重賞勝ち馬評価 京王杯スプリングカップ【レッドモンレーヴ】 ヴィクトリアマイル【ソングライン】

重賞勝ち馬評価 京王杯スプリングカップ【レッドモンレーヴ】 ヴィクトリアマイル【ソングライン】

京王杯スプリングカップ
レッドモンレーヴ(ロードカナロア×ラストグルーヴ by ディープインパクト)牡・19生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:6 結:7 土:3 弱:2 影:3 集:5 質:4 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(42/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I 〇 C × L ×
ダ:S × M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低い 成長型:晩成

〇 短評

主導は、Hornbeem7×5の系列クロス。次いで、Almahmoud.Lady Angelaの系列クロス。Northern Dancerの中間断絶が結合をアシスト。この、父の良さであるHyperion-Gainsboroughから来る血の流れを、当馬も引き継いだのが最大の長所。ただし、Northern Dancerの中間断絶の影響も強く、主導としてはやや不明瞭となった点は惜しまれる部分である。反面、主導内において、Nogara-Havresac.Mumtaz Begum-Mumtaz Mahal-The Tetrach/Lady Josephineを生かし、そのスピードを最大限に引き出したNasrullahの系列クロスに加え、Bois Roussel-Plucky Lieg-Spearmintをクロスさせ、その充足率を高めると共に、SpearmintによりSir Gallhad(=Bull Dog)を直接結合させ、Northern Dancerを介さずにTurn-to.Almahmoudのスピードを連動。更に前述のSir Gallahad(=Bull Dog)を介し、Chop Chopを連動させた点は驚嘆に値する。加えて、Somethingroyal-Princequillo-Prince RoseのスタミナをNorthern Dancer内Polymelusを通じ補給できたのは幸運であり、父の父内Native Dancerが6代目でクロスした為、米系であるDiscovery-Display-Fair Play.Whisk Broom.Sweepをクロス。Northern Dancerを介しMan o’Warを連動させている点やBig Game内Blandfordを介しAlmahmoudを通じTetratemaを連動させた点は、見るべき部分である。Hyperion19連の土台構造から来る血の流れは良好で、反応の良さが見込めるタイプ。惜しむらくは、7代目以降であるもののきめ細かく生かした、Blue Larkspur.Gold Bridge.Mieuxe.Clarissimusの結合が確認できない点や、Brantomeの世代ズレだが、欧州系であるHornBeem主導でありながら、ここまで欧米系を連動させた配合は、なかなか見られないレベルである。ただし、前述の連動は10代目に頼る部分が多く、能力発揮の確率は高いとは言い難く、また成長に時間がかかる晩成型の傾向を示す点は指摘しておきたい。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダート・重馬場はこなせる程度。また、Hypeion19連で土台構造を形成しており、それをNearco18連がアシストしており、影響度バランスも(3-3-3-7)と非常に良好であり、血の集合も悪くない。従って、開花した際には安定感のある競争生活を送る事ができる点や、血の流れの良さから長く脚を使え、それでいて決め手ある競馬を見せる事が可能な、器用な血統構成である点を指摘しておきたい。是非とも無事な開花を望みたい好配合である。

 
ヴィクトリアマイル
ソングライン(キズナ×ルミナスパレード by シンボリクリスエス)牝・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:7 結:5 土:3 弱:1 影:2 集:5 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(38/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I □ C × L ×
ダ:S × M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

主導は、サンデーサイレンス4×3の系列クロス。次いで、Northern Dancerの系列クロスで血統をリード。この配合の最大の長所はこの部分で、明確な主導とNorthern Dancerのアシストが強固に連動した点にある。またきめ細かく血を生かした配合で、My Babuクロスにより、仏系の特殊な血も連動。父母の再現度がなかなかに良好である点も評価できる。惜しむらくは、血の世代が新しい父に比して、母母の世代が古い点で、Alycidon(=Acropolis). Pocahontasといった、スタミナや粘りに通じる血が世代ズレを起こした点が惜しまれる。とは言うものの、スピードの血の再現は良好で、牝馬としてはこのぐらいのスタミナ量が有利か。また、血の集合が父父ディープインパクトにあり、仕上がった際は鮮やかな競馬を見せる可能性も。ただし、血の濃さから突然の不調には普通以上に注意が必要な血統構成でもある。本質は、芝向きのマイルタイプ。ダート・重馬場はこなせる程度。開花は比較的早いタイプ。

 

(taku.O)
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