福永祐一のドキュメンタリーを見た。

福永祐一のドキュメンタリーを見た。

晩飯の用意をしながら、なんとなくつけたテレビ。
なにか面白いものはないかと、番組表をスクロール。
日本統一とか、深夜食堂やってないかな?
昔のヤクザものとかでもええな…
ん?グリーンチャンネルで福永祐一のドキュメンタリー?
いろんなとこで、引退特番みたいなのやってるけど、全部スルーしてきたが…
まあ、飯を食う間だけの暇つぶしと見始めた。

映画とかドキュメンタリーとかさ、予約して録画して見るんじゃなくてさ、ふらっと寄ったレコード屋で見つけたとか、本屋でとか、そんなノリで軽く始めるのが好き。
見たくて探してじゃなくて、なんとなく出会って始まっちゃう感じ。

番組の正確なタイトルも忘れたし、調べる気もないし、感想文を書きたいわけじゃないから、気になった人は調べて。
運が良ければ、まだ再放送するかもしれないし。

福永祐一てなんだったんだろ?
俺のイメージは、牝馬、わりと薄っぺらい、インで詰まる、ワールドエースをダービー馬にできなかった…エピファネイア、ジャスタウェイ、ロードカナロア、ビッグアーサー…そんな感じ。
はっきり言って、あまり好きじゃなかった。

ダービーを勝ち変化が始まり、コントレイルと出会い…
そのあたりで顔つきも変わった気がするし、インタビューも好感が持てるようになった。
正直、好きになっちゃった。
この感じは、武豊以来2人目だ。
嫌いだったものが好きになる。
いったい何が起こったのか?

ドキュメンタリーを見て、確証を掴んだ気がしたけど、いざ言葉にしようとすると逃げていく。
これを書こうと思ったのは、ある男との会話だった。
世間話しているうちに、ふと競馬に興味のない男に、福永祐一という存在を伝えたくなったのだ。
書きながらも、掴みかけた何かがするすると逃げていく。
水を掴もうとしているようだ。
いったい俺は何を捉え、何を伝えたかったのか…

騎手、調教師、競馬関係者、それぞれが変わったと思った瞬間があるという。
自分でも才能がない、乗馬経験もすくない、そんな男が何を掴み高みに至ったのか…
調教師になり、自分の思うホースマンシップを貫きたい。
そんなふうに語るのはなぜなのか?
騎手として出来る、見えるものだけでは満足できなくなったのか。
自分を表現する次のステップに進んだのか…

なんだったんだ福永祐一。
福永洋一の息子に生まれ、騎手になり、多くの人の応援、愛を受け支えられ、重度のプレッシャーから、顔面蒼白で我を忘れたキングヘイローのようなことがありながらも見捨てられず。
本人の努力、姿勢もあるだろうが、みんな好きになっちゃったんじゃないか?

縁で1番強いのは腐れ縁、そんなふうに言う人もいる。
なぜかわからないけれど、その人と関わるようになってしまう。
良いことも悪いこともあるし、愛憎入り混じるが、なぜか離れることなく関わってしまう。
肉親でも友達でもないのに…
競馬愛とかじゃなく、真っ直ぐな情熱を持ってるんじゃないか?
みんなそれに触れておかしくなってるんじゃないか?
そしてそれがなぜか、日本競馬界のためになってるんじゃないか?
武豊と違うかんじで…

競馬の神様は、武豊に類稀なる才能を、福永祐一に愛を与えたのではないか?
それぞれに偉大な父を持ち、武豊は才能で、福永祐一は愛で乗り越えてきたのではないか?
そうして、それぞれの高みへ登り詰めたのではないか?

「ダービーを勝ちたい!」

「はい、ワグネリアン!」

「ダービーを勝ったからスターホースに出会いたい!」

「しょうがないなあ…はい、コントレイル!」

ドラえもんとのび太か!

福永祐一には与えられた使命があるのだろう。
そのためにいろんな経験をさせられてるのだろう。
彼は次に何を経験させられるのか?
我々は何を見せられるのか?

福永祐一プロデュース
競馬オペラ「天馬の飛行機雲」
なんてね。

日本馬の凱旋門賞初制覇は、騎手武豊じゃなくて、調教師福永祐一だったりしてね。
タニノフランケル産駒だったりしないかなあ…

pirocks

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