今回の血統研究所は、ノーザンファームミックスセール1歳の中で、血統的に見どころがある配合を何頭かピックして、簡易評価を行いたいと思います。
あくまでも簡易評価ですので、細かいところまでは出しませんが、配合的に優秀である。スピード・スタミナにかなりの良さがある。日本向きの配合である。このあたりを基準にしていきたいと、考えております。
※実際の競馬においての損害等は、あくまでも自己責任となります。当方は、一切の責任を負いません。また、考察の順番に配合の良し悪しは、関係ありません。更に、あくまでも血統表のみでの考察になりますので、馬体や気性面においての評価は行っておりません。それを踏まえてご閲覧頂ければ幸いであります。
では、今回はノーザンファームミックスセール1歳です。
・上場番号6番 シスキン×ボンジュールココロ 牝
主導は、Northern Dancer-Natalmaと継続させた、Danzig5×4の系列クロス。次いで、Hail to Reason.Raise a Native.Buckpasserの系列クロスで血統を構成。シンプルかつ、スピードに良さがある血統構成となった。また、全体の連動性にも良さがある血統構成。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花はやや遅め。無事な開花を望みたい一頭。
・上場番号11番 St Mark’s Basilica×ソヴィエトキャッチ 牡
主導は、Danzig-Northern Dancerと継続させたデインヒル4×3の系列クロス。血の濃さはあるものの、明確に血統をリードしており、シンプルな血統構成となった点が最大の長所。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダート・重馬場はこなせる程度。開花は普通。
・上場番号18番 ドレフォン×クレイドル 牝
主導は、Viceregal(=ヴァイスリーガル)-Northern Dancerと継続させた、Deputy Minster5×4の系列クロス。次いで、Mr.Prospectorの系列クロスで血統を構成。主導勢力が、血統の2ブロックにしかない点は惜しまれるが、スピードに良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場はこなせる程度。開花は遅め。
・上場番号31番 サートゥルナーリア×ミスティックジャーニー 牝
主導は、Northern Dancer-Natalmaと継続させた、Sadler’s Wells(=Fairy King)4×4の系列クロス。次いで、同様にNorthern Dancerの仔であるNureyevや、Habitatの系列クロス、Mr.Prospectorの中間断絶で血統を構成。非常に隙の少ない血統構成となった。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダートはこなせる程度だが、重馬場は得意なタイプ。開花は普通。牝馬としては重厚だが無事な開花を望みたい一頭。
・上場番号37番 シルバーステート×ポロンナルワ 牝
主導は、Hail to Reason-Turn-toと継続させた、Halo4×4・5の系列クロスで明確。次いで、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。母内5代目Wild Riskの世代ズレは惜しまれるが、シンプルな血統構成となった点が最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。蛇足だが母としても有用な血統構成を持つ点を指摘しておきたい。
今回は、ノーザンファームミックスセールの1歳馬のピックをおこなってみました。あくまでも自分なりの目線でのピックですが、これ以外にも、勿論キラリと光る部分を持つ配合馬は含まれております。このような記事でも、馬主の皆様の参考や、競馬ファンの皆様の、楽しみになれば幸いです。
今後とも、総合競馬サイトG-ZEROおよび、血統研究所をよろしくお願い申し上げます。
(taku.O)
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