重賞勝ち馬評価 東海ステークス【ウィリアムバローズ】 アメリカジョッキークラブカップ【チャックネイト】

重賞勝ち馬評価 東海ステークス【ウィリアムバローズ】 アメリカジョッキークラブカップ【チャックネイト】

東海ステークス
ウィリアムバローズ(ミッキーアイル×ダイアナバローズ by シンボリクリスエス)牡・18生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:6 結:7 土:2 弱:2 影:3 集:3 質:4 再:4 SP:3 ST:3 特:0
合計:(37/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I 〇 C × L ×
ダ:S □ M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:晩成

〇 短評

主導は、その母系であるNatalma-Almahmoudと継続させたNorthern Dancer5・6・6・6×5の系列クロス及び、その父系であるTurn-to-Royal Chargerと継続させたHail to Reason5×5(母内8代目Hail to Reasonは世代ズレと判定)。従って主導としては不明瞭な配合であり、ここが当馬の能力の限界点を端的に示している。また、母の父内5代目Princequilloが世代ズレをおこした点もマイナス。とは言うものの、Northern DancerとHail to Reasonは、全体で15連存在するNearcoでしっかりと連動しており、前述のPrincequillo系の離反は惜しまれるものの、Buckpasser7×6の系列クロスが、強靭なスタミナの核を形成。加えてHyperion18連から来る血の流れに良さがあり、ここが当馬の能力の源泉であると言える。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。前述の欠陥の派生から安定感には欠けると予測されるものの、影響度バランスを(5-5-3-5)とし、祖父母4頭からバランスよく能力を受け継いでいると想定される。また、隠し味的にBold Ruler. Sickle(=Pharamond)のスピードや、Alibhai. Olympiaといったスタミナ要素を生かし、主導と連動させた点は見るべき部分であり、成長力を秘めた配合であると言える。更に、有効世代数が10代目となった点から、弱点・欠陥の派生を回避しており、影響度バランスの良さを踏まえると、安定感のある血統構成。血の集合の甘さから、やや詰めの甘い競馬を見せる可能性は否めないが、ゆっくりと着実に力をつけていく血統構成と言えるだろうか。

 
アメリカジョッキークラブカップ
チャックネイト(ハーツクライ×ゴジップガール by Dynaformer)セン・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:2 結:6 土:3 弱:1 影:3 集:5 質:4 再:3 SP:3 ST:3 特:0
合計:(33/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C △ L ×
ダ:S × M □ I 〇 C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低い 成長型:晩成

〇 短評

前面でクロスした、Hail to Reason4×4は単一クロスの為、影響は弱く、次いで前面でクロスしたNorthern Dancer5×6も中間断絶であり、Almahmoud. Sickle(=Pharamond)も世代ズレをおこした為、血統全体をリードしているのは、Hyperion6・7・8・8・8・8×7・7・9・9・9、Court Martial6・8×7、Nasrullah(=Rivaz)7・8・8×6・7・9、Bull Lea7×6・8の系列クロス。従って主導としては、非常に不明瞭な配合であり、詰めの甘さを感じさせる血統構成である。端的に、ここが当馬の血統構成の限界点であり、この母にハーツクライを配した意味は薄い。とは言うものの、これらクロスは、前面でクロスしたHail to Reason.Northern Dancerのアシストもあり、相互に連動しており、ここが当馬の能力の源泉であると言える。また、影響度バランスを(4-4-5-2)とし、祖父母4頭からバランスよく能力を受け継いでいる点は、見るべき部分であり、強調された母の父Dynafomerへと、ある程度の血の集合が見られるのもまた、見るべき部分である。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。4代目からクロスが始まる配合ではあるものの、実質的に能力を形成したクロスは6代目以降に存在する為、開花には時間がかかるタイプであり、長い目で見たい血統構成であると言えるだろうか。前述のAlmahmoud. Sickle(=Pharamond)の世代ズレにより、父の父サンデーサイレンスのスピード再現が不十分になっている点や、Hyperionの影響が強い点を踏まえると、切れ味よりも、長く脚を使うタイプに育つ可能性は指摘しておきたい事実である。

 

(taku.O)
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