貧乏馬券狂騒曲

貧乏馬券狂騒曲

言わなくてもわかるが、なぜか言ってしまう…
暑い…
連日、30度越えの湿度50%越え。
WBGTての?アメリカで提案されたとかなんとか、それが目安なんやろうけど、個人的には、気温が25度以上、湿度が50%以上になると要警戒。
酷い熱中症となると、後遺症や脳へのダメージも心配される。
皆さんも無理なく生活されることを願う。
「つのちゃん」とも話してたが、一度キツい熱中症になると、暑さに弱くなる気がする。
科学的な根拠はお見せできないし、老化もあるだろうが、個人的には冬でも汗をかくと眩暈がする時がある。
低血糖かもしれないが…

そんな梅雨も明けぬ猛暑の中、貧乏人が何をするかというと…
博打!
涼しい部屋で朝から晩まで馬券を買うのだ。
東京開催は終わったし、多摩川競艇もやってない。
やっていたとしても外に出ればリアルに干からびてしまう。
ここは大人しく家でコンビニ飯を食いながら勝負だ。
当たるも発見、当たらぬも発見。
当たらぬなら、当ててみせよう夏競馬。
当ててから、呼んでみせようマッサージ!
馬券が当たれば心と身体のケアができる!
汗をかいたり、ヌルヌルするのは涼しいとこでしようね!
良いオジサンのみんな、約束だよ!

結果から言ってしまおう。
土日で64レース購入して当たりは5つ。
万馬券が2本でプラス。
ほぼ資金配分なし。
万券とはいえ、500倍くらいないと跳ねない。
この辺がタイトルにした、貧乏馬券狂騒曲たる所以である。
暑く、熱くはなるが、厚くは張れないのだ。

祖父さんとの思い出の一つ。
沖釣り。
初孫である姉貴の名前をつけた立派な…漁船!
とても外海には出られないようなやつだ。
祖父さんはまずサビキで小魚を捕った。
そしてその小魚を餌に大物、ハマチだったかな?を釣りにさらに沖へ。
島育ちだが漁師ではなかったし、引退後から始めたはず。
どこで覚えたのだろう?
ソナーやGPSなどあるわけのない時代。
陸地や島を目印にポイントへ。
手釣りでかけた魚を、上げさそうと糸を渡してくれた。
ところが、小さな俺には重くて上がらない。
俺が困った顔をしてると黙って受け取り、笑いながら軽々と大きなハマチを釣り上げる祖父さん。
頼もしく誇らしい、口数の少ない優しい祖父さん。
とても俺と血がつがってるとは思えん。

何が言いたいっかって?
察しろよ。
祖父さんはまず小魚を捕り、それを餌に大物を釣り上げたのだ。
俺もそれに倣おうと思う。
思うのだが…竿を出すと大物のことしか頭にないのだ。
編集長ほどではないが、形の良い立派な竿があるし。
硬く、しなやかな竿は、一度かけた魚は逃がさないのだ!
ん?
ふと思ったけど、ゴール直前で交わされて馬券が外れるって、かけた魚がバレるみたいだな。
そんな時に限って弩級なんだよな。
逃がした魚は大きいか…

てか、週中に漁師のドキュメンタリー見て影響されとんやろか…
熱しやすく冷めやすい…と思いきや、いがいにしつこい…
ほんとめんどうな男やで…俺は。

脱線ついでに編集長の話をしよう。
あの人は…投網だ。
この辺と決めて投げ入れる。
根こそぎ、一網打尽にする。
その中に思わぬ高級魚が入ってる時がある。

ついでに「つのちゃん」
この人はコツコツと晩御飯を釣るタイプだろう。
自分が食べたい魚種に合った仕掛けで、確実に嫁子に魚を食わせる。

「りっちー」はどうだろう?
ルアーだな。
あまり釣りはしないが、空いた時間に堤防や池に現れて、ゲーム感覚でいろんな仕掛けを試す。
釣果より道具に拘る?

俺はどうだ?
ポイントも仕掛けもわからない。
だがとにかく針は大きくしたい。
釣れるなら大物。
小物は自分だけでじゅうぶんだ!

まあなんやかんやで土曜の早め60倍を余裕とし、潮目は悪いが大物狙いに切り替えた。
本命高値とはいかなかったが、3連複1点、3連単頭固定の2点で150倍を釣り上げた。
そこからさらに大物を狙って仕掛けたが当たりなし。
函館、福島、小倉…どの海に大物がいるのか…
ソナーやGPSなどない。
俺の妖怪アンテナだけが頼りだ…
ピンと来たら110番!
お巡りさん、この人です!
通報されるくらいにぶっ飛ばさなければならない文化の民なのだ。

そして日曜。
出港前に「つのちゃん」と情報交換。

「昨日、おいさんダメじゃったろう?今日はええんじゃないか?」

「いや昨日の感じからしたら…夜中になんぼか仕掛けといたがね…」

「どこの海が荒れるかね?」

「わからんね。仕掛けは広うしたが…」

「ほうかね。わしゃ今日は大きいの一本でいこうとおもうちょる。昨日がまあまじゃったけ、こんとな時しか狙えんけね。」

「そやな。わしは仕掛けを上げる時間までは、大人しゅう晩飯のオカズでも狙うかのう。」

「とにかくわしら竿を出さな話にならんけの。」

「そやね。竿振ってなんぼや。」

ところが…
この日の海は朝のうち少し荒れたが、荒れた海用に仕掛けを変えた瞬間凪いだ。
竿先をずっと見つめるが変化なし…
昼を過ぎても潮目は変わらない…
どこかで仕掛けを変えるべきか…

「つのちゃん」が昨晩の仕掛けを上げ始めた。

「おう!こまいけど食うとるわ。」

「おめでとう!餌代出たんじゃない?」

「餌代にはなったかのう…」

「わしゃ今日はダメじゃ。」

「諦めたら終わりど?」

「ほうかのう…」

「ほうよ。」

3時過ぎ、函館の潮が動いた気がした。

「つのちゃん!ここじゃ!」

「どしたんか?」

「ちょい待ち、先に仕掛け変えるけん。」

「なにが食いそうなんか?」

「ハチとキュウが食いそうなんじゃが、一つの仕掛けじゃバレそうな。跳ねるかもわからんけん、キュウだけ食う仕掛けもする!」

「ここはジュウじゃないんか?」

そうか、「つのちゃん」の仕掛けは朝方の仕込み…
急いで仕掛けを変えながら、変えた端から海に投げていく。

「ジュウはちぃと活性が悪い。あれは食わんとみた。」

「ほうなんか?函館の海はタンナイがメインじゃろう?」

「あれはいつでも釣れる。サメとタケシが本線じゃが、スグルとアカツキがチラッと見えた。どっちも今値段が上がっとる!」

「安うてもタンナイでええが…」

てなことで、日曜の函館メイン五稜郭ステークスの3連複ゲット。
8キミノナハマリア1番人気と、9マイネルエンペラー3番人気の2頭軸で5点。
キミノナハマリアは出遅れが怖かったので、2番人気10ホウオウスーペリア丹内祐次足んない狙いで、マイネルエンペラーからの一頭軸も仕込んだ。
直線に入ると、キミノナハマリアとマイネルエンペラー2頭が抜け出し、3着争いは3頭タイム差なし。
浜中俊ニューノーマルがハナだけ出て3着。
ちなみにそこからハナ差の4着アスクドゥポルテ富田もあったので万全だった。
丹内祐次は5着。やはり少し体調が悪かったか?

3連単までいく時間もなかったし、この2-8-9というのは誕生日目なんだな。
だから普段は買わない。
故郷の大先輩、伊集院静曰く「こんなクズの誕生日に賭けるとか…」みたいな話があって、俺も俺自身が1番信用ならないんで。
わりと大きなプラスで終われたのに…
なぜ資金に余裕があるのに100円しか買ってない?
せめて200円買ってれば、マッサージを呼ぶことも考えられたのに…
嫌だねぇ貧乏は。
単価で帯取りたいし絞って勝負してるだけ!なんて聞こえがいいが、実態は金がないから点数増やせないし、厚く張る根性もないだけ。
負けたら尻の毛まで毟られるのが博打なのにねぇ。
晩御飯代と帰りと明日の電車賃を残すようじゃね…
貧乏馬券狂騒曲なんて言いながら、自分の器が小さいだけなんだろね。
明日が来るかもわかんないし、いつまで続けられるかもわかんないのにね…

プラスなんだから、もうちょいはしゃげよ!
暑いんだもん…無理だよ。
欠けているから賭ける。
ないものねだりのホンキートンクブルースさ。

pirocks

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