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種牡馬考察 シルバーステート

今回の血統研究所は、種牡馬考察と銘うって、今年度に産駒がデビューする種牡馬の考察を行いたいと思います。まず、種牡馬となったサラブレッドの血統構成を簡単に説明した上で、必要な血(これをキーホースと言います)がどういったものなのか、どういった配合が好ましいのか。更には、アトランダムな配合において想定される産駒の傾向を考察していきたいと思います。また、自身の目からみて血統構成上、面白いと思われる産駒(優秀な配合という訳ではありません)をピックアップし、簡易考察をしてみたいと思います。

では、今回は、シルバーステートです。

シルバーステート(ディープインパクト×シルヴァースカヤ by Silver Hawk)牡・13生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:7 結:6 土:4 弱:2 影:2 集:5 質:3 再:4 SP:4 ST:3 特:0
合計:(40/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ:S □ M 〇 I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

主導は、Turn-toを伴うHail to Reason4×4。次いで、Almahmoud.Nearcoの系列クロスが続く。この三者は主導を中核としてしっかりと連動し、そのスピード・スタミナを相互に補完していると考えて良く、主導たるHail to Reasonが米系をしっかりと取りまとめ、明確な主導として機能している。また、Northern Dancer.Pocahontasの中間断絶クロスが、Native Dancer.Sir Gallhad(=Bull Dog).Princequillo等の結合をアシスト。この明確な主導と、比較的強固な結合力が当馬の能力の源泉だと言って良く、派手さは無いものの堅実な血統構成だと言えるだろうか。惜しむらくは、明確なスタミナの核を持たなかった点で、距離延長は本質的には不向きな血統構成だと言える点か。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場はこなせる程度。

以上が、シルバーステートの血統評価になります。これが種牡馬となった際にどのような産駒を輩出するかを、ここから考察していきたいと思います。まずは、当馬の血統を構成する際に必要な血(キーホース)とはどのようなものか、上げていきましょう。

・スピード系

Turn-to.Almahmoud

・スタミナ系

Pocahontas(その父Romanがクロスした場合スピードタイプになる)

・バランス系

Hail to Reason.Nearco

これらを踏まえて、繁殖牝馬側に求める条件を考えてみたいと思います。

・自身の主導としたHail to Reason-Turn toの流れを産駒に引き継ぐのは、国内の繁殖プールを考えるにたやすく、サンデーサイレンスクロスを用いた場合、その流れを引き継ぎつつ、エピファネイアのように呼び水効果が大きいと考えられる。つまり国内の繁殖プールが自身の血統構成と合致している種牡馬である。

・また、サンデーサイレンスクロスを用いなかった場合においても、Halo.Robertoが産駒の4代目に存在する為に、明確な主導を作りやすい種牡馬である。具体的には、タニノギムレット・タイキシャトルの様な血とは主導面のみを考えれば相性は良好である。ただし、両方をクロスさせるのは主導面からも、血の集合からも良いとは言い難い。

・自身に強いPrincquilloを上手く活用する必要がある。そこで自身のキーホースとなったPocahontasを再度利用したい。若しくは、Sir Ivor-Sir Gaylordを活用するのは上級配合を目指す場合においてはほぼ必須だと言える。

・自身に不足したスタミナを確保する必要がある血統構成で、ここを欠落し距離の壁ができる産駒が多数を占めると考えられる。対策としては、自身の中でも良さが生かされているものの、主張が弱かったウインドインハーヘア内のスタミナを生かすのがもっとも具体的か。Clarissimus自体は産駒においても9代目でクロスできる為、Busted-Crepello-Donatelloがそれに該当する。

・また、スピード・スタミナ対策として、Lyphard.Nijinsky内の生かし方が良い点を活用し、これらをクロスさせる事自体は有効。ただし、Halo/Roberto-Hail to Reasonとの位置関係には注意する必要がある。これらに注意できるのであれば、Lyphard.Nijinskyを主導とするのも一つの手段である。ただし、国内の繁殖プールやそれぞれの生年を考えるとやや難しいと予測される。

このような種牡馬としての特徴を持つ、シルバーステートだが、アトランダムな配合においては、サンデーサイレンスクロスを形成し、Lyphard/Nijinsky-Northern Dancerが結合をアシストするパターンが多数を秘めると予測される。当馬の血統構成を考えるにサンデーサイレンスクロスを上手く使える血の配置をしており、種牡馬としてはエピファネイアと似たような特徴を持ち合わせていると言える(血の位置や配置のバランス面のみを考える場合はエピファネイアより上だと言える)。つまり、自身の血は前述のように時代に合った血を抱え、その位置・配置が良好である為、種牡馬としてはかなり期待できると考えて良く、勝ち上がり率は高い種牡馬だと予測される。産駒の基本的なタイプは、芝・ダートはもとより、距離もマイル~クラシックまで様々なタイプが出せる種牡馬だと言えるだろう。自身を彷彿とさせるような産駒の出現を切に望むところである。

注目の産駒

・ユキノクイーンの19(シルバーステート×ユキノクイーン by タイキシャトル)牝・19生

クラス:3B 適性:芝中距離~クラシック

主導はRoyal Chagerが落失するもののHalo4×4の系列クロス。次いで、Northern Dancerを伴うNijinsky、Almahmoud.Nearcoの系列クロスで血統を構成。また、Tom Rolfe-Pocahontasがスタミナの核を形成しながらPrincequilloを主導と結合。Thong(=Ridan)がGold Bridgeを生かしスピードを強力にアシストしながら、Nearcoを介して主導と連動したのが最大の長所。父と母父の相性の良さを最大限に生かした配合であり、それだけでなく、母母内にNijinsky.Tom Rolfeを配し血統全体で能力を構成している。まさにこの父にしてこの母という配合であり、父母の傾向をしっかりと引き継いでいるのにも好感が持てる。惜しむらくは、Djbel-Tourbillo-Ksarの結合が果たされていない点か。本質は芝向きの中距離~クラシックタイプで、ダートや重馬場はこなせる程度。

最後になりましたが、これがシルバーステートの、種牡馬としての考察となります。あくまでも紙面上の考察ですが、面白く見て頂ければこれに勝る嬉しさはありません。今後とも競馬総合サイトG-ZEROと、血統研究所を何卒よろしくお願い申し上げます。

(taku.O)
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