重賞勝ち馬評価 クイーンカップ【ハーパー】 京都記念【ドウデュース】 共同通信杯【ファントムシーフ】

重賞勝ち馬評価 クイーンカップ【ハーパー】 京都記念【ドウデュース】 共同通信杯【ファントムシーフ】

クイーンカップ
ハーパー(ハーツクライ×セレスタ by Jump Start)牝・20生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:3 結:6 土:1 弱:2 影:2 集:3 質:4 再:2 SP:3 ST:3 特:1(産駒複数活躍繁殖牝馬)
合計:(29+1/60)点 クラス:1B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M □ I × C × L ×
ダ:S □ M 〇 I × C × L ×
芝適性:□ ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め

〇 短評

ヴァレーデラルナ(3B+)半妹。主導は、不明瞭な配合で、最前面でクロスしたHail to Reason4×6(母の父内7代目Hail to Reasonは世代ズレと判定)は、その父Turn-toが5×7・8・8と世代ズレをおこした為、単一クロスとなり、同様にAlmahmoud-Mahmoudや、Sickle(=Pharamond)も世代ズレをおこしており、父の父サンデーサイレンスのスピードは半減している。加えて、父の母内HyperionやCourt Martial、更にはPrecipticも世代ズレをおこすなど、本質的にこの父母の相性は良くない。おそらく主導はWar Admiral-Man o’Warと継続した、Busanda6×7・7の系列クロス。次いで、15連存在するNasrullahの影響が強い。救いは、主導たるBusandaがHail to Reasonと比較的強固に連動し、米系の連動性に良さがある点で、ここが当馬の能力の源泉。余談だが、種牡馬が後年になればなるほど、活躍馬が出なくなる理由や、ダート馬を出しやすくなる理由の一つに、種牡馬の世代は変わらないが、母となる繁殖牝馬の世代は新しくなり続ける、世代の問題があると考えている。当馬は実際に成績を残してはいるものの、配合を考える際に、父母や祖父母の世代を揃える事が、活躍馬を出す可能性を上げる、一つのファクターであるとの認識を持って頂ければ幸いである。本質は、ダート向きのマイルタイプ。芝はこなせる程度。重馬場は米系の連動性の高さから、得意なタイプ。開花は比較的遅く、その確率も低いと考えらえるが、前述の米系のスピードや、Nasrullahのスピードアシストから、仕上がった際には、信頼性こそ低いものの、ある程度のスピードを見せる可能性は指摘しておきたい。

 
京都記念
ドウデュース(ハーツクライ×ダストアンドダイヤモンズ by Vindication)牡・19生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:7 結:6 土:2 弱:2 影:3 集:4 質:3 再:5 SP:3 ST:3 特:0
合計:(38/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ:S × M △ I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:△ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:普通

〇 短評

主導は、Northern Dancerを伴うLyphard4×4。この主導は、単一クロスであるHail to Reasonの結合アシストを受け、比較的明瞭に機能している。また、主導内はHurry Onを伴うCourt Martialが生きている為、主導であるLyphardは、本来のマイル向きのスピードタイプでは無く、中距離スピードタイプへとシフトしていると考えて良い。惜しむらくは、Pharamondの世代ズレにより、父父サンデーサイレンスのスピード再現が中途半端になった点で、上位レベルにおいてはスピード不足を見せる可能性は否定できない。とは言うものの、明確な主導と、前面の結合力の強さはなかなかのレベルであり、好調期には強い競馬を見せる可能性は否定できない。本質は芝向きのマイル~中距離タイプ。ダートは不得手で、重馬場はこなせる程度。配合としての方向性はあっているものの、主導内の充足率の低さから、思ったほどの成長を見せない可能性を指摘しておきたい。

 
共同通信杯
ファントムシーフ(ハービンジャー×ルパンⅡ by Medaglia d’Oro)牡・20生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:8 結:5 土:2 弱:2 影:1 集:4 質:5 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(39/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C □ L ×
ダ:S × M △ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:△ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

最前面でクロスしたDansili(=Promising Lead)2×2は単一クロスの為(Dansiliの母HasiliとPromising Leadの母Arriveは同血であり、結果的にDansili(=Promising Lead)と判定でき、この評価はこの同血クロスが生きていると判断している)、主導は、Dansili(=Promising Lead)を呼び水とし、その母系であるNatlama-Almahmoudと継続したNorthern Dancer5・5・6・7×5・5・7の系列クロス。この呼び水の効果は世代が若い為、当たり前だが有効に機能しており、Crepelloの系列クロスや、Rialtoを伴うWild Risk、Sir Ivorの中間断絶からスタミナアシストを、主導傘下のNatalma-AlmhmoudやGrey Sovereign.Tom Fool.Hail to Reason. Petitionのスピードアシストを受けており、同父産駒としてはスピードに恵まれた配合であると言える。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダートは不得手で、重馬場はこなせる程度。生かされた血の質は高く、潜在的な底力を秘めた配合であると言えるが、前述のDansili(=Promising Lead)2×2の血の濃さからくる、安定感の欠如や、突然の不調が懸念される配合ではあり、信頼をおけるタイプでは無い点は指摘しておきたい事実である。

 

(taku.O)
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