疾走の馬、青嶺の魂となり

疾走の馬、青嶺の魂となり

嫁も貰わず、子も成さない。
糊口を凌ぐだけの仕事。
たいそうなことは望んではいないはずだが、それすら人から厭われ弾かれる孤独な中年。
法律を守り、税金を払うだけ。
何が楽しくてこんな生活をしているのか…
世の中、人のせいにするほど、馬鹿でも賢くもない。
走り出そうにも身体は許さず、低い安定も世間から許されず。
鬱々と、ただ鬱々と日々が過ぎていく。
死ぬことも叶わず、生きることも邪魔される。
母親は親の因果が子に報いと言い、世間は親も親なら子も子と言う。

ふと嫌になり上司に休みの許可を取る。
失踪の馬とならなくなったことが、世間と折り合えない俺の成長だと思う。
努力を知らず、勉強の仕方がわからないような人間。
歪まなければどうなっていたか?
なぜ歪んだかもわからず、答えもないだろう。
また答えがあったとしても詮無いだけ。
その夜は先週の勝ち分を悪友に預け、通報されるくらい飲んだ。
誰も彼も上手くいってるわけじゃない。
ある金を飲める時に飲んで終わりだ。
明日があるように思えないし、その先のことを心配するほど恵まれてはない。

翌朝、梅雨の湿度、30度を超す気温、完全なる二日酔いと、考えられる中でも最悪の方の体調。
なんとか鞄に荷物を詰め、炎天下の街を彷徨い旅費をおろし新幹線に飛び乗った…嘘だな、転がり込んだ。
あとは昭和の夢が田舎まで運んでくれる。
夢も希望もなくても、のぞみだけは金を払えば拒まない。
まあ金さえ払えば、女も酒も飯もなんとかなるもんだが…

田舎へ戻ると年老いた母が待っていた。
もう1人では遠くへ行けない。
歩けるうちに少しは離れたところに連れて行こうと思ってる。
2人の旅はいつも急、目的はあるようでない。
俺が思いつきで車を走らせ、俺が食べたいものを一緒に食べる。
親孝行なんてものとは程遠いものだ。
この度の旅はどうしようかと考えていた。
低いところから船や車、高いところだと山から、瀬戸内海を見たことはあった。
昭和の夢の一つ、本州と四国を繋ぐ橋。
その袂に、これまた昭和な回転式展望タワーがあるという。
今は停止され解体を待つ、宇和海展望タワーは乗ったことがあった。
いつ終わるともわからない昭和の残滓。
馬鹿と煙は高いところへというし、昭和の母子の短い旅、目的地に相応しいと思った。

橋が見えてきた。
まずは本州側のパーキングエリアで休憩。
車を降りると…でかい。
想像していた何倍もでかい。
こんなに間近でゆっくりと見たことがない。
母がソフトクリームが食べたいという。
どれが美味しそうかと聞くので、ジェラードになるが瀬戸内レモンが良いのでは?と答える。
お母さんはソフトクリームが食べたかったのに…と哀しそうな顔をする。
せっかくだから土地のものをと慰め…慰めるわけもなく決めつける。
この人はミーハーで何にでも飛びつくが、食べ物に関してはよくわからないところがある。
わかっているのは進んで選択したものは外れるということ。
例えば、焼鳥屋が2軒並んでて選ばせると、ちゃんと店員の態度が悪く不味い店に入ろうと言う。
ちなみにこの後の夕食では、四国に来たら鰹のタタキが食べたいと言い、時期でもなく遠く離れた四国の果ての名物を食べて外していた。
俺はメニューを見ながら、鰤のカマ焼きが怪しいと思っていたが、鰹のタタキを食べた分入らなかった。
翌朝、道の駅で何気なく案内を見ると、鰤の養殖が有名と書いてあった。
俺は仕事や不動産の運はないが、食べ物に関してはわりと勘が良い方だと思う。
好きこそ物の上手なれというが、音楽と女は好きなはずなのに…なんでなんだろうな。

橋の上から、あれじゃないか?とか言いながら、久しぶりに見る瀬戸内の島々に癒される。
目的地に辿り着くと…昭和の雰囲気。
公園になっていて、橋の資料館などもあるが、なんていうか全体的に古いし、平日とはいえ人がいない。
展望台へ向かうが、動いているのか不安になる雰囲気。
受付らしきところへいくと誰もいない。
やっちまったかクールポコ状態。
まさかまさか…ここまで来て…
嫌な予感しかないが、どこからともなくオッさんが表れたので、回転タワーはいけるか?と聞くと…
ジミー大西的なリアクションなしだが、「やってるやってる」とのこと。
急いで母を呼び金を払い座席へ案内される。
頂上で少し止まって、全部で10分くらいだと言われる。
座るとすぐに回り出す。
機械はよく整備されているらしく怖さはない。
ちなみに宇和海の時は調子悪いけど動くと思うよくらいの案内で、布袋寅泰ばりにスリルとポイズンを感じた。
回るものを見ると久保田利伸がラブソングを歌い出す世代。
回れ回れ回転式タワー!
母と2人だけ乗せ、瀬戸内海と四国の山がグルグルと。
橋に着いた時に感じた興奮を覚ますくらい何の感想もない頂点。
まあこんな目線は他にないなくらいしか言いようがなかった。

旅の目的は果たしたわけだが、宿に入るにはちと早い。
公園内の小さな美術館へ行く。
さらっと見て、前に四国に来た時は抹茶飲んだねぇ。
私、抹茶好きなんよとアピールしてくる母を、あれは大名庭園に茶室があったからよと言いながら、ちょうど喫茶スペースがあったので珈琲なら飲めるかもよと宥める。
小さな入江から瀬戸内海と橋が見える、素晴らしい景色。
店員さんに尋ねると抹茶もあるという。
役目を終えたような波止場、とうが立った橋、これからも変わることないだろう海、机と椅子で抹茶。
薄曇りの淡い空の下、何とも不思議な、まさに絵のような風景だった。

翌日、近くにわりと新しくできた水族館があるというので行ってみた。
ほんとに小さな水族館で、30分もあれば一回りできる感じ。
ただ昨日に引き続き、背景は瀬戸内海でなんとも言えない雰囲気がある。
せっかくだからとペンギンの餌やり、イルカのショーまで見ていくことに。
することもなく、30分も前から座って待っていた。
並んでまで食べない、すぐさせない女は放流、とにかく待ちたくない俺には珍しいが、これが正解だった。
ショーが始まる。
小さなイルカで、ジャンプもそんなに高くないのだが…
なんせすべての背景は瀬戸内海なのだ。
10分くらい、スマホで動画を撮りながら夢中で飼育員のオネーサン…イルカを追いかけた。
宿を出た時に降っていた雨はやんでたけど薄曇り。
これが晴天なら…
このイルカのショーのためだけに、またこの街を訪れたいと思うくらいだった。
母と2人旅をする時はいつも晴天なのだけど、今回は基本薄曇りだった。
暑さが和らぐという意味で良かったのかもしれない。
晴れてたら汗かいて疲れるだけだったかも?
その後に吉備津神社に寄ったのだが、陽が出ていて、瀬戸内海にいる時に晴れてりゃなんて言いながら、暑くて急足のお詣りとなり、国宝の社殿をゆっくり眺めるような気分にならなかった。

しかし、上司にはゆっくり過ごして英気を養って元気で戻ってきてくださいと言われたのに、ずっと移動してるな…
母と旅した翌日は墓参りで草むしり。
小一時間、大汗かいて伯父と母と昼食。
本州の山中、盆地の古民家で、瀬戸内海で3番目に大きな島で獲れた猪の肉を食べるという、これまた不思議な感じだった。

駅に着くと、すぐに新幹線が来るという。
これを逃すと1時間待ちになるというので慌てて切符を買って走り込む。
1人になり、東に向かい、少し鬱々としてくるが、今夜は「つのちゃん」と「りっちー」と酒が飲める。
1年前も京都競馬場が旅の終着点だったな、それをコラムに書いたなと思い出す。
あの時も色々とうまくいかず鬱々としてたなあ…

京都に着く。
土地勘なく取った宿は街中で、地下鉄の駅を上ると身動きできないくらい。
駅前どこじゃない人出に、街中はこんなもんか?と思ったが山車のようなものがある。
どうやら祭らしい…
あとで「つのちゃん」に聞いたら7月は祇園祭、よくそんなとこに宿が取れたなとのことでした。
宿で汗を流し、駅に戻り待ち合わせ。
「りっちー」の職場で軽く一杯。
下戸だと思っていた「つのちゃん」だが、飲みたくはならないがまったく飲めないわけではないとビールを飲んでいた。
てなことで、仕事中の「りっちー」を残し、近くの焼鳥屋へ。
チェーン店だったみたいだけど、やはり西の食べ物は合う。
美味い、美味いと杯が重なり、あっという間に時間は過ぎていった。
翌日の競馬のために酒を控えるつもりだったのに、あまり何を話したか覚えていない。
2回ほど写真を見せられ、嫁の別嬪自慢を聞いたのは覚えてる。
そらこんな可愛い嫁さんもろうたら苦労するわなてなもんだった。
帰りのタクシーを拾ったら、2ヶ月前までデリバリー運転手だったという気の良い男に、現地事情を聞いたお返しに、函館記念の狙い目を教えた。
俺のも「つのちゃん」のも外れたけど…
宿に戻り、酔い頭で先ほど聞いた現地情報を確認しなきゃと思ったが、財布を見ると競馬ができなくなりそうだったし、疲れと酔いに勝てず気がついたら寝ていた。

「りっちー」と宿で待ち合わせして、「つのちゃん」の近くの駅まで。
そこからは「つのちゃん」のロールスロイスで競馬場へ。
初めて競馬場へ車で行く俺と「りっちー」は興奮気味。
去年は姫路から「りっちー」の案内で電車、「つのちゃん」とは初対面やったなと懐かしい気持ちに。
「つのちゃん」は普段は飲まないし、競馬場も車で行くことが多いらしく慣れたかんじで駐車場へ。
駐車場からバスで正門?に。
まずは馬頭観音に手を合わせて、あの場所へ…
「疾走の馬、青嶺の魂となり」と刻まれたライスシャワー碑。
お前がいなければ俺はここにいない。
ここにこんなものを書いてもない。
手を合わせ、すぐに歩き出す。
ここからは旅ではない。
勝負だ!

去年はまだできてなかった新しいスタンド。
今回はたまたま取れたので、The Horseshoe Bて聞き慣れないとこにしてみた。
どんな席か調べてなかったのでドキドキ。
3人でどこだ?あっちか?と散々迷って辿り着いたら…
すげぇー!
券売機遠いけど、リッチな席じゃん!
テーブルに四つ椅子、目の前のデカいモニターからグリーンチャンネル!
エリアの入口でビール売ってる!

余談。
今調べたら、開催の時はコースサイドのペアテーブルとか、Lソファとか、駒見小路とかの方が良いかも?A、B指定席とかね。
開催時は高いんやろうなあ…
俺たちが今回取ったBも良いけど、Aはさらにリッチな感じでパークウインズの時は大人数だと楽しいかも?
まあなんにせよ、UMACA推奨エリアに気をつけて予約してね。
俺たちみたいな紙馬券じゃなきゃ派はかなり歩くことになるよ。
そんなやつらは開催時はスマートシートが無難やろね。

んで馬券の方はというと…
「つのちゃん」が朝から絶好調で当たりを連発。
しかもわりと高目。
昼過ぎには仕事でいなくなる「りっちー」はともかく、わりと資金的に余裕があり積極的に朝から仕掛けた俺も当たりなし。
4レースを仕込み、昼飯を食いに下に降りていく。
店を探しながらウロウロしてると仕込んだ馬券が…
1着からクビクビクビで入線。
見た目にもダメだろうと思っていたら、1→3→4着。
当たってれば3連複で450倍くらいだった。
ちなみに3連複は300倍くらい。
確か二頭軸くらいの気分だったので、もう少し広げられてればと悶絶しながら昼飯となった。
パークウインズ時なので、あまり店も開いてないが選択が三者三様で面白かった。
西のやおいうどんが食べたかった俺だが、「りっちー」が食べたことのある店でわりと硬いてな話からラーメンを選択。
これが正解で、細麺がプリプリして大ヒット!
馬券は当たらないが、飯は大丈夫!
昨晩、焼鳥屋で締めにラーメンを食うた「つのちゃん」は米が食いたいと無難に牛丼。
すでに2杯ビールを飲んでいたらしい「りっちー」はハンバーガー。
みなが食いたいものを食う。
フードコートの楽なとこやね。

「りっちー」が仕事に向かい、「つのちゃん」が2本目の万券をゲットしメインを迎えた。
もちろん俺はノーヒットノーラン。
途中で飽きてた。
そして函館記念のパドックが始まった。
「つのちゃん」が俺の話を少しでも気になってれば…
まあ、惜しいけど当たってない俺の話なんて気にせんよな。
函館記念のパドックからは、9アウスヴァールが気になった。
人気なし、先行馬、軽ハンデで体調が良さそう。

「んー、どうしよう…事前予想は仕込み終わってるけど…」

「どないしたん?わしはそろそろ買いに行くで。」

「んー、アウスヴァールが気になるから買い足すわ。ワイドでもひっかかりゃ万券あるかもしれんし。」

「ほうか。わし行くで。」

ここが運命の別れ道だった。
「つのちゃん」の買い目は3連複フォーメーションで…
12→3-4-13→1-2-3-4-5-6-7-10-11-12-13-14-15-16という30点。
これに俺が買い足した9を入れても33点だった。
三列目総流しなら39点になるはず。
エミューは絶対にないと言ってたから、一点抜きでも36点。

「お!アウスヴァール逃げたじゃん!遅いやろ?これ残るやろ?前目のトップナイフかオニャンコポンが交わして当たりや!」

「◯◯のアホ!早いんじゃ!もうちぃと可愛がれ!」

この辺で◯◯親父一頭軸の「つのちゃんち」は、ほぼ当たりを確信していたのじゃないかな?

直線に入り12ホウオウビスケッツが楽に先頭へ。
トップナイフ、オニャンコポンは後退、4グランディアが逃げる9アウスヴァールを捕まえにいく。

「なんかこーい!4はない!なんでもええけ早よ来い!」

周りでは池添来いと声がする。

「あー、交わされる。ダメじゃ。12も4もない。9から買い足したのに…ばりええとこ見とるのに…」

「9残ったか?池添でええんじゃけど…」

「それじゃあ安いじゃろ?」

馬券が差し出される。
総流しのようなフォーメーションが見えた。

「当たったんか?わしゃアレは宗教上の理由で買えんけど、おいさんは違うもんなあ。やったか?」

「9はないんよ。総流しにしとけば良かった。」

「まぢ?わしあれほどゆーたじゃん!9買い足すてゆーたじゃん!」

「9はないんよ…」

そこまでで大幅プラス。
片手まで届くか?という勢いだった「つのちゃん」
ほほ完璧な予想で、函館記念の3連複が入ってれば…
それだけで12万…

「まあしゃあないね。十万は惜しいけどね。何も当たらんわしよりええじゃ。」

「十万取ってたら、今までの当たり渡してもえかったわ。」

「ほんまか?」

「ほんまよ…」

新馬戦と最終はやらない「つのちゃん」
俺のポッケには2000円ないくらい…

「旅費出そうと思いよったのに…ゼロかよ?」

「まだ最終あるで。」

「ほいじゃが銭がないわい。」

「ほうか。」

重賞が終わったばかりで、最終の一番手小倉から。
パドック見ても差はなく見える。
1番人気は中井のメイショウクーガー。
だが4歳馬で58キロ。
小倉は雨でダート不良。
3歳の斤量軽い方が有利か?
1枠に3歳が2頭。
1グーヴェルナイユは調子も良さげや…
2バガリーロータスは…河原田で50キロか…裸やな。
パドックをもう一度見ると7ジーベックが良さそう。
坂井瑠星なのに人気がない…
戦績的に嫌われてるか?
どうする?メイショウクーガーが来るなら、逆転狙うなら3連単で厚目に入れないけん…
くそっ…銭がないもんは辛いのう…
16リンゴ?松若風馬?3歳?なんとなく良く見える?
軽い3歳か?
よし!決めた!
松若風馬リンゴがくれば、マーシャルの匂いで飛んじゃって大変になってグレッチでベンジーに打たれてもOKや!
1-2-7だけはギリ万…ここだけ200円にして…
次は福島の検討や!
時間はない!パドック確認できるか?

なんせ席から券売機が遠い…
馬券を買いに走って戻ってき、次のレースの検討をしてると何かのレースの最終コーナーだった。
ん?
2→1→7で来てる?
え?それ買ったやつじゃん!
1番人気はどこや?
わからん…
とにかく来るな!
3連複やけ、どの順でゴールでもええ!

「来るな!そのまま!そのまま!」

「そのままでええ!いけ瑠星!河原田そのまま行ってしまえ!」

拳を握り、ありったけの声で叫ぶ。
たぶん俺が今日一番声がデカい。
だが、捲れるかどうかの瀬戸際だ。
まわりにかまっとれるか!

「そのまま!そのまま!そのまま!そのまま!そのままぁぁぁぁ!」

「よっしゃぁぁぁぁ!」

「お?当たったんか?」

「当たったと思う。」

馬券を確認。

「1-2-7やろ?ある!」

「おー!おめでとう!」

「これね。万券あるんよ。」

「まぢかいな?」

「買うた時はね。しかもね、200円あるんよ。一撃で捲るんよ!」

「やったじゃん!」

確定。
3連複払戻は…118倍!

「よっしゃぁぁぁぁ!一撃ぃぃ!こっから上乗せるで!」

「ほなわしも最終買おかな?」

「いけ、いけぇ!」

じゃけど、そんなに話は上手くいかんよね。
福島、函館と外して終了。
しかも函館は12頭なのに3連複は400倍!
こんなん買えるか!と思ったけど、帰り道に反省しながら気がついた…
メインの函館記念は12→4→9。
最終は2→9→4。
4-9から下一桁2の2-12に行けてれば…
まあこんなのは気づいた時は終わってるか、気づいて買ったらそんなことはねぇよなで終わるんだけどね。

2人ともプラスの帰り道。
混んでるバスを横目に車まで話しながら歩く。
東京に帰る俺を京都駅まで送ってくれるという。
旅の終わり、仲間との別れはいつも何とも言えない気分。
電車に乗ってしまえば日常が戻ってくる。
クソタレなやつが。

あまり交わす言葉に意味はないのかもしれない。
同じ場所で同じ時間を過ごすこと、それだけで何かが伝わったりするのかも。
また会おうと別れながら、また会えるだろうか?と思い歩き出す。
遠く離れた街の仲間。
今回は会えなかったけど、会いたい人がいる。
西にも東にも。
なかなか縁がなくて東に行くことはないんだけどね。
もう少しお金と時間があれば…とは思うけど、やっとかないと出来なくなることがたくさんある。
なんでも思った時にやった方がいいとおもう。
それでもなかなか足は出ないのだけど…

1年前と同じく、街に他人に仕事に疲れ、逃げるようにに出た旅。
また一年がんばれば…とは思わない。
もうここらでよか、西郷どんのように思う時の方が多い。
幕は自分で下ろしてもよいとはおもうけど…
金も手もかかるし、心配ばかりだけど、俺に生きてて欲しいと思ってる人がいる気もする。

ま、ほんとにその時が来たら、みんなの顔見にいって、酒飲んでからにする予定。
そろそろつまらんことにかまわれて生きるのは終わりにしたいね。
それが来るまで、とにかく楽しく笑って過ごしたいね。

旅は良いね。
知らない街、行ったことないとこで食うて寝て。
気に入ったところがあったら、そこに住むのも悪くない。
そんなふうに風に吹かれて生きてたい。

スプリンターだと思って生きてきたはずなのに、あと何回坂を登って下ってすりゃゴールが見えるんかな?
ハナからステイヤーだと鍛えていれば、また違った人生だったかな…

 pirocks

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