札幌２歳ステークス
ドゥーラ（ドゥラメンテ×イシス by キングヘイロー）牝・20生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：７ 結：５ 土：４ 弱：１ 影：１ 集：５ 質：３ 再：４ SP：４ ST：３ 特：１（主導牡牝を通じたクロス）
合計：（37+1/60）点 クラス：3B+
Ⅱ 日本適性：〇 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S × M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ：S □ M 〇 I △ C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：〇 重馬場適性：〇
Ⅳ 開花率：高め 成長型：早め
〇 短評
主導は、現代的な血統でも珍しくあるが、Halo-Cosmah-Almahmoudと継続する、サンデーサイレンス３×４の系列クロス。次いで、Northern Dancerが伴うノーザンテースト５×６、Tom Foolを伴うBuckpasser７×６で血統を構成。これらクロスの連動性は高く、このサンデーサイレンスクロスは血が濃くあるものの、主導として有効。また、Sunctus７×６の単一クロスで、特殊な仏系である、Djbel-Tourbillonを主導と連動させた点は見るべき部分である。惜しむらくは、Court Martialの世代ズレと、母方に軽微ながら弱点を派生させた点。Peincequillo系の結合がはかられていない点か。とは言うものの、明確な主導にリードされた血統であり、血統全体において、15連あるHyperion、14連あるMahmoudの血の流れの良さはかなりのレベルであり、Turn-toの中間断絶クロスも踏まえると、キレのある脚を使える血統構成。本質は、芝・ダート兼用のマイル～中距離タイプ。ノーザンテーストの影響から重馬場もこなせる全天候型。開花は比較的早く、早期のスピード対応可能な血統構成。
小倉２歳ステークス
ロンドンプラン（グレーターロンドン×パッションローズ by アフリート）牡・20生
有効世代数：10代目
Ⅰ 主：６ 結：６ 土：１ 弱：３ 影：３ 集：４ 質：３ 再：５ SP：４ ST：３ 特：１（主導牝馬クロス）
合計：（38+1/60）点 クラス：3B+
Ⅱ 日本適性：〇 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S □ M 〇 I □ C × L ×
ダ：S 〇 M □ I × C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：〇 重馬場適性：□
Ⅳ 開花率：低め 成長型：遅め
〇 短評
前面でクロスした、Northern Dancer５・６・６×５は、強い影響を持つものの、中間断絶の為、主導はCosmah５×７の系列クロス。その意味においては、Northern Dancerの中間断絶を呼び水に、Almahmoudを主導とした、父グレーターロンドン(3B)の傾向を引き継いでいる。次いで、Northern Dancer傘下のLady Angela-Hyperionの系列クロスの影響が強い。また、Prince Roseを伴うPrincequilloがPapyrus-Trecery-Rock Sandと系列クロスを形成し、スタミナの核を形成。10代目となるがBayardoを通じ主導と直接連動。更には、かろうじての部分はあるが、Count Freetの単一クロスはThe Tetrarchを通じて、Romanの系列クロスはSpeamintを通じて、Djbelの系列クロスはGay Crusaderを通じて、それぞれ主導と連動している点は、当馬の能力の源泉であると言える。惜しむらくは、スピードに比較してスタミナ勢力の弱さが見られる点か。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。重馬場はこなせる程度だが、距離適性の幅は広いタイプである。また、父父ディープインパクト(1A)の切れ味の源となったTurn-toを６・８×７と再度クロスさせ、その再現に成功した為、瞬発力を秘める血統構成だと言えるだろうか。早期のスピード対応は可能だが、完全開花にはある程度の時間がかかるタイプだと言える。最後に、蛇足ではあるだろうが、父であるグレーターロンドンはNasrullahを持たず、Almahmoud.Royal Chargerを持つ為、母がNasrullahの強い血統であった場合においても、質が高いとは言えないNasrullahをクロスさせず、そのスピード再現を可能にする事が可能な血統構成である。その意味においてはサンデーサイレンス(2A)-ディープインパクトと同様の特徴を持った種牡馬である事を指摘しておきたい。
新潟記念
カラテ（トゥザグローリー×レディーノパンチ by フレンチデピュティ）牡・16生
有効世代数：10代目
Ⅰ 主：４ 結：７ 土：２ 弱：３ 影：３ 集：４ 質：３ 再：４ SP：３ ST：３ 特：０
合計：（36/60）点 クラス：2B
Ⅱ 日本適性：□ 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S × M 〇 I □ C × L ×
ダ：S × M □ I × C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：□ 重馬場適性：□
Ⅳ 開花率：低め 成長型：遅め
〇 短評
主導は不明瞭な配合で、Northern Dancerを呼び水にしたAlmahmoud及びNever Bend-Nasrullahの系列クロス。両者の結合自体は悪くは無いものの、連合勢力と言えるレベルには無い。反面、前面でクロスしたHail to Reason.Northern Dancer.Sanctusの結合アシストが良好で、有効世代数10代目ギリギリになるものの、比較的強固な連動性を発揮している点は見るべき部分である。惜しむらくは父母の傾向があわず、前述のように明確な主導を作成できなかった点であり、それぞれの良さを発揮した配合とは言えない点か。本質は芝向きのマイル～中距離タイプ。重馬場はこなせる程度。
(taku.O)
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