距離適性は、ミオスタチン遺伝子をC/T型と想定して算出しております。当該のサラブレッドのミオスタチン遺伝子が、C/C型であれば一項目左へ、T/T型であれば一項目右へずらして、ご閲覧頂ければ幸いに思います。
鳴尾記念
デビットバローズ(ロードカナロア×フレンチビキニ by サンデーサイレンス)セン・19生
有効世代数:10代目
Ⅰ 主:2 結:7 土:2 弱:3 影:3 集:3 質:4 再:6 SP:3 ST:3 特:0
合計:(32/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C △ L ×
ダ:S × M □ I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低い 成長型:普通
〇 短評
主導は、Northern Dancer5・6・6×5の中間断絶を呼び水とした(父の父内8代目Northern Dancerは世代ズレと判定)、Almahmoud7・8・8×5・7の系列クロス。次いで、Native Dancerを伴うRaise a Native5×7や、Tudor Minstrel6・8×7・8の中間断絶で血統を構成。比較的シンプルな血統構成となった点が最大の長所だが、AlmhamoudとRaise a Nativeの影響が拮抗した為、主導勢力が不明瞭になった点や、母の父サンデーサイレンス内6代目Pharamondが世代ズレを派生させた点により、母の父サンデーサイレンスのスピード再現が不完全になった点が、当馬の血統構成の限界点を端的に示している(父ロードカナロア、母の父サンデーサイレンスは、このPharamondの世代ズレによるスピード再現の不完全さを内包している為、相性が良いとは言えない)。とは言うものの、これといった弱点の派生も無く、影響度バランスも(5-3-3-3)と、安定感のある血統構成となった点は見るべき部分である。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダート・重馬場は慣れればこなせる程度。6代目Hyperionや、7代目以降になるもののDante.Djbelのスタミナをきめ細かく生かし、呼び水となったNorthern Dancerと連動させた点を踏まえると、成長力を秘め、長く脚を使える血統構成になり得る点は指摘しておきたい。ただし、血の集合に甘い部分があり、詰めの甘い競馬を見せる可能性もまた指摘しておきたい事実である。
ステイヤーズステークス
ホーエリート(ルーラーシップ×ゴールデンハープ by ステイゴールド)牝・21生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:8 結:6 土:3 弱:3 影:2 集:4 質:3 再:4 SP:4 ST:4 特:0
合計:(41/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M □ I 〇 C 〇 L △
ダ:S × M 〇 I 〇 C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:普通 成長型:普通
〇 短評
主導は、Northern Dancer-Nearcticと継続させたノーザンテースト4×5の系列クロス。その父Northern Dancerを5・6・6・8×6・6・7と血統の4ブロック全てに配し、明確に血統をリードしている。次いで、同様にNorthern Dancerの仔であるNijinsky7×5の系列クロスや、Court Martial8×6の系列クロス、Sanctus7×5の単一クロスで血統を構成。これらクロスを、ノーザンテースト内Mahmoud.Gainsborough.Pharos(=Fairway)により、非常に強固に連動させており、この連動性が当馬の最大の長所。加えて、これと言った弱点の派生も無く安定感のある血統構成。惜しむらくは、父の父内6代目Nashuaの世代ズレや、きめ細かく生かしたPrincequillo系の離反で、母が一連でもMill Reefを持っていたならと考えられる血統構成である。本質は、芝・ダート兼用の中距離~クラシックタイプで、重馬場もこなす全天候型。前述のNijinsky.Hurry Onを伴うCourt Martial.Sanctus、父の母内6代目Hyperionがスタミナの核を形成しており、長く脚を使えるタイプに育つ可能性を秘める点は指摘しておきたい。
チャンピオンズカップ
ダブルハートボンド(キズナ×パーシステントリー by Smoke Glacken)牝・21生
有効世代数:10代目
Ⅰ 主:2 結:7 土:3 弱:2 影:3 集:4 質:3 再:3 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(34+1/60)点 クラス:2B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低い 成長型:遅め
〇 短評
主導は、Turn-toを伴うHail to Reason5×7・7。次いで、Bold Ruler6×6・7、Almahmoud6・7・8×7・7・8の系列クロスや、Northern Dancer5・6×5・5・6の中間断絶で血統を構成。従って、主導としては不明瞭な血統構成であり、この部分が当馬の血統構成の限界点を端的に示している。また、父のスタミナ源であった父の母内6代目Donatelloの世代ズレもマイナス。反面、有効世代数が10代目となった為、弱点の派生を防ぎSword Dancer5×7の単一クロスにより、Stimulus-Ultimus.Royal Minstrel.Blue Larkspur.Man o’War.Pharamond(=Sickle)といった欧米系の血をとりまとめ、主導たるHail to Reasonのアシストを果たした点は見るべき部分であり、Northern Dancerを含めた連動性の良さが当馬の能力の源泉。更に、孤立しがちなPrincequilloを10代目Prince PalatineによりNative Dancerを経由し、非常に間接的ながら能力参加させた点は見るべき部分である。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。
(taku.O)
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