重賞勝ち馬評価 オーシャンステークス【コントラチェック】 チューリップ賞【メイケイエール】 【エリザベスタワー】 弥生賞【タイトルホルダー】

重賞勝ち馬評価 オーシャンステークス【コントラチェック】 チューリップ賞【メイケイエール】 【エリザベスタワー】 弥生賞【タイトルホルダー】

オーシャンステークス
コントラチェック(ディープインパクト×リッチダンサー by Halling)牡・16生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:5 結:6 土:3 弱:2 影:2 集:4 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(36/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性: 成長力:
Ⅲ 距離適
芝:S □ M 〇 I □ C × L ×
ダ:S × M □ I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:普通

〇 短評

前面でクロスしたNorthern Dancerは中間断絶の為、主導は、Turn-toを伴うHail to Reason4×6。次いで、Almahmoudの系列クロスの影響が強い。この配合の面白い所は、Mieuxce.Aurora等の質の高い血をきめ細かく生かした点で、潜在的な底力は期待できる配合だと言える。惜しむらくは、これらの結合が非常に弱い点で、せっかく目覚めた血の能力参加が弱くなった点か。それでもPharos(=Fairway)18連の土台構造は、主導と合致しており、前述の影響から安定身には欠けるものの、ある程度の評価を与えられる血統構成。本質は芝向きのマイラー。ダートや重馬場はこなせる程度。

チューリップ賞
メイケイエール(ミッキーアイル×シロインジャー by ハービンジャー)牝・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:7 結:6 土:4 弱:2 影:1 集:3 質:4 再:5 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(39+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S 〇 M 〇 I △ C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:早め

〇 短評

前面で、サンデーサイレンス3×4、デインヒル4×4のクロスを持つが、前者はHail to Reasonが世代ズレを起こしたため、単一クロスとなり、デインヒルは中間断絶クロスの為、主導は、Lyphard5×6の系列クロス。ただし、同位置である5代目に、その父Northern Dancerが位置する為、血統4ブロック全てにおいて、Northern Dancerを10連と配しながら、極めて明確にとはならなかったのが惜しまれる点である。しかしながら血統全体の結合力は血の濃さがある為に、そこまで評価が高くならないが、Sir Ivorなどのアシストもあり良好。ここが当馬の能力の源泉であると言える。また、Sir Ivor.Crepelloがスタミナの核を形成。一介の単距離馬では無い。本質は芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプ。重馬場は普通にこなせる程度。

チューリップ賞
エリザベスタワー(Kingman×ターフドンナ by Doyen)牝・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:5 結:7 土:2 弱:1 影:2 集:5 質:4 再:4 SP:4 ST:4 特:0
合計:(38/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C □ L ×
ダ:S × M △ I □ C △ L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

前面でクロスしたKrisは単一クロスの為、主導は位置の悪さがあるもののNorthern Dancerを伴うDanzig4×5。次いで、Mill Reef5×5の系列クロス。その為主導としては不明瞭な配合で、端的にこの部分がこの配合の限界点であると言える。できる事なら。Danzigクロスを作成せず、Mill Reefで血統をリードした方がシンプルな配合となって良かったと言える。また、4代母Thekleが抱える独系の血を完全に無視した点もマイナスであると言える(蛇足だが、この母はノヴェリスト等の独系主体の配合と比較的相性が良い)。とは言うものの、生かされた血の結合状態や質は高く、底力ある血統構成であると言え、無事な開花を期待したい配合馬である。本質は、芝向きの中距離タイプで、父のイメージよりは距離が持つ。ダートや、重馬場はこなせる程度の適性はある。

弥生賞
タイトルホルダー(ドゥラメンテ×メーヴェ by Motivator)牡・18生
有効世代数:代目

Ⅰ 主:5 結:8 土:4 弱:2 影:2 集:4 質:4 再:6 SP:4 ST:4 特:0
合計:(43/60)点 クラス:1A
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M △ I ◎ C 〇 L □
ダ:S × M □ I □ C △ L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

前面でクロスした、Mr.Prospector.Mill Reef.Hail to Reason.Northern Dancerは全て中間断絶クロスである為、一見すると煩雑な血統構成であり、確かに当馬の配合の限界点はここにあると言える。しかしながら、6代目において、母の主導であったNasrullah、父のスピード源であったAlmahmoudをしっかりとクロス。世代が一代進んでいる為、影響は弱くなったものの、父母の血の良さをしっかりと再現している点が最大の長所。この配合形態は、2代父キングカメハメハの最高傑作である、ローズキングダム(1A)と比較して、シンプルさには劣るものの相似性があり、当馬の配合も、かなりのハイレベルな配合だと言えるだろう。前面でクロスした各系統も強固な土台構造を形成した、Nearco19連、Hyperion18連を頼りにし、連動性が極めて高い。惜しむらくは日本適性には欠け、キレる脚はやや望みがたいもののスタミナに裏打ちされた、スピードにはかなりの良さがある配合である。本質は、芝向きの中~長距離タイプ。ダートはやや不得手だが、重馬場はこなせる可能性を秘める。

(taku.O)
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