エリザベス女王杯はブレイディヴェーグ

エリザベス女王杯はブレイディヴェーグ

レースが始まりムーアとジェラルディーナが出遅れ、2コーナーすぎルメールの位置を見て馬券が外れたことを悟った。
ルメールさんは上手だなあ…
ローズステークスを素直に評価しなければならなかったなあ…
川田のハーパーはあれがいっぱいやろなあ…
松山も1発決めたなあ…
レース直後はそんなもんだった。
後から見返すと、戸崎パイセンの奮闘ぶりに驚いた。
三浦もワンチャンあったかと思うが…
異変に気づいて止めたみたいだが、大きな怪我でなければ良いが…

牝馬三冠に限らず、3冠馬がでる年は他は…なことが多い気がするが、今年の3歳牝馬はレベルが高いのだろう。
ローズステークス2着のブレイディヴェーグが次走エリザベス女王杯を古馬相手に完勝。
2度の骨折を乗り越えて素晴らしい走りを見せた。
どんな経緯があったかわからないが、ルメールさんはハーパーよりブレイディヴェーグだったのだ。
これをローズステークスで、レコードのおまけつきで負かしたマスクトディーヴァが次走秋華賞で2着。
秋華賞を圧勝したリバティアイランドはどれだけの馬なんだ?てな話になる。
それはジャパンカップでわかるだろう。
相手はイクイノックス。
世界一のレーティングの馬、鞍上はルメール。
セックスアローワンスで4キロ軽いリバティアイランド。
斤量1キロで0.2秒と言われるが…
操縦性も悪くなさそうだし、今まで本気で走ったことあるの?て感じだけど、川田将雅はどう立ち向かうのか?
楽しみが増えたね。

凱旋門賞が終わり、ブリーダーズカップも終わった。
日本以外では今シーズンが終わろうとしている。
それでもまだイクイノックスは世界一だ。
おそらくジャパンカップが最後になるだろう。
数字の上では世界一のまま終われるのではないか。
ディープインパクトの仔が欧州クラシックを勝つ時代、まだ日本生産調教馬は凱旋門賞を勝ててない。
勝てないのではない、勝ててないだけだ。
そんな見方もできるかもしれない。
現実は非情だが。

秋天が終わり、ジャパンカップが近づく。
秋の初めとは心象風景が違う。
日本男児なら心の中に「矢沢」と「猪木」がいる。

「いつ何時、誰の挑戦でも受ける。」

「アミノ酸まとめてドーン!」

リアルタイムな人しかわからないかもしれないが、なぜディープインパクトに多くの人が夢を見たか?
無敗の三冠。
こんなことが起きるんだと思った有馬記念。
圧勝の春天。
そして凱旋門賞へ。

「日本近代競馬の結晶。」

凱旋門賞を勝つならこんな馬なのだろうと、多くの人が思ってた。
レースが終わればエンディングロールが流れるはず。
だったが…
結果は…3着。
レース後に禁止薬物まで…
俺たちが見ていたものはなんだったのか?
ジャパンカップの前の異様な雰囲気。
みな不安だったんだろう。
レースが終わった後の、なんともいえない安堵の雰囲気。
良かった、良かった!
これだ!これが俺たちのディープだ!
ディープインパクトはヒーローだった。

誰が悪いわけでもない、この辺でやめとこう。
急に寒くなったからて感情的になるのは酔いどれらしくない。
そろそろ千鳥足で書き始めるか…

エリザベス女王杯当日、東京競馬場にいた。
弾がなくなったら帰ってテレビ観戦予定だった。
いつものようにパドックとスタンドを往復し外していく。
前日に日本酒を飲みすぎたせいだな。
いや、お前自分でいつものようにて書いとるやないか!

お昼は早めにペッパーステーキ。
店員に「よく焼いてお召し上がりください。」と言われるたびに、「え?なにかあったの?」て聞きたくなる病。
フライドガーリックをこれでもかと投入。
パワーの源はニンニクです!
よし、こっからやと迎えた6レースに事件は起こった。

うろ覚えなのだが、2、3番人気におされていた3番オソルノ横山武史。
これが東京実績がない。
中山勝ち上がりの前走札幌2着で、危険な人気馬に見えた。
パドックも良く見えない。
良く見えたのは一桁代の1番人気津村ブレイゼスト。
それと…ミヤビクライ善臣。
え?善臣?まぢ?リアリー?
だが良く見えたのだ、行くしかない。
そこへ吉田豊ヒルズカーン、木幡巧コースタルテラスへ。
さずに善臣単勝はないかと思ったので、ワイド、3連複…思いきって馬連までいってみた。

スタンドに戻ると嫌な放送が…
馬体検査のお知らせ。
馬場入場後に放馬し疲労が著しいため除外…
対象馬は横山武史オソルノ?
な、なんだってぇ!
人気を吸ってくれてありがとう!てオチになるはずだったのに…

レースは好スタートから善臣ミヤビクライが圧勝。
2着に1番人気津村ブレイゼスト、3着に吉田豊ヒルズカーンと入り完璧な当たり。
お願いだ、3連複は万券とは言わんが8,000円くらいついててくれ…
ちなみに8番人気、1番人気、6番人気。
買った時は、馬連が64倍、ワイドが72倍、3連複が149倍だった。
次のレースのパドックを見に行くが気が気じゃない。
早く確定してくれ、払戻を見せてくれ…
だいぶ何かに祈ったのだが…

確定の明かりが灯る。
「翼よあれが巴里の灯だ!」
現実逃避しとる場合じゃない!
配当は?
馬連1,850円、ワイド3,470円、3連複4,640円。
リアリー?まぢ?マジーニョ?ジョルジーニョ?ロナウジーニョ?
半分くらいになっとる…
清水の舞台から飛び降りる覚悟で善臣の馬連買ったのに…
俺の緊張とドキドキを返せ!
こんなことばかりだから世の中から争いがなくならないんだ!
みんな消えてしまぇ!
とまでは思わなかったが、一万プラスで帰る予定が…
まあトントントントン日野の2トンてことやし、メインまで買えるなと切り替える。

福島記念もダメ、エリザベス女王杯もダメ。
すっかりやる気をなくした酔いどれ。
ポケットにはもうお金はない。
トントンにと財布にしまってたの出すかな…
そこまでして最終やる?
プラマイゼロで良いんじゃない?

「バカヤロー!」

「かかってこんかい!」

猪木さんと、やしきたかじんの声が聞こえてきた。
わけはないが、なんとなく財布から千円取り出し最終のパドックへ。
福島は間に合わず、東京は外れ。
G1後で京都の最終は間がある。
歩き回って疲れたけん、早よいんで寝たいのう。
疲れから思考が方言になる酔いどれ。
当たったらまた時間かかるがな…
罰当たりな思考の酔いどれ。

んー、松山やな。 
人気やけど川田のも悪くない。
エリザベス女王杯も2人きたしアゲインか?
んー、川田のは少し怪しい… 二頭軸は危険やな。
決めた!軸は松山や!
あとはテキトーに…
川田が飛べば大幅プラス!
一頭軸の3連複を仕込んだ。

西門から入ったので、そちらへ歩いていく。
途中のモニターでレースを見る。
幸が行ったなあ、良く見えたもんな。
お、松山きたね。
強いねぇ。
川田も来たか…
幸はどない?
残った?
残ったねぇ。
当たりやろ?
安いやろなあ…

確定後すぐ券を投入。
出てきたのは1,860円。
てことは…プラス860円か。
まあええやろ。
冷たい風に背中を丸め、とぼとぼ歩く。
行きはよいよい帰りは怖いか…

pirocks

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