重賞勝ち馬評価 中日新聞杯【シェイクユアハート】 カペラステークス【テーオーエルビス】 阪神ジュベナイルフィリーズ【スターアニス】

重賞勝ち馬評価 中日新聞杯【シェイクユアハート】 カペラステークス【テーオーエルビス】 阪神ジュベナイルフィリーズ【スターアニス】

距離適性は、ミオスタチン遺伝子をC/T型と想定して算出しております。当該のサラブレッドのミオスタチン遺伝子が、C/C型であれば一項目左へ、T/T型であれば一項目右へずらして、ご閲覧頂ければ幸いに思います。

 
中日新聞杯
シェイクユアハート(ハーツクライ×ルンバロッカ by Sri Pekan)牡・20生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:5 結:7 土:4 弱:3 影:3 集:4 質:4 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(42/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C □ L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:遅め

〇 短評

主導は、Nearctic-Nearcoと継続させた、Northern Dancer5×4の系列クロス。次いで、Hurry Onを生かしたCourt Martial6・8×7の系列クロスや、Turn-toを伴うHail to Reason4×5で血統を構成。また、主導傘下ではあるが、Hyperion6・7・8・8・8・8×7・8・8・8・8・9、Almahmoud5・7×6の影響も強い。従って、主導としては極めて明瞭とはならなかった点が惜しまれる。とは言うものの、やや古めかしい印象を受ける当馬の血統構成ではあるが、これらクロスは自身の土台構造を形成したPharos(=Fairway)16連、Gainsborough18連により主導勢力と強固に連動しており、4代目でクロスしたHail to Reasonが米系の連動性をはかっている。この連動性の高さが当馬の能力の源泉。母の血統において重要な働きをしたDjbel-Tourbillon-Ksarの落失は残念ではあるが、直系の祖先であるKsar-Bruleurをクロスさせ主導と連動させた点や、孤立したもののClarissimus.Rabelaisを生かすなど、意外ときめ細かい内容となっており、成長力を秘めた血統構成。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。影響度バランスを(9-5-5-9)と綺麗にまとめ、前述の通り土台構造も比較的強固な為、開花した際には安定感のある血統構成である点を指摘しておきたい。

 
カペラステークス
テーオーエルビス(Volatile×Stopshoppingdebbie by Curlin)牡・22生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:9 結:7 土:3 弱:1 影:2 集:3 質:4 再:5 SP:5 ST:3 特:0
合計:(42/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M □ I □ C × L ×
ダ:S 〇 M 〇 I △ C × L ×
芝適性:□ ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:高め 成長型:早い

〇 短評

主導は、父母の傾向を引き継ぎMr.Prospector5・6・6×4の系列クロス、Mr.Prospectorが配されていない母の母Taste the Passion内においても、6代目においてその父であるRais a Nativeを配し非常に明確に血統をリードしている(父の父内8代目Mr.Prospectorは世代ズレと判定)。次いで、Northern Dancer6・6・7・7・8×6、Buckpasser7・8×6や、非常に珍しくあるがMy Dear Girl(=Me Next)-Rough’n Tumbleと継続させた、In Realty7×5の系列クロス、Sir Ivor6×6の中間断絶で血統を構成。各系統は、血統内で多数派であるNearco17連や、Bull Dog(=Sir Gallahad)10連、Mahmoud11連で強固に連動しており、この明確な主導勢力の形成と各系統の連動性の良さが当馬の能力の源泉。惜しむらくは、軽微な弱点を複数派生させた点や、母の母内Wild Againの生年だけが曽祖父母8頭の中で古く、Nearctic.Hyperionの影響が強くなりすぎ、血の集合が曖昧になった為、詰めの甘さを感じさせる血統構成となった点か。とは言うものの、その影響の強くなったNearcticやKhaled傘下のHyperionのスピードを前面に押し出した点は、見るべき部分であり、この世代の問題は、痛し痒しといったところか。本質は、ダート向きのスプリント~マイルタイプで、芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。9代目までにおいてクロス種が43しかなく、前述の連動性の良さもあり、早期のスピード発揮が可能な血統構成である。

 
阪神ジュベナイルフィリーズ
スターアニス(ドレフォン×エピセアローム by ダイワメジャー)牝・23生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:2 結:7 土:3 弱:2 影:1 集:3 質:3 再:3 SP:4 ST:3 特:0
合計:(31/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S 〇 M 〇 I × C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

主導は不明瞭な配合で、前面でクロスしたNorthern Dancer6・7・7×5・5は中間断絶の為(父の父内8代目Northern Dancerは世代ズレと判定)、ひとまず主導は、Northern Dancerを呼び水とした、Almhamoud8・9・9×6・7・7、Lady Angela8・9・9×6・7・7の系列クロス。次いで、Sir Gaylord7×6、The Axe7×6の系列クロスや、Polynesianを伴うNative Dancer6・7・7・8・9・9・9×7・7や、Crimson Satan7×5の単一クロスで血統を構成。この主導の不明瞭さが、当馬の血統構成の限界点を端的に示している。加えて、父の主導勢力を形成したMr.Prospector-Raise a Nativeや、スピード源となったBull Page、父の母内で影響の強かったヴァイスリーガル(=Vice Regent)が落失しており、この父母の相性は良好とは言えない。救いは、孤立しがちなPrincequilloをSir Gaylord内Nearcoを通じて、当馬の血をある程度集合させたNorthern Dancerと連動させた点や、スピードの核となったAlmahmoud.Lady Angela.The Axeが全てGainsboroughの流れを汲んだ点で、早期のスピード対応が可能になった点。有効世代数が10代目となった為、大きな弱点や欠陥の派生を防ぎ、前述のAlmahmoud内Fair Play.Broomstick、The Axe内Blue Larkspur-Black Servantにより、米系の連動性に一定の担保を得られた点か。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。

 

(taku.O)
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