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私的名馬選 Vol.7 トロットサンダー

閲覧者の皆様こんにちは。今回の血統研究所は、私的名馬選と銘打って、個人的に面白い配合だと思える名馬達を、成績にとらわれず、皆様に紹介をしていきたいと思います。

では、今回は、地方から中央所属になり、遂にはマイルチャンピオンシップを、翌年の安田記念をも制した、トロットサンダーです。

トロットサンダー(ダイナコスモス×ラセーヌワンダ by テスコボーイ)牡・89生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:7 結:8 土:4 弱:3 影:1 集:6 質:3 再:2 SP:5 ST:3 特:0
合計:(42/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I □ C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:普通

〇 短評

主導は、Hyperion6×4の系列クロス。父内7代目は世代ズレとしてカウントしていないが、その父Gainsboroughがしっかりとクロスし、血統の3ブロックにおいて影響を行使しており、世代ズレの影響は軽微と見て良い。次いで、同じGainsborough系であるDastur-Solarioの影響が強い。更に、Nearco-Pharos(=Fairway).Blenheim-Blandford.Lady Josephine.Mumtaz Mahalで血統をリード。かなり煩雑に見えるが、自身の土台構造を形成するSt.Simon-Galopin.Sainfoinを通じ連動を果たし、結果的に、全開したテスコボーイが強調された点が最大の長所。また、全体で11連あるSundridgeをLady Josephine. Mumtaz Mahal. Dastur-Solarioが前面に吸い上げ、主導たるHyperionへ相当のスピードをアシストしているのが見て取れる。惜しむらくは、母母のもつ米系の生かし方が弱く、全体から離反した部分で、この部分にHyperion系が強い血が配されていれば、もうワンランク上の評価もあり得た。本質は、戦績通りの芝・ダート兼用のマイラーで、重馬場はこなせる程度。

以上が、競走馬トロットサンダーの血統構成の説明であるが、父母共にややマイナーな血統のきらいはあるが、そうした意味においては、一皮向けば、所謂良血馬と言われる他馬に全く劣らない、むしろ勝っていると言える、戦績に違わない名馬の血統構成である。見た目の血統構成や、地方出身であるイメージもあったものの、8年間で196頭の血統登録をされるなど、比較的評価された種牡馬でもあり、自身は04年に亡くなるものの、ウツミジョーダンという後継種牡馬も出してはいる。ただし現在は廃用となり、彼の直系の血は残念ながら残る事はなかった。そこで、こうした配合なら、中央の芝で父を彷彿とさせるような、競馬を見せる可能性を秘めたと言えるような仮想配合を考えてみた。蛇足ではあるだろうが以下に掲載してみたい。

(トロットサンダー×サンコートクイーン by イングリッシュプリンス)-・-生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:8 結:7 土:3 弱:2 影:2 集:5 質:3 再:4 SP:5 ST:3 特:1(主導牝馬クロス)
合計:(42+1/60)点 クラス:3B+(1A)
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S ◎ M 〇 I △ C × L ×
ダ:S 〇 M 〇 I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

母は未出走。主な産駒にリバーセキトバ(3B)。主導は、Suncourt4×4の系列クロス。その父、Hyperionを血統の4ブロック全てに配し明確に血統をリードしている。次いで、Fair Trail.Nasrullah-Nearco.Blandford.Concertina.Straight Dealの系列クロスで血統を構成。これらクロスは、強固に連動し父のスピード源でもあったSundridgeを主導と共に内包し、そのスピードをしっかりと連動させているのが見て取れる。また、父の弱点であったノーザンテーストの質の低さはNorthern Dancerをクロスさせない事で回避し、ラ・セーヌ内の米系の離反は、War Admiralの世代ズレが惜しまれるものの、母内の米系と呼応し、連動こそしないものの、ひとまず米系のクロスを作成することに成功している。本質は、父よりスピード優位な芝向きのスプリント~マイルタイプで、重馬場はこなせる程度。

以上がトロットサンダーの仮想配合になりますが、5代目までの血統においてマイナーな父母であっても、しっかりした配合は作れるという見本のような配合になっていると思います。今回の私的名馬選はこのあたりで筆を置きたいと思います。このような文章でも閲覧者の皆様が興味をもっていただければこれに勝る喜びはありません。今後とも血統研究所と、競馬総合サイトG-ZEROを何卒よろしくお願い申し上げます。

(taku.O)
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