中山記念、競馬上司炸裂。

中山記念、競馬上司炸裂。

日曜、旧Twitterのスペースで「つのちゃん」と朝から参戦。
2人とも当たらずとも遠からず、当たるけれども安い、厳しい戦いだった。
「つのちゃん」は共同通信杯もそうだったけど、どのレースか忘れたが軸違い縦目で万馬券を取り逃し、今年初万馬券はおあずけとなった。
それでも小さなマイナスで納めるところが「つの仙人」である。
「つのちゃん」が指揮官なら安心して戦えるだろう。
大勝もないかもしれないが、大敗もない。
こんな難しいことはない。
俺なんてすぐに大敗して退廃的になってしまう。
大勝しても、あんたが大将と濡れ手に粟でお股に泡アワー!
シャンパンファイトでポールトゥウィンウィンである。
実に対照的な2人である。

中山記念だが、レース前にこんなやりとりをした。

「つのちゃんはどっから入ったの?」

「当たらんでもええが、ソールオリエンスにはカッコつけて欲しいのう。」

「確かに。これからを考えるとね。」

「おもしろうのうなるよ。」

「距離短縮が微妙な気はするけどね。」

共同通信杯もそうだったが、「つのちゃん」も物語、先を考えながら競馬を見てる。
共同通信杯の時は、武豊とエコロヴァルツが、川田とジャンタルマンタルにやり返すことを期待して勝負。
軸が川田なら3連複ゲットだったが、この辺が子供の頃から競馬が身近なところにあった視点だろう。
自分の考え、自分の中に軸がある。
人によって態度をころころ変えるような軽薄な男ではない。
傷を負いながらも立ち続けている大人の男の姿である。

メンバーはどうか知らんが、皐月賞馬でダービー2着馬の参戦する、伝統の一戦中山記念。
レースの格を思えば、勝って欲しいと思う馬は決まってくる。
そこに囚われているから馬券が当たらないのだろうけど、それとこれとは話が別だ。
若駒はダービーを目指し、古馬は天皇賞を目指す。
ダービーは2,400メートル、クラシックディスタンスで、天皇賞は3,200メートルだ。
時代遅れの男と言われようと、俺たちはそれを見て育ってきた。
いまさら変えられないのだ。
男とはなんとつまらないもの、なんと愚かなものだろう。
それでも男でいたいのだ。
男で死にたいのだ。
そんな男たちが夢や浪漫を追い、競い、争い、戦い、傷つき、栄光のゴールの後、与えられる名誉を仲間に捧げる。
美しく強く儚い物語、それが競馬だ。
異論は認めるが、聞く耳は持たない。
じゃけどしたんなら?
勝った負けたで騒ぐんは女子供のすること。
男は黙って戦うだけだ。
逃げるに勝ちはある。
勝ち逃げ、逃げるが勝ち。
逃げるなとは言わない。
勝ちたければ負けを受け入れること。
傷ついても立ち上がること。
傷つくことも負けることも嫌なら、戦わなければいい。
馬券は買わなければ外れない。
ただし、絶対に当たることはない。

基本的に大きなレースは固い決着であって欲しい。
民主主義ではないが、多くの人が望む結末であって欲しい。
そこでの勝負は丁半2倍だろう。
勝てば倍、負ければ一文なし。
100円を100万にしたいなんて人は、まだ先のわからぬ下級条件を買えばいい。
何回か勝負すると、勝てる馬かどうか結果が出てしまう。
勝てない馬は同じクラスで走り続けるしかない。
似たような実力、つまりは同じ駒での博打なら、どの目が出るかわからない。
万馬券を当てたいとかなら、そちらをやった方が良いだろう。

中山記念の話に戻る。
結果は…典弘マジック炸裂。
なぜマテンロウスカイを買えたか?
答えは一つ、横山典弘だから。
それくらいしか思いつかないようなレースだった。
開幕週の稍重。
レース後のコメントは…

1着の横山典弘「ある程度展開が読めた。狙ったポジションを取れた。ペースも速く感じなかった。」

2着のドーブネ吉田隼人「内が速くてハナ取るまで時間かかったけどオーバーペースじゃなかった。ラチ沿いの綺麗なとこ走れたけど、パンパンの良馬場なら…」

3着のジオグリフ戸崎圭太「こんな馬場でもスイスイ走ってた。最後はにぶった。」

人気になっていたエルトンバローズとヒシイグアスは馬場に泣いたみたい。
これは覚えておかないとダメだね。
ドーブネは去年の3着、コース、距離に適性があるのだろう。
馬場を味方につけたのはジオグリフ。
なんにせよ意味がわからないのは横山典弘とマテンロウスカイ。
振り返れば、サウジアラビア出走組にリーディング上位騎手がついていき、手薄なところで戸崎圭太が荒稼ぎする週末。
横山典弘の中山重賞実績を考えれば、簡単に軽視は出来なかったとかなんとか。
これで中山記念は6勝目とのこと。

ソールオリエンスが後ろからは予想できた。
馬場がどこまで悪いかはわからなかった。
ヒシイグアス、エルトンバローズは前目で運べるのではないか?
それくらいしか考えてなかった。
中山記念はリピーターレースと考えれば、ヒシイグアス、ラーグルフ、ドーブネ。
腐っても皐月賞馬というか、ドウデュース、イクイノックスを退けた馬ジオグリフ。
開幕週は内目前目が基本。
中山はコース実績がある馬。
やっぱりマテンロウスカイはわからない。
何度でも書こう。
俺が思いつく理由は横山典弘だから。

夕方になり、体調を崩していた競馬好きな上司、略して競馬上司にメール。

「お疲れ様です。体調いかがですか?月曜は予定変更なしで大丈夫ですか?」

「なんとか大丈夫そうです。変更なしでお願いします。」

「了解です。体調は良くなったんですね。安心しました。」

ここまでは普通だったのだが…

「ありがとうございます。言われてた通り、体調悪いと当たるみたいです。忠告通り少額にしましたが、当初狙っていたヒシイグアスを雨で切り、相手に予定していたマテンロウスカイから流しで取れました。さすがに3連単は無理でした。」

ん?どういこと?
人が心配してたのに、また馬券買いに行ってたの?
先週は体調崩した当週だったから、フェブラリーの予想聞いたけど…
実際の買い目は聞いてたのと違ったけど、なんか予感があって買いに出て3連複炸裂させてたが…

「すげえ!ヒシイグアス雨ダメなんだ…マテンロウスカイ狙えるのすごいな。」

「本当に褒められた買い目でなく、広げて広げて引っかかった感じです。ヒシイグアスは札幌記念で特殊な馬場だったのかもしれないけど、走りづらそうだったのと、過去も重馬場は人気より着順悪かったので。マテンロウスカイは東京新聞杯で2番手評価だったので追いかけてみようかと。エルトンバローズとの3連単マルチもあったんですが、そこまで甘くはなかったです。」

なんだと?
札幌記念てどんなだったっけ?
ん?稍重か…確かあのレースはワイド取ったな。
トップナイフ狙って…相手はルメールで…
ん?ソーヴァリアントか?
今回は武豊!なら買うよな…
レース後コメントは「道中力んだのか直線で手応えなし。」
なるほど、追いかけ過ぎたのか?
ヒシイグアスは…5着か…
騎手は…浜中俊!
今回は…キング!
そら多少の馬場の悪さは能力と騎手でなんとかしそうやもんなあ…
今週末もキングは3回に1回くらいは馬券になってるし…
 
写真が送られてきた。
3連複は軸1頭流し、相手が11頭で買い目は55点。
馬単流しマルチも相手は同じで22点。
3連複は72,980円、馬単は33,850円。
マテンロウスカイは7番人気。
馬単は40倍から、3連複は37倍からでガミはそれだけ。
なんとファンタスティックな狙いなのだろう。

「すげえ!おめでとうございます!前もコラムに引用しましたが、今週もかな?」

「ありがとうございます。今年こそは帯取りたいので穴目から狙ってます。コラム読みましたよ。毎回ではないですが、文章が面白いので暇な時に楽しみに読ませてもらってます!」

ふざけんな!
毎回読め!
そして買い目が決まった時点で教えろ!
でもなあ…「つのちゃん」曰く…

「自分の考え持っとるやつは、他人の買い目は買えんやろ。」

そうなんですよねぇ…
男はつらいよ…

pirocks

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