重賞勝ち馬評価 根岸ステークス シルクロードステークス

重賞勝ち馬評価 根岸ステークス シルクロードステークス

根岸ステークス

モズアスコット(Frankel×India by ヘネシー)牡・14生

有効世代数:9代目

 

Ⅰ 主:5 結:7 土:3 弱:1 影:2 集:4 質:5 再:4 SP:4 ST:3 特:0

合計:(38/60)点 クラス:3B

Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□

Ⅲ 距離適性

芝:S × M □ I □ C △ L ×

ダ:S □ M □ I △ C × L ×

芝適性:□ ダート適性:□ 重馬場適性:□

Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

 

〇 短評

 

最前面で、Miswaki4×3のクロスがあるが、Miswaki内の系列クロスは5代目Buckpasser.Raise a Nativeの為、主導はNorthern Dancer4・5×5・5の系列クロス。モズアスコットの配合において、非常に目につくMiswakiクロスだが、結合面及び米系のスピード・スタミナ再現において、確かにプラスに作用しているものの、シンプルに芝向きの配合を目指すのであれば、このクロスは無い方がよかった。また、欠陥自体は無いものの、近親配合にも関わらず弱点を複数抱え、影響度バランスの悪さも加味すると、やや安定感に欠ける配合だと言えるだろう。ただし、全体的に生かされた血の質は高く底力自体はあり、前述の米系のスピード・スタミナに加え、その再現が不完全ながらもGraustarkのスタミナも加え、長く脚を使う可能性は秘める。本質的には、芝・ダートとも今一つになりがちな配合で、父のイメージである重厚な欧州系スタミナに支えられたスピードという配合ではない。ただし、前述の質の高さから、鍛錬次第では馬場を問わず強い競馬を見せる可能性は秘める。

 

シルクロードステークス

アウィルアウェイ(ジャスタウェイ×ウィルパワー by キングカメハメハ)牝・16生

有効世代数:10代目

 

Ⅰ 主:6 結:6 土:3 弱:2 影:2 集:5 質:2 再:4 SP:3 ST:3 特:1(母産駒複数活躍馬)

合計:(36+1/60)点 クラス:2B

Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□

Ⅲ 距離適性

芝:S □ M □ I × C × L ×

ダ:S □ M △ I × C × L ×

芝適性:□ ダート適性:□ 重馬場適性:□

Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め

 

〇 短評

 

インディチャンプ(2B)半妹。主導は位置の関係からNearctic5・7×7・7・9の系列クロス。その仔Northern Dancerが6×6・6・8とクロス。ジャスタウェイ産駒にありがちな位置の悪さを当馬も解決できていない点が、この配合の明確な限界点だと言える。また、強烈なスピード源となり得るKhaledが世代ズレを起こした点も惜しまれる点である(ただし、このクロスは当馬に強いHypeionの直仔であり、クロス効果を発揮する可能性はある。その場合スピードの評価を4点でカウントしてよい)。血統全体でこれといったスタミナの核が無い為、本質は短距離タイプ。この配合で見るべき点は、主導たるNearcticが母方に強い米系を纏められない点だが、当馬の場合はNothirdchance.Rough’n TumbleがSir Gallahad(=Bull Dog)を通じ連動し、Bule Larkspur.Man o’WarをRough’n Tumble内Chicleを通じAlmahmoudと結合し、辛うじてNorthern Dancer-Nearcticと連動した点にある。本質的には、前述の通りスプリントタイプだが、やや詰めの甘い芝・ダート兼用になる可能性は秘める。

 

(taku.O)

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