重賞勝ち馬評価 京都2歳ステークス【ジャスティンビスタ】 ジャパンカップ【Calandagan(カランダガン)】 京阪杯【エーティーマクフィ】

重賞勝ち馬評価 京都2歳ステークス【ジャスティンビスタ】 ジャパンカップ【Calandagan(カランダガン)】 京阪杯【エーティーマクフィ】

距離適性は、ミオスタチン遺伝子をC/T型と想定して算出しております。当該のサラブレッドのミオスタチン遺伝子が、C/C型であれば一項目左へ、T/T型であれば一項目右へずらして、ご閲覧頂ければ幸いに思います。

 
京都2歳ステークス
ジャスティンビスタ(サートゥルナーリア×ペブルガーデン by ディープインパクト)牡・23生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:3 結:7 土:4 弱:1 影:2 集:4 質:4 再:5 SP:3 ST:4 特:0
合計:(37/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C □ L △
ダ:S × M □ I 〇 C △ L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

主導は、前面でクロスしたサンデーサイレンス4×3の中間断絶を呼び水とした、Turn-toを伴うHail to Reason6・7×5。次いで、Sir Gaylord6×6・7、Charlottesville8×6の系列クロスや、Native Dancerを伴うRaise a Native6×7、Northern Dancer5・6・7・7・7×6の中間断絶で血統を構成(父の父内9代目Northern Dancerは世代ズレと判定)。従って、主導としては非常に不明瞭な血統構成であり、加えて父の父内Wishing Wellや、母の母内Dom Racineに弱点を派生。ここが当馬の血統構成の限界点を端的に示している。とは言うものの、各系統の連動性は良好で、孤立しがちなPrincequillo系を、前述のSir Gaylord.Charlottesvilleにより、強固に主導勢力と連動させた点は見るべき部分であり、この連動性が当馬の能力の源泉。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。土台構造を形成したNearco18連からくる血の流れは良好で、仕上がった際には決め手を見せる可能性を秘める点を指摘しておきたい。

 
ジャパンカップ
Calandagan【カランダガン】(Gleneagles×Calayana by Sinnder)セン・生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:8 結:6 土:2 弱:1 影:1 集:5 質:4 再:6 SP:4 ST:3 特:0
合計:(40/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C □ L ×
ダ:S × M 〇 I 〇 C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:遅め

〇 短評

主導は、Natalma-Almahmoudと継続させたNorthern Dancer4・5×6・7・7・7の系列クロス(母の母内9代目Northern Dancerは世代ズレと判定)。その母Natalmaが5・6×7・8・8・8・8、Almahmoudが6・7・8×8・9・9・9・9と極めて微妙ながら、かろうじて継続していると判定した。次いで、Secretariat5×6、Lulun6×7の系列クロスや、Forli6×8の中間断絶、Buckpasser6×8・8の単一クロスで血統を構成。この位置の関係から解るように、かなりギリギリの部分を持つ血統構成であり、影響度バランスも(11-7-2-0)と大きく崩れ、母の母Clariyn内Ahonoora.Linamixに弱点を派生させた点を踏まえると、安定感には欠ける内容であると言わざるを得ない。この母には、父であるGleneagles産駒との交配が、世代のバランスを整えるという意味においては良いと考えられる(ただし、Glenegles産駒において現状ジャストフィットな配合は見当たらない。母の良さを活かすのであれば、複数の課題があるものの、Danzig.Secretariatを内包するChief’s Crownを、産駒の血統内で4×4にできる種牡馬から先ずは考える事が望ましいとは考えられる)。とは言うものの、圧倒的に強調された父の父Galileoにおいて、Turn-to.Lulun-Djeddah-Djbel-Tourbillon.Gold Bridge.Count Fleet.Tantieme.Prince Chevalie-Prince Rose.Acropolis(=Alycidon)とクロス。この構造はきめ細かく、当馬の能力の源泉はここにあると言える。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。9代目までにクロス種が54とやや多く、開花にはやや時間がかかるタイプだと想定され、前述のバランスの悪さから不可解な敗戦を喫しやすい可能性を秘める点は、指摘しておきたい事実である。

 
京阪杯
エーティーマクフィ(マクフィ×テンシンランマン by ハーツクライ)牡・19生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:3 結:8 土:4 弱:3 影:2 集:3 質:4 再:5 SP:4 ST:4 特:0
合計:(40/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ:S □ M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅い

〇 短評

主導は、Never Bend-Nasrullahと継続させたMill Reef6×5の系列クロス。次いで、Hail to Reason7×5の系列クロスや、Northern Dancerを伴うLyphard6×5、シーホーク7×5の単一クロスで血統を構成。従って、主導としては非常に不明瞭であり、この部分が当馬の血統構成の限界点を端的に示している。とは言うものの、主導内はDjebel.Princequillo-Prince Rose.Count Fleet.Hyperion.Infra Redを抑え、非常に充足率が高く、仕上がった際には力強い競馬を見せる可能性を秘める。このMill Reefを軸にし、Hail to Reaason.Lyphardのアシストによる血統全体の連動性が最大の長所であり、当馬の能力の源泉。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。また、有効世代数が10代目となった点はあるが、これと言った弱点の派生も無く、土台構造を形成したPharos(=Fairway)19連の血の流れは良好で、安定感のある血統構成である。加えて、生かされたスピード・スタミナの質の高さから、距離適性の幅は広いタイプに育つ可能性を秘める点を指摘しておきたい。

 

(taku.O)
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