重賞勝ち馬評価 福島牝馬ステークス【アナザーリリック】 マイラーズカップ【ソウルラッシュ】 フローラステークス【エリカヴィータ】

重賞勝ち馬評価 福島牝馬ステークス【アナザーリリック】 マイラーズカップ【ソウルラッシュ】 フローラステークス【エリカヴィータ】

福島牝馬ステークス
アナザーリリック(リオンディーズ×アンソロジー by サクラバクシンオー)牝・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:4 結:6 土:4 弱:1 影:1 集:2 質:3 再:4 SP:4 ST:3 特:0
合計:(32/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I □ C × L ×
ダ:S × M □ I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

前面でクロスしたサンデーサイレンス4×3は、Hail to Reason-Turn-toとクロスさせるものの、ほぼ単一クロスと同じ扱いであり、主導は、その父Nearcticから系列クロスを形成した、Northern Dancer5・6・6・6・7×5の系列クロス(父内8代目Northern Dancerは世代ズレと判定)。ただし、前述のサンデーサイレンスクロスの影響の強さや、Somethingroyal7×5の系列クロスの影響もあり、主導としては不明瞭な配合である。とは言うものの、土台構造をNearco22連で形成し、その血の流れを生かした点やHail to Reason内Teddyを通じてSomethingroyalを辛うじて連動させた点には妙味がある配合であると言える。また、Lady Angela.Nasrullahのスピードアシストは魅力的である。弱点の派生や、血の集合の散漫さ、更に前面のクロスの煩雑さから安定身には欠けるだろうが、血の流れの良さがある為に、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性は指摘しておきたい。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプ。ダート・重馬場はこなせる程度。

 
マイラーズカップ
ソウルラッシュ(ルーラーシップ×エターナルブーケ by マンハッタンカフェ)牡・18生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:4 結:6 土:3 弱:2 影:3 集:5 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(38/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S □ M 〇 I △ C × L ×
ダ:S □ M 〇 I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

主導は不明瞭な配合で、前面でクロスしたNorthern Dancerを呼び水とした、Almahmoud.Lady Angela-Hyperionで血統を構成。次いでGrey Sovereign-Nasrullah.Tom Fool-Menowの系列クロスの影響も強い。前述の通り確かに主導は不明瞭な配合だが、国内向きの小気味よいスピードの血の生かし方はかなりのレベルにあり、有効世代数が10代目となった為にこれらクロスの連動性がはかられているのは幸運。また、影響度バランスも(3-5-1-4)とエアグルーヴを強調し、バランスよく能力を受け継いでいるのが見て取れる。また、マンハッタンカフェを抱える血統馬の難しい点に独系の扱い方があるが、当馬の場合はDark Ronaldをクロスし最低限のクロスを作成したのは幸いである。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。また、ノーザンテーストとStorm Birdの呼応による加系の生かし方から重馬場はこなせる。

 
フローラステークス
エリカヴィータ(キングカメハメハ×マルシアーノ by フジキセキ)牝・19生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:6 結:6 土:2 弱:3 影:3 集:4 質:4 再:5 SP:3 ST:4 特:0
合計:(40/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M △ I 〇 C □ L ×
ダ:S × M × I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

主導は、Northern Dancerを呼び水とした、Almahmoudの系列クロス。次いで、系列クロスを形成したMilan Millの影響が強い。これらクロスはHyperion-Gainsboroughを核とし連動した為、血の流れにかなりの良さがある配合となった。また、結合こそ果たしていないものの、Djbel/Tourment-Tourbillon-Ksar-Brulur等きめ細かく血を生かした配合で、フジキセキの母系にある欧州系の血の生かし方に良さがある配合である。惜しむらくは、これらの血の連動性が弱い事で、詰めの甘さを感じさせる点か。とは言うものの、これといった弱点も無く、影響度バランスも(7-2-3-7)と非常にバランスがとれた為、安定感のある血統構成。更に、His Majesty(=Grustark)がスタミナの核を形成。本質は、芝向きの中距離タイプ。ダート・重馬場はこなせる程度。牝馬としては重厚な配合で、開花には鍛錬が必要なタイプ。その意味において、無事な開花を望みたい配合である。

 

(taku.O)
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