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フィリアプーラ②~2020年中山牝馬S(G3) or 東風S(L)出走へ

皆さん、こんちには。
編集長のkatsuです。

我が愛馬フィリアプーラですが、前走のターコイズS(G3)で軽度の骨折(トウ骨遠位端部分剥離骨折)を発症し、休養・調整していました。
しかし、その後、時計を出せるくらいに回復しました。
今週末の中山牝馬S(G3)と東風S(L)に登録しています。

ここで、血統から振り返ってみたいと思います。

 

●血統
(ハービンジャー×プリンセスカメリア by サンデーサイレンス)
牝馬・2016生

Ⅰ 主:6 結:5 土:3 弱:1 影:3 集:6 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(39/60)点 クラス:3B

Ⅱ 日本適正:○ 成長力:□

Ⅲ 距離適性
芝:S□ M○ I○ C△ L×
ダ:S□ M○ I□ C× L×

芝適正:○ ダート適正:□ 重馬場適正:○

Ⅳ 開花率:□ 成長型:早め

主導は、父の傾向を引き継ぎNorthern Dancer5・5・6・7×5の系列クロス。
Northern Dancer内のAlmahmoudがBMSサンデーサイレンス内において、5代目でクロスした為に、その明確性にやや影を落としたのが惜しまれる。
できる事なら、母内のNorthern Dancerが4代目でクロスした方が良かったとは言える。
また、BMS内Hail to Reason~Turn-toが世代ズレを起こし、Tedy系や影響が非常に弱いもののMan o’War、Blue Larkspurを取り込めなかったのが惜しまれる。
この世代ズレに付随して弱点を父方内に2か所抱えたのも全体的な世代の問題から生じている点も、当馬の血統構成を考える上で致命的では無いものの、無視できない問題ではある。
しかしながら、当馬の血統構成上の魅力は母母である、ラトラヴィアータ(サクラバクシンオー全妹 1A)を全開にした点や、BMSサンデーサイレンスの抱えるスピードも引き出している点である(父ハービンジャー 母父サンデーサイレンスは、世代の問題を残すもののスピードの引き出しに良さが出る)。
従って、同父産駒の中では、かなりスピードに良さがあるタイプで、血統全体においてBay Ronaldの流れを汲むHyperionが強く、同様に強いParos系の血の流れもしっかりと主導内へ取り込んだのが最大の長所。
父のイメージ程に距離延長に対する適正は欠けると予想されるが、44という少ないクロス馬からくる、切れ味や反応の良さは見込めるか。
本質は、芝向きのマイルタイプで、ノーザンテーストの影響から重はこなす可能性を秘める。
taku.O

要約すると、ハービンジャー×サンデーサイレンスは、世代ズレ問題があるけど、スピードの引き出しに良さがある。
そして、当馬の場合は、母母ラトラヴィアータ(サクラバクシンオー全妹 1A)を全開にし、Hyperionが強い。ということ。

さすがは、当サイト血統研究所・所長のtaku.O(^-^)
投資前に、ここまでの事が分かっていれば、助かりますよね。
これを踏まえて、戦績を見てみましょう。

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●戦績
7戦2勝 2.0.1.4

2018/10/14 東京芝1800m 2歳新馬戦 稍重 15頭立て3番人気 440kg 津村
出遅れではありませんでしたが、テンで置かれて後方からの競馬。
最後の直線では、上がり33.5秒の一番時計を繰り出し、タイム差なしの3着。
血統評価通りのスピード能力の高さを見せ、「早めの順番」を感じさせました。

2018/12/22 中山芝1600m 2歳未勝利戦 良 16頭立て1番人気 438kg アブドゥラ
除外で一延び入りまして、ここへ。
前走の内容から、いきなり1番人気に推されました。
同様に中団からの競馬で、2着に0.2秒差を付ける快勝。
「特に追ったわけではないのに強かった。」とは、アブドゥラ騎手。
「5年一口やっているが、出資馬が買った事がない。」という知人がいる中、たったの2戦で未勝利を脱出。
やはり、血統表を読み解く力は、素晴らしい(^-^)

2019/1/12 中山芝1600m フェアリーS(G3) 良 16頭立て3番人気 436kg 丸山
極端な調子落ちが見られないことなどからも、ここを選択。
最内枠から後方待機。
前走と全く同じ内容で重賞制覇。
違ったところは、上がり34.5秒が2番時計だったということくらい。
一気にクラシックが視界に入ってきました。

2019/4/7 阪神芝1600m 桜花賞(G1) 良 18頭立て13番人気 434kg 丸山
態勢万全という感じでもなく、正直、ここはクラブ馬なのでオーナーサービスや、当馬への遠征経験ということで参戦となったように感じる1戦でした。
しかし、「自分の馬がG1、しかもクラシックに出走する。」この喜びは、言葉にし難い、何とも言えぬ感動でした。
体の内側からジワジワと沸き起こる幸福感。
それと同時に、無事を祈る気持ち。
レースは、輸送が堪えたようで、最後方からの競馬。
直線で不利もあり、15着という内容でしたが、この経験をみんなが活かしてほしいと思った桜花賞(G1)でした。

2019/5/19 東京芝2400m オークス(G1) 良 18頭立て17番人気 440kg 丸山
前走と違って輸送もなく、万全で臨んだオークス(G1)でしたが、出遅れもあり、結果は、10着。
勝ち馬たちとは、完成度という点で、明らかな差があるんだなぁ~と感じさせられた1戦でした。
ただ、速い馬場、大舞台などを経験できたことは良かったと思います。
初めて、パドックで間近で見ることができて、ホントに幸せでした。

2019/9/7 中山芝1800m 紫苑S(G3) 良 15頭立て8番人気 444kg 丸山
桜花賞(G1)の時の輸送の経験から、いきなり関西圏を選択するのは、どうか?ということから、ここを選択。
オークス(G1)2着馬カレンブーケドールなどの強豪も出走する中、4コーナー4番手と、当馬としては前目の競馬。
2~3番手辺りの前目の組がそのまま残る競馬だったこともあり、5着という結果でしたが、カレンブーケドールからは、0.3秒差。
先に繋がる競馬ができたかな?と思いました。
この後、右前脚内側に痛み、首にも張りが出て、複合的な要因が歩様に出たため、秋華賞(G1)を回避。

2019/12/14 中山芝1600m ターコイズS(G3) 良 16頭立て12番人気 452kg 丸山
秋華賞(G1)を回避した後、ここを目標に調整。
実は、当馬は、背腰に疲れが出やすい体質で、追うに追えないというウィークポイントを持っていました。
性能の高さに馬体がついてこれていない感じです。
しかし、ここへきて、それも解消。
初の450kg台での出走となりました。
紫苑S(G3)のように、前目での競馬を期待しましたが、また最後方からの競馬。特に出遅れたわけでもないのに。
最後の直線では、レースの上がりを1.1秒も上回る、33.8秒の鬼脚で0.6秒差4着。
しかし、この時、鞍上が、直線で内に外にと進路を迷って、ジグザグに進んだため、レース後に軽度ながら骨折が判明。
初の古馬相手でも、通用するポテンシャルを示すも、再度の休養に入ることになりました。

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●総括
ポテンシャルの高さのみで、2戦目で未勝利脱出。
そのまま重賞制覇を成し遂げたが、やはり、馬体、精神の成長待ちという感は否めないところだったが、昨年の暮れには、馬体も追いついてきて、いよいよ本格化か?
ローテーション的に、中山芝1600mでのレースが多く、また、そこを勝った実績があるので、中山巧者やマイラーと思われがちだが、エンジンの掛かりもそう速くなく、長く良い脚を使うことから、本質的には、東京芝1600m~2000mが適していると思われる。
この後は、中山牝馬S(G3)から、福島牝馬S(G3)を経て、春の最大の目標であるヴィクトリアマイル(G1)を目指してもらいたい。

そんなところです(^-^)

まあ、まずは、元気な姿を見せてくださいな。
ここは、今回は、先行有利が明らかなコースに、強い先行勢がエントリーしているので、休養明けだし、そんなにムキにならなくても良いかな?と思います。
ただ、道中置かれて、勝負は最後の直線のみ。という競馬は、もう卒業で良いかと思います。
やはり、勝負なので、勝てると思われるポジションで乗って、結果、負けるなら止む無し。
そういう競馬をしてもらいたいと思います。
その経験は、やがてDNAに情報として乗り、後世に受け継がれていくものとなるからです。

では、今週末は、みんなでフィリアプーラを応援しよう!(^^)/
頑張れー!フィリアプーラ!

(編集長・katsu)
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