競馬で能登へ

競馬で能登へ

先週に引き続き、馬券を当てて能登へ旅を目標な週末は間抜作な日々。
誰にも恨みはないが裏目裏目じゃ、誰かを恨みたくなるもの。
他人の所為にしてしまえば楽になる。
嘘はつかないが、生きるために自分を騙す事くらいはできるようになった。
この季節、6日、9日、15日と、生命について考えることが多い。
そこにまた一つ何かが加わった人もいるだろう。
だけどいつかすべて忘れるはず。
あなたが生きるなら。

子供の頃に先輩に言われた言葉を思い出す。

「他人の女や物を取るな。」

「酒はいいが薬はダメ。」

「殺す覚悟もないのにできもせん事を言うな。」

すべて簡単に手を出してしまいそうな事。
他人の女を取るなて話は、10年も相手にされん人に関してはしゃあなしと思うようになったが、だいたいのことは守ってる。
酒は良くないことも多かったけど。

仕事を始めて師匠が言ってたことがある。

「職人さん、すごいねぇ。ええ腕だね。」

「道具が仕事してるだけですから。」
 
事に仕えると書いて仕事。
道に具えると書いて道具。
仕事をするのは道具。
私達は具え仕えるだけ。
現場と道具を大切にするのは当たり前。
それが出来ないと仕事をさせてもらえないのも当たり前。
使い捨てで一生ものではなかったが、師匠はたくさん道具をくれた。

こんな事を俺みたいな人間が言っても、なんの説得力もない。
お前が言うなと言われて終わり。
公家や武家、家があるものなら元服、そうでない人も成人すれば子供ではない。
すべての行動に責任がつきまとう。
致し方ない事だと思う。

腐れ縁のパイセンがスポーツを見て言う。

「何がサムライだ?負けたのに腹も切らねぇで何がサムライだ?」

日の丸を背負うサムライともなれば負けることは許されない。
どんな手を使っても勝負事は勝ってこそ言えることがある。
ただ、このパイセンにはどうしようもなくなったら、俺と酒を飲んでからにしてとお願いしてある。
一生に一度、身体を張ったギャグを言いたい。

「父さん、倒産じゃん!」

言われたくないから、一所懸命頑張ってると思う。
世間の人は、嫁と子供のためと思うだろうけど、俺は俺に指をさされて笑われたくないためだけだと思ってる。
ヤクザと漢は面子が大事だから。

ヤクザで思い出したけど、俺はこんな事をよく言ってた。

「お前何を考えとんなら?ヤクザでも便所掃除から始めるんど?」

仕事を教えろと言われたら、まずは掃除と片付けだろう。
俺もそう教えられたし、その間に見て盗んでなければ、いざ任された時に何も出来なくて恥をかく。
まずは自分の作業を早く終わらせる事。
工夫して余った時間で、先輩の仕事をじっくり見る。
ある先輩なんかは平気な顔して言ってた。

「なんで俺が飯のタネを教えなきゃならないんだ?」

本当にそう思う。
自分なりの工夫をして、経験では勝てない先達に負けないような仕事をするのだ。
俺たちは天才ではないし、勉強や努力が嫌いで、こんな生活になったのだ。
だからといって、人を踏み台にしてはいつかは詰まるが…

この歳になると周りも含め身体が動かなくなる。
そりゃ、歩いて小便するくらいはできるが、事に仕えるのが難しくなる。
自分自身に腹が立ち怒りっぽくなるし、絶望しやすくなる。
若い頃は身体が自由に動いてたから、やる気だけの問題だった。

こんな話はこのへんでやめよう。

競馬が当たらないので競艇に行ってみた。
似たような外し方で、外は暑くてどうにもならなかった。
オカンが暑いとみんなおかしな考えになるてゆーてた。
それでも転がり出せば、どこかに辿り着く。
振り返るだけで戻れない。

今なら旅に出れる。
仕事に間がある。
金はない。
そんなに楽な生活はしてない。
競馬と酒と煙草をやめれば?とよく言われるが、前田智徳気味に「お前内安打ばっかりで楽しいか?」と言ってしまう。
よく仕事をした後の一服、酒はたまらないなんて言う。
アホかと思う。
俺は仕事してなくても、酒も煙草も美味い。
それも仕事と言われたらアレやけど、惚れた女といたした後なんて堪らない。
いや、女と致さなくても良い。
音か風くらい欲しいかな?
だから旅は良い。
音、光、風、闇、匂い…
そこに酒と煙草。
法律で大人に許された特権。
旅は道連れ世は情け。
誰がいても独り旅と思うのは、俺が天邪鬼だからか?

このままいくと、本当に来週はやばい金に手がつく。
当たらなければ仕事をしなければならない。
まあ俺のピンチなんてそんなもんだ。
泥に塗れて冷や汗をかいて頭を下げれば終わる事。
それが出来ないから苦しんでいるのだけど。

今考えると、50万券取ったのは再上京、G-ZEROを、コラムを書かせるためだった気がする。
それから大きな当たりはない。
だいたい大きな当たりがある時はそんなもん。
何年ぶりかに弟子だった男と飲むとか、車検代とか、淀の旅とか。
そう考えると楽になる。
今回は外れれば旅に出れないだけだ。
震災の跡を感じたかったし、イカ公園でイカ食べたりしたかったけど…
福島にもまた行かなきゃなんだけど…メヒカリ食べたい…
久々に会社の都合とか、どうでもよくなって、なんぼでも休んだろうと思ってるのに…
先立つものがないと男はどもならんけんなあ…

3週、開催6日はノーヒットノーラン。
暑さと仕事は止まず、台風まで発生という。
俺の母方のルーツ九州にサンハウスという素晴らしいバンドがいる。
彼らの「風よ吹け」をググってほしい。
いまそんな気分なんだ。
左曲がりのブルースは、真っ直ぐで逸れるんだ。
俺を転がしてくれ。
そうしたら、あなたの街で酔いどれてるかもしれない。
そんな俺を見かけたら…
石を投げるのはやめてね。
楽しくさせときゃご機嫌でグルグルしとるだけやけん。
機嫌が斜めになったら、ポールジャクソンとジムコウプリーのリズムを与えると治るらしいよ。

pirocks

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