花の見頃。サクラはまだか。

花の見頃。サクラはまだか。

真夜中、明け方か…
遠い昔に一度だけ繋がった女の夢を見て、半覚醒の頭ではんかくさい俺の息子は超覚醒。
元気だけが取り柄の可愛い息子。無事に育って父さん嬉しい。
そういえばあの子の名前は、なんだっけ?
遥か昔のこと、通り過ぎた季節に用はない。
だが決して忘れない…そうか、また春が来るのか。

忘れないようにと書き出して、覚醒していく頭、夢はおぼろに消える。
そういえばあの子は夢判断とかしてくれてたな。
遠く離れたあとに、くるりのワンダーフォーゲルをテープに録ったものと、短い手紙が届いたな…
ハローもグッバイも言えなくなったし、夢の内容も言えなくなった。
なんとなく気持ちよかった気がする…
そしてなぜか、タンカレーのジンの味が、口の中に広がっていた気がする。
あの頃よく飲んでいたからか…

ん?ちょっとまて、これじゃ脚が離れた瞬間から全開戦闘ができるのが艦載機乗り、エリア88ミッキーサイモン見参!ばりに、寝起きから下ネタ全開のただの中年のボッキーのボヤッキーやないか…
あと3時間後には仕事にいかなくちゃいけない中年が、睡眠時間を削ってまでやることではない。
あくまでもこれは競馬コラムだ。
わかってる。夢と共に思い出した、この季節に関係した馬の話を書く。

あれは3月だった。
あやしい季節だった。
このコラムを読む…ん?どっかで聞いたことある話だ、そう言えばあいつは昨日もきてる。
ここらへんでそろそろ僕が、その花を咲かせましょう。
マシマロも奥田民生も関係ない。枕が長いんじゃボケぇ!

それは出張先での出来事。
かつて暮らした街の対岸。震災の時はこっちはこうでしたよ…そうだったんですね…そんなかんじ。
まあ忙しい出張で、書いたら怒られる寸前の日程だった。
つまりは単純に休みは少なかった。
出張先での楽しみと言えば夜だろう。
疲れた身体が、その土地の美味いもので癒される。
もちろん、その日も前夜は楽しく、事前予想もないまま、なんとなく残っていた金でメインだけ軽い気持ちで打った。
中山はコース実績最優先。中山記念、サクラから花を咲かせてみせよう時鳥。
忙しくスマホチェックは仕事を終えて事務所に戻ってきてからだった。
レース結果も見ずに開いたパット。
目がIKKOになった。どんだけー!
サクラからワイド2点、その三頭の3連複一点の配当が俺をIKKOにした。
旅先だし泡だし、その配当はそのまま、次の休みにむかしの同僚に会いに行き痛飲。飲んで食って揉んだら泡と消えた。

ほんとはこのコラムのタイトルは、何故あんなに女の子は海老が好きか?になる予定だった。

まあそんなこんなで、美味しい思いをさせてくれたサクラの馬を追いかけていた。
得意の中山であの素晴らしい配当をもう一度なんて夢見てた。

時はきた。まさに夢舞台、暮れの中山は有馬記念。
頭はラストランのキタサンブラックで良い。
だが、ヒモは人気はあちら、こちらはサクラだ!

さあ結果は…

キタサンブラック有終の美、同期がサクラで花を添える!
そんな見出しがスポーツ新聞の一面を飾るはずが…
右回り不安説スワーヴリチャードが仕掛けて苦しくなって内へヨレる。
内からはルメールも外に出てきてた。
挟まれて立ち上がり終了。
そら、危険と判断してやめたのだろうよ。
思ったよりエンジンのかかりも遅かったのかもしれない。
でも、脚色悪くなかったろ?しかも、得意の中山で…
ローズキングダム武豊とまではいかなくても、諦めずに立て直して追ってくれてれば…
そんなにオーバーリアクションて…南米のサッカー選手かよ?
この充実期に、得意の舞台だぞ?この後、チャンスはないかもしれないんだぞ…
横山典だったなら…
と思った人も多かったのではないか?
だが、横山典はこの次の年の有馬記念で、偶然にも重なった俺とkatsuさんの本命を、スタート出遅れで、ゲート開いて2秒で終わらせることとなるのだが…

調べたら、サクラアンプルールは種馬になれたんだね。
良かった。よく見ると、よく見なくてもか、サクラの良血馬なんだね。
トニービン相手だな。それなら1発でかいのあるな。
遠くならチトセオー入ってると激アツか?やりすぎか?

なんだろね、サクラの馬って華があるねぇ。
皆さんもそれぞれに、myサクラな馬がいるんじゃない?
また、サクラが満開なの見たいねえ。

(pirocks)

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