今回の血統研究所は、各一口クラブの中で、血統的に見どころがある配合を何頭かピックして、簡易評価を行いたいと思います。
あくまでも簡易評価ですので、細かいところまでは出しませんが、配合的に優秀である。スピード・スタミナにかなりの良さがある。日本向きの配合である。このあたりを基準にしていきたいと、考えております。
※一口クラブはあくまでも金融ファンドであります。実際の競馬においての損害等は、あくまでも自己責任となります。当方は、一切の責任を負いません。また、考察の順番に配合の良し悪しは、関係ありません。更に、あくまでも血統表のみでの考察になりますので、馬体や気性面においての評価は行っておりません。それを踏まえてご閲覧頂ければ幸いであります。
では、今回はサラブレッドクラブライオンです。
・ザウェイアイアムの24 牡 父：キズナ
主導は、Natalma-Almahmoudと継続させた、Northern Dancer５・６×５・６・６・８の系列クロス。次いで、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。Crepellloの世代ズレや、主導がやや不明瞭になった点は惜しまれるが、各系統の連動性は良好。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅め。
・タニノハイクレアの24 牡 父：アドマイヤマーズ
主導は、その父母であるNearctic/Natalma共に継続させたNorthern Dancer５・６・７×４・６の系列クロスで明確。次いで、Crepello.Hail to Reasonの中間断絶で血統を構成。Never Bendの世代ズレは惜しまれるが、主導内の充足率は非常に高い。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅め。
・セブンシーズの24 牝 父：リアルスティール
主導は、血の濃さがあるもののサンデーサイレンス３×４の系列クロスで明確。次いで、Nureyev.Lyphardの系列クロスや、Mr.Prospectorの中間断絶で血統を構成。安定感に欠ける可能性はあるが、スピードに良さがある血統構成。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。
・ジュモーの24 牝 父：ミッキーロケット
主導は、Northern Dancerを伴うNureyev５・５×４。次いで、Nashuaの系列クロスや、Turn-toを伴うHail to Reason、Albhaiの系列クロスを内包したGraustark、Caroの単一クロスで血統を構成。スピードの生かし方に良さがある血統構成。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早め。
・プリンセスヨウクの24 牡 父：ミッキーアイル
主導は、Northern Dancer５・６・６・６×５・６の系列クロスで明確。次いで、Bold Ruler.Raise a Native.Poahontas.Buckpasserの系列クロスで血統を構成。Hail to Reasonの落失は惜しまれるが、各系統の連動性は良好。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプで、重馬場は慣れればこなせる程度。開花は普通。無事な開花を望みたい一頭。
・セリノーフォスの24 牝 父：ブリックスアンドモルタル
主導は、Hail to Reasonを伴いAlmahmoudの系列クロスを内包した、Halo６×４。次いで、Northern Dancer.Secretariatの系列クロスや、Blushing Groomの中間断絶で血統を構成。各クロスはスピード色が強く、血統の字面よりも距離が持たない。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。
・ラボエームの24 牡 父：ドリームバレンチノ
主導は、Devil’s Bag(=Angelic Song)４×４の同血系列クロス。次いで、Mr.Prospector.Secretariat.Romanの系列クロスで血統を構成。また、Northern Dancerの中間断絶が結合をアシスト。主導はやや不明瞭だが、血の集合に良さがある。本質は、ダート向きのスプリント～マイルタイプで、芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意。開花は普通。
・ナイスプリンセスの24 牝 父：ドリームバレンチノ
主導は、Devil’s Bag(=Angelic Song)４×４の同血系列クロス。次いで、Mr.Prospector.Double Jayの系列クロスや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。扱いの難しい父の父ロージズインメイの生かし方に良さがある。本質は、ダート向きのマイルタイプで、芝は慣れればこなせる程度だが、重馬場は得意。開花は遅い。
今回は、サラブレッドクラブライオンの１歳馬のピックをおこなってみました。あくまでも自分なりの目線でのピックですが、これ以外にも、勿論キラリと光る部分を持つ配合馬は含まれております。このような記事でも、一口馬主の皆様の参考や楽しみになれば幸いです。
今後とも、総合競馬サイトG-ZEROおよび、血統研究所をよろしくお願い申し上げます。
(taku.O)
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