重賞勝ち馬評価 府中牝馬ステークス【サラキア】 秋華賞【デアリングタクト】

重賞勝ち馬評価 府中牝馬ステークス【サラキア】 秋華賞【デアリングタクト】

府中牝馬ステークス
サラキア(ディープインパクト×サロミナ by Lomitas)牝・15生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:5 結:7 土:2 弱:2 影:2 集:5 質:3 再:2 SP:4 ST:3 特:3(母・伴性血縁牝馬:Kaiseradler(=Kaiseradler5×5))1(産駒複数活躍繁殖牝馬)
合計:(36+4/60)点 クラス:2B+(3B)
Ⅱ 日本適性: 成長力:
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C △ L ×
ダ:S × M □ I × C × L ×
芝適性: ダート適性: 重馬場適性:
Ⅳ 開花率: 成長型:

〇 短評

サリオス(2B+(3B))半姉。主導は、Northern Dancer5×5・6の系列クロス。しかしながら、半弟サリオスと同様に主導傘下のAlmahmoudが同じく5代目からクロスした為、明確とは言い難く、また血の集合にも難を抱えた点も同様。とはいうものの、サリオス同様に有効世代数が10代目となった為、AlmahmoudがSpearmint.Fair Playを通じ米系の連動をはかれた点は幸運。更に、父の隠れたキーホースであるPocahontasを中間断絶でクロスさせ、Donatelloが断絶するものの、Clarissimusを生かしたCrepelloがスタミナの核を形成。距離の融通性を秘めた配合だと言える。惜しむらくは独系の生かし方が極めて弱く、この部分が当馬の血統構成の限界と言えるだろうか。しかしながら、サリオス同様のHaloのスピード生かし方は良く、ムラな面がある事は否めないが、ある意味父の特徴を捉えた配合だと言えるだろうか。本質は芝向きの中距離タイプで、ダートは不得手。重馬場はひとまずこなせるタイプ。

秋華賞
デアリングタクト(エピファネイア×デアリングバード by キングカメハメハ)・生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:6 結:5 土:4 弱:1 影:2 集:5 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(38/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

主導は、サンデーサイレンス4×3を呼び水にした、Hail to Reason5・6・7×5の系列クロス(父父内8代目Hail to Reasonは、やや世代がずれた為、クロスとしてカウントはしていない)。次いで、Northern Dancer5・7×5・6・6・8の系列クロス。この両者は母母デアリングダンジグ内に存在し、Nearcoで強固に連動している為、主導勢力とみなしてよいが、サンデーサイレンスを呼び水にしている点を考慮すると、連合勢力とみなすにはやや不満が残る。できる事ならば、Northern Dancerを中間断絶クロスにした方が良かったと言える。また、Nijinsky-Northern Dancerの位置の問題も抱え、その意味においてシンプルな配合であるとは言い難い。反面、血統全体の連動性はなかなかに強固で、7代目Buckpasser.Olympiaなど結合をアシスト。ただし、父の血統内で強い主張を持った、Princequillo-Prince Roseが前面でクロスを多用した配合であるにも関わらず完全に離反したのは見逃せない点で、これらを踏まえると器用な競馬をこなせるタイプに育つ可能性は低いと考えられる。しかしながら、Sadler’s Wells.Nureyevの呼応によりSpecialをクロス。父父内シンボリクリスエス内に存在するGold Bridgeを連動させ、Nasrullah.Hyperionにより、そのスピードを主導勢力へと結合させた点は、当馬にとって武器になる可能性がある点は指摘しておきたい(蛇足だが、Sadler’s Wells.Nureyevの相性の良さは血統が3/4ずれる事によりSpecialのクロスを作成できる点にある。ただしこれをより良く生かす為には、Gold Bridgeのクロスはほぼ必須)。以上を踏まえると、詰めの甘さを見せる点は否定できないものの、父産駒としてはスピードや切れ味に良さがある配合だと言えるだろうか。本質は芝向きの中距離タイプ。距離延長は対してはさほど適性が高いとは言えないが、前述のスピード再現が上手くいけばマイルまでは適応可能。

(taku.O)
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