吾輩は二日酔いである。
名前は捨てた。
なぜ酒は加速するのか?
楽しいと止まらないのか?
我々にほどほどはなく、いつもハイペースのレースになり、最後は息を止めて叩き合う。
顔を上げた方が負けだ。
私がトイレから帰ってくると、なせが隣で飲んでた若者達と意気投合していた相方。
なぜか競馬教室のようになってた。
なんかの話から「バックパサーて何系ですか?」てなことを聞かれた私。
心の中では、「酔ってる時に難しい事をアホに聞くんじゃねぇ!何系かと言われたら谷啓だ!ガチョーン!」と高速カウンターを繰り出したが、現実にはスマホをポチポチしてちゃんと調べた。
ただ歳を聞かれた時はちゃんと、「26歳のOL」と答えておいた。
昼過ぎに空腹で目が覚めた。
カレーだ、寝起きに大外からカレーライスシャワーが来た。
どノーマルの普通のカレーが食べたいと思い、近所の牛丼チェーンを目指し歩き始める。
軽い二日酔いと思っていたが、割とダメージが大きいようで足取りは重い。
26歳のOLならスキップで鼻歌混じりに行ける距離が遠い。
現実の私の足は、家の近くの入ったことのないナンおかわり自由的なカレー屋に向かった。
私はメニューから2種類のカレーセット、チキンと豆のカレーをチョイス。
二日酔いなのにナンをおかわり、異国の地で言葉を覚え、お客さんの細かい質問にちゃんと答え、こんなに美味しい料理を作るんだからすごいなと思った。
私はひよこ豆?エジプト豆?の煮た系のものが大好きなのだ。
帰宅し煙草を吸いながら、馬券購入、掃除、洗濯をしていた昨日の私に感謝の祈りを捧げ、あとはその時を待つのみとなった。
寒かったので布団に入ってたら、ついついうとうと…
いや見逃したりはしなかったよ。
ただ正直な気持ちを言わせてもらうと、みんなが楽しんで感動するレースだと思ってた。
私はうまく入り込めていないし、無理矢理入り込んでいくもんでもないし、二日酔いだし…配当もつかないだろうし…
皆さんもご覧になったと思うが、アーモンドアイの圧勝。引退レースで無敗の3冠馬2頭を2着3着に退けた。
皆さんがどんな最高を描いていたかはわからないが、ゴール板では誰もが最高と思う絵になった。
最高のスタートを決めたアーモンドアイは線を引いた。
ハイペースで単騎キセキの大逃げになったが、それを射程に入れながら、私より後ろにいては勝てませんよラインを。
katsuさんから聞いたけど、後ろから差されたことないまま引退なんだってね。
私も後ろから刺されることなく引退を迎えたい。
そのラインより前で競馬をしたのが、グローリーヴェイズで、そのラインのすぐ後ろで競馬したのが、カレンブーケドールとワールドプレミアかな?
川田は先週に続き勝負に行ったね。
3歳の3冠馬2頭は経験値を試される競馬になってしまったのかもね。
今年の秋のテーマはそれなのかも。
調教では鍛えられない部分。戦ってきた相手が違うしね。
例えは適切ではないかもしれないが、スライムばっか倒しててもレベルはなかなか上がらない。
やはり自分もやられちゃうくらいの強いのとやらないと、たくさんの経験値は得られないのだろう。
ということは、無敗の3冠馬ではなくなってしまったが、アーモンドアイと歴戦の古馬達とやって、更なるレベルアップが望める。
デアリングタクトもコントレイルもきつかったのか、フラフラしながらではあるが、デアリングタクトはその根性を、コントレイルは父を彷彿させるような差脚を見せた。
コントレイルは直線入って仕掛け始めた時、一瞬交わしちゃうか?全部やっつけちゃうか?と思ったくらいだったもの。
デアリングタクトの根性娘キャラは萌えるな。
コントレイルがカミソリで、デアリングタクトがナタかな?
ナタかな?てマナカナみたいだな。
キセキはかかっていっちゃったみたいだけど、大逃げてやっぱ良いねぇ。かっこいい。
2番手からは平均くらいのペースだったんやろうけど、それもルメールとアーモンドアイが作り出した感じやね。
絶対的な自信があったんやろうなあ。
アーモンドアイが出し切れば負けない的なね。
風車の理論な猪木的な強さだな。横綱相撲。王者は王道を行くものだ。
最後の最後に1番強いレースを見せたのかもね。
「記録だけでなく、記憶も作ってやるよ!目を離すんじゃないぜ?お前らが向こう何年も忘れられない最高のレースにしてやるぜ!」的なね。ヒムロックみたいだな。
驚いたのはカレンブーケドール。
よく考えたら去年の2着馬なので不思議ではないが、ジャパンカップは3歳牝馬理論なので、無敗の3冠馬2頭を相手にあそこまでの走りを見せるとは、低く見ていて申し訳ありませんでした。
それとワールドプレミアにも驚いた。
体調不良からの一年近い休養明けのレース。走るわけはないと思っていた。
大敗からの人気落ちの有馬記念なら本命だなと考えていたが…
菊花賞馬は伊達じゃない!去年の有馬記念も厳しいレースだったし、経験値をたくさんもらってたんだな。
天気はそんなでもない気がしたが、レースは雲ひとつないピーカンだったね。
やだっ!あたしったら26歳のOLなんだから、ピーカンなんて言い方しちゃだめ!伝わらないぞ!
と、訳の分からない小ネタを挟んだが、本当に一点の曇りもなく、多くの競馬ファンを爽快な気持ちにさせたのではないかな。
ただ、本当に申し訳ないし、素晴らしいレースというのもわかるのだけど、個人的には絶頂感や、誰かにこのことを伝えたい、この気持ちをシェアしたい、今日は良い酒が飲めるぞ!とかないんだよね。
ま、酒は昨日飲みすぎたからアレやけど、今年は素晴らしいレースがたくさんあるのに、おそらく私が1番叫び興奮したのは10月10日の3歳1勝クラスだ。
今も興奮冷めやらない中で書いているというわけではない、その手のものはちゃんと感動した人が書けばいいし、たくさん出てくるやろ。
腐す気はまったくないけど、やはり私は少年ジャンプ的な王道とか、ハッピーエンドが決まってるような映画ジャンルとか好みじゃないんだろう。
じゃあ何を考えて書いているかと言われれば、肉吸いか濃い目の豚汁が飲みたいなてな感じだ。
何系?に谷啓じゃ古すぎるから、クリスタルケイくらいなら若者にもわかるかな?それも古い?
でもやっば、谷啓からのガチョーンのコンビネーションが良すぎるからなあ。とかね。
天邪鬼だし、pirocksで人間はほんとやれやれな感じだな。
アーモンドアイは最初の安田記念で熱が覚めたしなあ。
あ、最後に思い出した。
いまんとこのアーモンドアイの種付けは、エピファネイアが最有力候補らしいね。
アーモンドアイのファンは向こう10年くらいは楽しみが続くね。
ここ何年かアーモンドアイを中心に回っていた日本競馬。
最後に最高のレースを見せてくれてありがとう。
アーモンドアイ、お疲れ様でした。
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