重賞勝ち馬評価 京王杯2歳ステークス【コラソンビート】 ファンタジーステークス【カルチャーデイ】 アルゼンチン共和国杯【ゼッフィーロ】 みやこステークス【セラフィックコール】

重賞勝ち馬評価 京王杯2歳ステークス【コラソンビート】 ファンタジーステークス【カルチャーデイ】 アルゼンチン共和国杯【ゼッフィーロ】 みやこステークス【セラフィックコール】

京王杯2歳ステークス
コラソンビート(スワーヴリチャード×ルシェルドール by オルフェーヴル)牝・21生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:7 結:6 土:3 弱:1 影:1 集:4 質:3 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(37/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S 〇 M 〇 I × C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:高め 成長型:早熟

〇 短評

主導は、Turn-toこそ落失するものの、Royal Chargerをクロスさせ、その父系であるHalo-Hail to Reasonと継続させたサンデーサイレンス3×4の系列クロス。血の濃さはあるものの、父であるHalo4×5・6と血統の3ブロックに配し、まずまず明確に血統をリードしている。次いで、Mr.Prospector6×5、Prince John7×6の系列クロスや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。この配合の面白い所は、全体で6連存在するPrincequilloを、Prince John内Count Fleetを介し、Mr.Prospectorと連動させており、非常に間接的にではあるものの、能力参加に成功させた点にある。惜しむらくは、前述の血の濃さと、弱点を複数派生させた点で、安定感には欠ける可能性を秘める点は指摘しておきたい。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。成長力にはやや劣る可能性はあるが、早期のスピード競馬の対応は可能なタイプで、秘めたスピードはかなりのレベルにある点は付け加えておきたい事実である。

 
ファンタジーステークス
カルチャーデイ(ファインニードル×ラルティスタ by マイネルラヴ)牝・21生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:6 結:6 土:2 弱:1 影:3 集:3 質:3 再:4 SP:5 ST:4 特:0
合計:(37/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S 〇 M 〇 I △ C × L ×
ダ:S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

前面でクロスした、サンデーサイレンス4×4は単一クロスの為、影響は弱く、主導は、Mr.Prospector5×4の系列クロス。その父Raise a Nativeを6・7×5・7と血統の4ブロック全てに配し、血統をリードしている。次いで、その父系であるNorthern Dancer-Nearcticと継続させたNijinsky5×5や、Hasty Road8×6、Tom Fool8×6・8の系列クロス。更に、非常に珍しくあるが、主導のMr.Prospector同様にRaise a Nativeの仔であるNative Partner6×6の系列クロスで血統を構成。惜しむらくは、サンデーサイレンス内Wishing Well内に弱点を派生させた点で、安定感には欠ける可能性は否定できない点で、できる事ならサンデーサイレンスクロスは無い方がシンプルな配合となり、良かったと言える。とは言うものの、Mr.Prospector.Native Patnerがスピードの核を形成し、Nijinskyがスタミナの核を形成しており、一介の短距離タイプでは無く、スピード・スタミナのアシストが厚く、サンデーサイレンスクロスが欧米系の連動性をアシストしており、それなりの成長力を秘めた配合であると言える。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。生かされたスピード・スタミナのアシストを鑑みるに、距離適性の幅は意外と広いタイプになる可能性を秘める点は指摘しておきたい。

 
アルゼンチン共和国杯
ゼッフィーロ(ディープインパクト×ワイルドウインド by Danehill Dancer)牡・19生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:6 結:7 土:2 弱:3 影:2 集:4 質:4 再:6 SP:4 ST:3 特:0
合計:(41/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C □ L ×
ダ:S × M □ I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:普通

〇 短評

主導は、その母系であるNatalma-Almahmoudと継続させたNorthern Dancer5×4・5・6の系列クロス。父母に強いHyperion.Nearcoをしっかりと傘下に収め、主導として機能している。ただし、Turn-toを伴うHail to Reason4×6の影響も強く、極めて明確に血統をリードできておらず、当馬の血統構成上の限界点は確かにここにあると言える。とは言うものの、結合こそ果たせていないもののPrincequillo.Mieuxce. Ksar.Hurry On等の細かい血をしっかりとクロスさせ、Petition7×7の系列クロスをしっかりと主導と連動させる等、欧米系の血の生かし方には魅力がある血統構成であり、血統全体の連動性は高い配合である。更に48という少ないクロス馬で血統を構成しながら、これといった弱点の派生も無く、安定感のある血統構成となった点は当馬の最大の長所であると言える。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。総合的には優秀な配合であると言える。ただし、父のスピード源のひとつであったPharamondが、世代ズレをおこしている点や、前述の主導の不明瞭さを合わせて鑑みると、やや詰めの甘さを見せる可能性は指摘しておきたい。また、世代の問題がギリギリな部分を多数持ち合わせた点から、ややムラな面を覗かせる可能性も、合わせて指摘しておきたい事実である。

 
みやこステークス
セラフィックコール(ヘニーヒューズ×シャンドランジュ by マンハッタンカフェ)牡・20生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:4 結:5 土:2 弱:1 影:3 集:5 質:3 再:6 SP:4 ST:3 特:0
合計:(36/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I □ C × L ×
ダ:S △ M 〇 I □ C × L ×
芝適性:□ ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め

〇 短評

前面でクロスしたNorthern Dancer5×4は中間断絶の為、主導は、Northern Dancerを呼び水としたAlmahmoud7×6・6・7の系列クロス。次いでBold Ruler6×7、Prince John6×7の系列クロスで血統を構成。非常に主導が不明瞭な血統構成であり、Bold Rulerの父、祖父であるNasrullah.Nearcoも6代目からクロスしており、ここが当馬の血統構成の限界点を端的に示している。更に、きめ細かく生かした米系のBlue Larkspur. Sir Gallahad(=Bull Dog)-Teddy/Plucky Liegeを内包するNothirdchanceが完全に離反しており、非常にちぐはぐな血統構成となっている。加えて、欠陥の派生も見逃せない事実である。反面、血の生かし方や、再現度にはかなりの良さがあり、特にスピードの血の生かし方は良好であり、配合の方向性としては間違っていない。ただし前述の理由から一息もどかしい血統構成であると言える。本質は、ダート向きのマイル~中距離タイプで、芝や重馬場は慣れればこなせる程度。仮の話ではあるが、Northern Dancerを5×5程度に留め、有効世代数を10代目としたならば、結合の問題はある程度解決しているだけに、その意味でも惜しまれる血統構成である。ただし、血の集合を強調した母の母ハルーワソングにある程度集めており、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性は指摘しておきたい。

 

(taku.O)
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