプで、重馬場は慣れればこなせる程度。開花は早い。
・上場番号３６ キズナ×ミスセレンディピティ 牡
主導は、父の傾向を引き継ぎNorthern Dancerを伴うLyphard５×５。次いで、Nasrullah.Sir Gaylord.Khaledの系列クロスで血統を構成。LyphardとNorthern Dancerの位置が並列した点は惜しまれるが、きめ細かく血を生かした。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダート・重馬場は慣れればこなせる程度。開花は遅め。
・上場番号５３ エフフォーリア×シャヴァーサナ 牡
主導は、Northern Dancer-Nearctic/Natalmaと継続させた、Sadler’s Wells５×４の系列クロス。次いで、Haloの系列クロスで血統を構成。同父産駒としてはシンプルな血統構成となった点が最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅い。
・上場番号６４ シルバーステート×シンハディーバ 牝
主導は、父の傾向を引き継ぎHail to Reason-Turn-toと継続させたHalo４×５の系列クロス。次いで、Nashua.Tom Rolfeの系列クロスで血統を構成。父母の世代がややズレ気味なのは惜しまれるが、各系統の連動性は良好。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅め。
今回は、ノーザンファームミックスセール当歳のピックをおこなってみました。あくまでも自分なりの目線でのピックですが、これ以外にも、勿論キラリと光る部分を持つ配合馬は含まれております。このような記事でも、馬主の皆様の参考や、競馬ファンの皆様の、楽しみになれば幸いです。
今後とも、総合競馬サイトG-ZEROおよび、血統研究所をよろしくお願い申し上げます。
(taku.O)
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