重賞勝ち馬評価 クイーンカップ【エンブロイダリー】 京都記念【ヨーホーレイク】 共同通信杯【マスカレードボール】

重賞勝ち馬評価 クイーンカップ【エンブロイダリー】 京都記念【ヨーホーレイク】 共同通信杯【マスカレードボール】

距離適性は、ミオスタチン遺伝子をC/T型と想定して算出しております。当該のサラブレッドのミオスタチン遺伝子が、C/C型であれば一項目左へ、T/T型であれば一項目右へずらして、ご閲覧頂ければ幸いに思います。

 
クイーンカップ
エンブロイダリー(アドマイヤマーズ×ロッテンマイヤー by クロフネ)牝・22生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:8 結:7 土:4 弱:1 影:1 集:5 質:4 再:2 SP:4 ST:3 特:0
合計:(39/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I □ C × L ×
ダ:S □ M 〇 I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:高め 成長型:早め

〇 短評

主導は、Halo-Hail to Reason-Turn-to-Royal Chargerと継続させた、サンデーサイレンス3×4の系列クロス。血の濃さはあるが、その父Haloを4・6・6×5と血統の3ブロックに配し、明確に血統をリードしている。次いで、その父母であるNearctic/Natalma共に継続させた、Northern Dancer5・6・7×6・6の系列クロスで血統を構成(父の母内9代目Northern Dancerは世代ズレと判定)。前述の通り血の濃さはあるものの、シンプルに血統を構成しており、サンデーサイレンスを4代目に配した際に問題になる、弱点の派生もStymie7×8・8により、防いだ点も見どころである。惜しむらくは母の母内アグサンが抱える独系統が完全にクロスしなかった為、欠陥の派生を招いた点や、Never Bendが9×6と世代ズレを起こした為、Lalun等の仏系の連動がはかれなかった点を踏まえると、安定感に欠ける可能性や、成長力に疑問が残る事を、否定できない点か。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。クロス種が54とやや多いものの、前面の連動性の良さや、土台構造を形成した、Nearco17連から来る血の流れの良さを踏まえると、早期のスピード対応可能な血統構成である。

 
京都記念
ヨーホーレイク(ディープインパクト×クロウキャニオン by フレンチデピュティ)牡・18生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:6 結:6 土:3 弱:1 影:2 集:5 質:3 再:3 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(36+1/60)点 クラス:2B+(3B)
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C △ L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:普通

〇 短評

主導は、Turn-toを伴うHail to Reason4×6・6。次いで、Northern Dancerを呼び水にしたAlmahmoud5・7×7・7の系列クロスで血統を構成。従って、主導としてはやや不明瞭な配合であり、ここが当馬の血統構成の限界を端的に示している。更に、弱点の派生も加えて惜しまれる部分である。とは言うものの、前面のクロスである、Hail to Reason.Northern Dancerが欧米系の血の結合をはかっており、土台構造をPhalaris16連で形成し(その意味でも主導はAlmahmoudでは無く、Hail to Reasonだと考えられる)、血の集合を父父サンデーサイレンスに集めた点は評価できる。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプ。重馬場はこなせる程度だが、生かされた血の良さを見るにある程度、距離適性の幅は広いタイプ。

 
共同通信杯
マスカレードボール(ドゥラメンテ×マスクオフ by ディープインパクト)牡・22生
有効世代数:9代目

Ⅰ 主:4 結:8 土:4 弱:2 影:3 集:2 質:5 再:5 SP:4 ST:3 特:1(産駒複数活躍繁殖牝馬)
合計:(40+1/60)点 クラス:3B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C △ L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

マスクトディーヴァ(3B+)半弟。主導は、前面でクロスした、サンデーサイレンス3×3の中間断絶を呼び水とした、Turn-toを伴うHail to Reason5×5・6。次いで、Mr.Prospector4×4、Northern Dancer6・6・6・8×6・6の中間断絶で血統を構成。従って主導としては不明瞭な血統構成であり、当馬の能力の限界点を端的に示している。とは言うものの、これらクロスは、土台構造を形成した、Nearco18連で強固に連動しており、それをHyperion19連がアシストするという、血の流れにかなりの良さがある血統構成である点や、孤立しがちなCount FleetをMr.Prospectorにより、Lulun内Djbel-Tourbillonを、Blue Larkspurによりサンデーサイレンスと直接連動させた点は見るべき部分であり、Princequillo.Vilmorin-Gold Bridgeの離反は惜しまれるが、血統全体としての連動性は高く、ここが当馬の能力の源泉。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。血の集合が散漫な点があり、詰めの甘さを見せる可能性は否定できない点を指摘しておきたい。

 

(taku.O)
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