シリウスステークス
カフェファラオ(American Pharoah×Mary’s Follies by More Than Ready)牡・17生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:8 結:6 土:2 弱:2 影:2 集:6 質:4 再:5 SP:4 ST:4 特:0
合計:(43/60)点 クラス:1A
Ⅱ 日本適性:△ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I × C × L ×
ダ:S △ M 〇 I ◎ C □ L ×
芝適性:△ ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通
〇 短評
主導は、Mr.Prospector6×4・5の系列クロス。Mr.Prospectorが存在しない母父においても、その父Raise a Nativeが6代目に存在し、血統全体をリードしている。次いで、Buckpasser7・8×5・6・6の系列クロス。血統全体で米系が非常に強く、Mr.Prospectorを主導に据えた場合においてネックとなりがちなHyperion.Princequillo等の欧州系の結合を、Northern Dancer.In Realityがしっかりとサポート。7代目以降も基本的に米系が強く、土台構造こそ弱いものの、その連動性は良好。惜しむらくは、弱点を抱えた点や前述の土台構造の散漫さ、欧州系の生かし方が弱い点や、父ほどのシンプルさが失われている点だが、血統全体の評価としてはかなり優秀。本質的にはダートのマイル~中距離タイプ。芝は不向き。是非とも無事な開花を望む。
スプリンターズステークス
安田記念
グランアレグリア(ディープインパクト×タピッツフライ by Tapit)牝・16生
有効世代数:10代目
Ⅰ 主:5 結:6 土:3 弱:2 影:3 集:4 質:3 再:3 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(36+1/60)点 クラス:2B+(3B)
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I □ C △ L ×
ダ:S △ M □ I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:早め
〇短評
主導は、前面でクロスした、Turn-toが5・7×9・9とクロスした為、2代父内に存在する5代目Turn-toを世代ズレと判定。結果、主導はやや不明瞭な配合だが、Mahmoudの系列クロス。次いで、Sir Gaylord.Phramond(=Sickle)。特に、Sir Gaylordが父系であるTurn-toを、母系であるSomethingroyalを取り込み、Northern Dancerと共に結合とスピード・スタミナのアシストを行っている。また、Wild Riskがスタミナをしっかりとアシストしたのは、当馬にとってプラスだと言える、しかしながらHail to Reason-Turn to-Royal ChargerやAlmahmoudが世代ズレを起した点や、Nijinskyを主導にSecretariatをスタミナの核とした母の傾向とは著しく傾向が離反した点。米系の生かし方が弱く結合も弱い点は、見逃せない事実で、この父母の相性は本質的にはあっていないと言える。救いは、9代目までにおいて、39と少ないクロス馬で全体を構成し、反応の良さを見込める点と、2代父サンデーサイレンスのスピードを再現した点で、この部分は、全体としての血統構成を比べるべくも無いが、祖父の最高傑作であるサイレンススズカ(2A)と相似性はある。また、10代目においてTeddy系のスタミナを主導へと直接補給できたのは幸運。本質的には芝向きマイル~中距離タイプだが、シンプルな配合である点を考慮すると、距離延長に対する適性自体は低くは無い。全体的に安定感のある配合だとは言えるが、開花率は低いと考えられる点は指摘しておきたい事実である。
(taku.O)
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