競馬も競艇も負け続けての給料前。
もちろん、ブリーダーズカップに参戦する余裕などなく…
買いもしないレースなど見てどうなるものかと思っていた。
気になっていたのは、英ダービー馬シティオブトロイがBCクラシックでダート挑戦くらいかな?
ヨーロッパの芝対応してきた馬が、父ジャスティファイてだけで通用するほど甘くはないだろうし、なによりあまり良い配合には思わないので、調教師、育成の手腕で作り上げた馬かと。
とはいえ、インターナショナルステークスで、後の凱旋門賞馬ブルーストッキングを破っているのだから、競走馬としの能力にケチはつけようがない。
ただ、ストッキングを破るのなら黒がいいかなとは個人的には思う。
若かりし頃は、彼女のストッキングが伝線すると破っても良いことになっており、そのレースに騎乗した時はハイペースになる事が多かった。
馬券発売があった日本馬出走のレースを、レース後のコメントから振り返ろうと思っているのだが、まずシティオブトロイを別枠で取り上げてみたい。
結果は8着。
見せ場なかったし惨敗だろう。
ムーア騎手は、「全く走れなかった。」
オブライエン調教師は、「準備はできていたと思っていたが対応できなかった。挑戦させてもらったのは光栄。彼の子供が産まれてくるのを楽しみにしてる。」
これで引退とのことなので次に期待なのだろうけど、種牡馬としてはどうかな?
次の次くらいの代にならないとキツイ気がする。
となると残るのか?てな話だが、答えを知る前に俺は死んでる気もする。
配合的には親父を超えるのは難しくない気もするけど。
この流れなのでまずはBCクラシックから。
フォーエバーヤングは1番枠から先行。
デルマソトガケが逃げたが早め失速。
3コーナーで番手のフィアースネスが先頭。
4コーナーでニューゲートがフィアースネスに並びかけようとするが、その外からシエラレオーネの捲り。
直線はフィアースネスとシエラレオーネの叩き合いとなり、制したのはシエラレオーネ。
フォーエバーヤングは外からよく追い込むも3着まで。
矢作調教師。
「ペースは速かったけど結果論で勝ちに行ってる。力を出し切ったレース。世界のダート界でこの3頭は強い。スタッフは頑張ってくれた。この出来でも勝てないのか…正直、日本に相手はいない。世界一になるためにどうしたらいいのか考えたい。頭で買ってくれた人はごめんなさい。」
また、「ペースは速かったが、先行したフィアースネスを交わせていない。晩成だったリアルスティールの産駒だし、古馬になってもっと強くなって世代の頂点に立ちたい。」
坂井瑠騎手。
「勝てなかったのは残念。ベストは出してくれたのではないか。嫌な枠順と思ったがそれを活かすために、キックバックがないように道中はロスなく運べた。アメリカではまだ勝ってないのでフォーエバーヤングと一緒に成長したい。」
ケンタッキーダービーも3着だったフォーエバーヤング。
上位3頭には入っているが、現時点で上位2頭とは差があるのかな?
矢作調教師の先行した馬を交わせてないてのがすべてかな?
アメリカのダートで頂点に立つ、凱旋門賞制覇と同じくらいの価値あることだろう。
怯むこともなく挑戦を続ける師弟にエールをおくるだけ。
10着ウシュバテソーロは気持ちが乗ってなかった、13着デルマソトガケはブリンカーをつけたが、それが良くなかったかも?とのことだった。
続いてBCターフ。
シャフリヤールは中団のイン、ローシャムパークは後方からのレース。
レベルロマンスが好位追走から抜け出し勝利、2022年以来2度目の制覇となった。
ローシャムパークは抜群のコーナリングで外から追い込むもクビ差2着。
出遅れ、追走時の引っかかるようなところあったが、さすがのルメールの手腕と判断。
どこかがスムーズならは言い訳にしかならない力負けかなと思う。
レース見てて直線はパッション屋良ばりに、「んー!んー!んー!」てなったね。
素晴らしいレースだった。
シャフリヤールは逆にコーナリングがあまり良くなく、4コーナー、直線で少しゴチャついたが前年と同じ3着。
ダービー以降はドバイシーマクラシックしか勝ててないが、世界を飛び回り好走を続けてる。
能力高く、完成早く衰えずの不思議な馬だ。
田中調教師。
「1週目は出たなりで2週目で上がっていければと思っていた。流れは遅かったが最後は良く伸びてくれた。」
ルメール騎手。
「スタート遅かった。1週目は冷静に走ってくれたけどスローで少しかかった。間に合わなかったけど、すごく良い脚で2着でも嬉しい。2,400はちょっと長い。2,000メートルの方が多分合う。」
藤原調教師。
「展開がハマりました。3、4コーナーがタイトで難しくて…そこがスムーズなら…それでも最後は力を見せてくれた。騎手からは先生ごめんと言われたけど、上手く乗ってくれた。」
C.デムーロ
「スローペースだった。彼にとっては小回りがきつく、コーナーで外にもたれるとこあった。今年も3着にきてくれて、とても良く走ってくれたと思う。」
そして個人的に1番驚いたBCマイル。
なんと出たなりで2番手追走テンハッピーローズ。
最後は後方組3頭に交わされたが小差4着。
レースを制したのは最後方からまとめて交わしたモアザンルックス。
ジオグリフはテンハッピーローズの直後でレースを進め5着。
津村やるぅ!そんなふうに皆思ったんじゃない?
いつもなら中団からレースを進め末脚勝負なイメージでしょ?
前走セントウルステークスで、1,200のペースを体験したのが良かったのか?
なににせよ力がないとできない競馬。
G1制覇から充実期に入ってきてるんだろうね。
津村も堂々とした競馬で、大舞台で腹を括って素晴らしかったと思う。
高柳調教師。
「いつもどおりの競馬をしようと思ってたけど、思いのほかスタートよく、下げるのは馬に良くないのでそのままの流れで。直線は声が出ました。とても頑張ってくれました。私たちはもともと力のある馬だと思っていたので、みなさんにお見せできたと思います。」
津村騎手。
「なんとか落ち着いてレースにいけた。結果は4着だが悔いのないレース。レース前のプランと違ったけどリズム壊さないでいった。4コーナー回って先頭に立った時、夢を見た。G1勝ちがフロックではないと証明できた。良い経験をさせてもらった。」
各レース、上位に来た馬は力を出し切った順位だったと思う。
凱旋門賞やヨーロッパのレースほどではないかもしれないが、3年前のマルシュロレーヌ、ラヴズオンリーユーの快挙はあったとはいえ、壁はあると思う。
海外の馬に日本で負けないのは当たり前であって欲しいし、ヨーロッパでなければ、サウジでもドバイでもアメリカでも、ヨーロッパの馬には負けないで欲しい。
そんなレベルに日本馬はあるし、それをキープできる生産、育成レベルにあると思ってる。
関係者の努力の賜物だと思うが、我々ファンの馬券の売上、盛り上がりもだと思う。
強い馬がいて、素晴らしいレースがたくさんあれば、馬券の売上は勝手に伸びると思ってる。
くだらない政治的な話や、役所仕事の責任逃れなんてもってのほかだ。
日本馬が素晴らしいレースをアメリカで見せた。
来週からの連続G1も、負けず劣らずのレースを期待したい。
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