第88回日本ダービーは素晴らしいレースだった。
終わり。
て、なっちゃうくらいに言葉はなくした。
なら、お前は今から何を書こうとしているのか?
さあね。
筆に聞いてくれ!
どこを目指してるのかはわからないが、とりあえず始めたら始まりさ。
レースはスローやったんやろう。
でなければ、1000メートル通過で最後方の最内にいた武豊が、大外に進路を変え前へ動けるようにとかしないと思う。
ルメールも早めで勝負しているのかと思ったが、単純にペースが遅く外枠からだったから壁もなく、前目になったのではないかな。
その後の目黒記念はもっとグダグダなレースになった。
みんな燃え尽きてたんだろうね。
たぶん、エフフォーリアは1枠1番じゃなければ、もっとスムーズに前にプレッシャーをかけ、楽に勝ったんじゃないかと思う。
タイトルホルダーの騎手は、昼間のジョッキー紹介で遊び疲れてたんじゃないかな?
ちんたらした逃げに付き合っていては、持ち味は生きず、レースの蓋にしかならないだろう。
そう考えると、エフフォーリアはすごい厳しい競馬だった気がする。
直線、抜け出て左鞭で外外に行ったのは苦しかったから?
そんなことない?
俺が仮装大賞の司会だったら、「審査員さん、もう少しなんとかならないの?同着で良いんじゃない?」とか言うだろう。
ダービーを勝つ能力があり、勝てる内容でレースをしたと思う。
最初は横山武史は相当悔しいやろうなと思った。
しかし、パトロールを何度か見返すと、ここまでやって絞り切って、あの差がついてしまうのだから、思い残すことはないんじゃないかと思ってきた。
なんというか、競馬の神様てさ、一筋縄じゃいかない人なんだろうなあ。
本来、シャフリヤールの進路はなかった。
とまでは言わないが、空いたスペースを探すのは大変だったんじゃないかな?
直線、サトノレイナスもエフフォーリアも等間隔で外に。
ちょっとウロウロしかけてた福永祐一とシャフリヤールの前に、ぽっかりとまでは言わないが、進路が開けた。
すかさず、逃さず、クロスラインでエフフォーリアの内を目指す。
エフフォーリアは、直線入るまで、最内にいた。
2頭が叩き合った場所は、ほぼ馬場の真ん中くらい。
俺が横山武史でユージオダなら、「競馬の神様、ずっちーな!」とか言ってしまうな。
レース後のインタビューも素晴らしかった。
品格を備えた、ダービー3勝ジョッキー福永祐一がそこにはいた。
過去の彼は…でも、今の福永祐一は最高のジョッキーだ。
うちの編集長がよく言うんだけど、調教師になって日本の競馬界を支え続ける存在になって欲しい。
いや、なるな。
競馬の神様はそう思ってる気がする。
改めて、ダービーは引き寄せる力と、引き寄せられる力がないと勝てないんだな。
相思相愛じゃないと、ゴールできないんじゃない?
エフフォーリアと横山武史には運命がなかった。
福永祐一はすでに選ばれた人間の1人で、競馬の神様の好みを知ってるのかもね。
てなこと言ってると、やっぱ武豊もルメールもえぐいことやるなあて感じやね。
あの2人がいなければダービーが目黒記念になるとこやったんやない?
このシーズンは、なんだか幸せな結末だったんやないかな?
もちろん、俺も最後は「武史!がんばれ!どうか勝っててくれ!」と思ったけどね。
もっともっと良い男にならないと、競馬の女神様のお眼鏡にはかなわないんだな。
競馬ファンにとっては、これからのシーズン、横山武史がどうなっていくのか?という、楽しみが増えたんやない?
福永祐一の笑顔で、関係者や家族に対する感謝を聞いていると、なんだか心がポカポカしてくる。
良かったなあ。こんな人が勝って良かったなあ。
本当にそう思う。
こんな人だから勝てるのかもしれないけど。
競馬の神様は気まぐれで、悪い男にも1度は与えるけれど、2度や3度はないんだろうな。
やっぱ良い男に何度でも与えたくなっちゃうんだろうね。
「勝った!勝った!俺が勝った!」そんな感じで、どこでもすぐに自慢げにガッツポーズ出しちゃうような男はモテないんだろうね。
悪い男は良くても、品のない奴はダメなんだろうなあ。
んー、やっぱ競馬の神様は女神様な気がするな。
競馬界に、サラブレッドの為に、必要とされるような存在でなければ、ダービーを勝つことはできないのかもなあ。
運命であり宿命であり必然でないとダメなんだろうな。
さて、今日くらいはゆっくりしようぜ!
んで、明日からは新しいシーズンだ!
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