オークスは指定席で

オークスは指定席で

やはり指定席があると余裕が違う。
ちょっと残念なこともあったが、それは最後に。
ダービーの抽選外れた。
こりゃまぢで、多摩川のボートレースオールスターに回ろかな?と思う。
競馬熱が下がっているのか?
そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
俺にとって競馬熱は平熱だったはず。
別に熱に浮かされてるわけじゃない。
近づいたり離れたりしながら、そばにずっとあった。

オークスのパドックに出走馬があらわれた。
ん?あんまり良さげな馬がいないな…
え?ステレンボッシュ?
あれがステレンボッシュなの?
リアリー?
まぢか…あれがステレンボッシュなのか…
んー、目に元気がない。
俺にだけそう見えるのか?
桜花賞であの走りをした馬には見えない…
アスコリピチェーノはNHKマイルで見た。
桜花賞ほどではないがまずまずに見えた。
ステレンボッシュは…

ん?あれは誰?
めっちゃええやん。
ゼッケンを確認。
12番チェルヴィニア!
まぢか?
売れすぎと思うて嫌ったが…
別に調教師でやないよ!
そら、これで出てくるなら売れるよ。
ピカイチや!

あとは…
ラヴェンダもいいな。
ライトバックもいい。
これは折り合いだけやろ。
お!タガノエルピーダ綺麗やな!
その後ろのもええな。
ランスオブクイーンか…
ちょっと気になるけど、さすがに未勝利からはないか。
ちなみに、ベストターンドアウト賞はタガノエルピーダと和田保長助手でした。

最後まで見て、仕込んであった馬券以外の買い目をスマッピーに入力。
なぜかこの日は、ちょこちょこと当たりがあったので資金に余裕がある。
んー、ステレンボッシュ軸でパドック良く見えたのに流すか…
チェルヴィニアとライトバックが入ると3連複じゃ安いか…
んー、3連単?
締切まで時間がない。
タバコも吸いたいし…
よし!諦めた!

競馬場は熱気に包まれていた。
熱気というか、なんというかライブ前ってかんじ。
ライブハウス東京競馬場。
多くの人は騒ぎに来てる気がして…
そんなに元気があるなら、野球場行ってスクワット応援するとか、ライブハウスに行って踊ってればいいのに…
何年か前のダービーが思い出される。
東京2,400メートルはスタンド前発走。
手拍子、奇声に驚き、暴れてしまった馬がいた。
もちろんゲートはグズり、スタートで出遅れ。
一生に一度の頂点への挑戦は終わった。
そんなのは見たくないのよ…
なるべく静かにね…
もちろん、祈りと願いは無駄に終わった。

ファンファーレが鳴り響く。
待ってましたと手拍子。
オイ!オイ!オイ!オイ!
なんだ?
俺はいつの間にかpunksに囲まれていたのか?
お願いだから静かにしてくれ!
俺の買った馬券も入ってるんだ!

レースが終わった。
勝ったのはルメールとチェルヴィニア。
ロスなくまわり、直線も楽に外に出して良く伸びた。
完勝。
桜花賞とは別の馬だった。
スタートで少しごちゃっとしたし、坂を上がったあたりでもたついたが、ステレンボッシュは力を見せ2着。
レース後に落鉄が判明。
1コーナーですでに落ちていたとか…
公式に落鉄は着順に影響されないとされている。
ただ、事例も少なく、同じコンディションでの比較ではないだろうから議論の余地はあるだろう。
馬券が外れた人は戸崎の下手くそ!
長距離では買えん!
とかなってるんだろうけど、戸崎に落ち度はそれほどなく、落ちたのは蹄鉄だったということかと。
枠順もあっただろうが、ルメールは上手かった。
でも、戸崎も下手じゃなかった。
ほんとうに戸崎が下手くそならリーディングは取れんし、誰も頼まないだろう。
調教から関わり、的確なフィードバックがあり、レースにも乗れるテストドライバーもいる。
そんな良さもあるのかもしれない。
毎回、80点くらいは出してくれて大崩れはない。
ルメールやモレイラや川田のように、100点を越すことはない。
福永祐一が近いのかもしれない。
天才に立ち向かえるだけの努力が出来る人。
勝負も育成もできるのが…武豊なんだろうね。
そして3着に坂井瑠星とライトバック。
これは大健闘だろう。
矢作調教師の最高傑作は馬でなく人である。
そんな日が近づいてる気がする。

レースはハイペースで離して2頭が逃げた。
ヴィントシュティレがショウナンマヌエラに絡み…
いかがなものかとは思ったが…
抑えるようなアクションもなかった気がするし…
北村宏司は指令か遺恨があったのか?レベル。
離れた2番手のタガノエルピーダとランスオブクイーンは絶好のポジションとなった。
そのすぐ後ろにいた川田とクイーンズウォークはさすがであわや3着の4着。
パドックも良く見えるたタガノエルピーダは失速。
ランスオブクイーンは5着大健闘。
タガノエルピーダは戦績からいって、そんなに負ける馬じゃないはず。
デムーロはレース後に、「全然走れなかった。1番良いとこ取れた。向こう正面からズブくて直線反応なし。初めての東京で興奮したのかな?調子が良かっただけに残念。」
左回りがからきしだめなのかもしれないが、精神面も含め故障でないことを祈る。

何度やっても上位二頭は変わらない気がする。
するのだが…
ひょっとして桜花賞のレベルはそこまでではなかった?
高いレベルにあるとは思うけど、NHKマイルカップとオークスの結果を見ると…
阪神JFからあまり成長が見られない?
牝馬路線の方がレベルが高いと思っていたが、牡馬の方が高いのかもしれない。
その答えは秋以降の混合戦の楽しみにしておくべきだろう。

最後に苦言てわけじゃないけど、目に入ってくるものを少し。
某大牧場の使い分け。
地方ダート路線の整備も、ダート向き種牡馬をたくさん輸入してるとかなんとか。
昔々にこのコラムで書いた気もするが、ヨーロッパ系のスポーツは政治が混ざる。
音楽はビジネスになった変質した部分がある。
某大牧場も儲かるからサラブレッドの生産を始めたはず。
皆、見たいものを見て、好き勝手に言えばいい。
そんなに金が欲しいならそうすればいい。
個人的にはどうでもいい。
皆が好きなように見て、好きなことを言えばいい。
そこに俺の競馬も浪漫もない。
俺は自分が動かされるものしか興味がない。
たとえ使い分けで、あれだけの牝馬たちが挑戦をしなかったダービーに、また新たな牝馬の名が刻まれるとしても。
ウオッカが特別じゃなくて、人々の常識で当たり前になってもかまわない。
ライバルの方が強かったとしてもかまわない。
俺にはまったく関係ない。
俺とウオッカ、競馬の間には何も誰もいない。
まわりに一緒に楽しめる仲間がいるだけだ。
いろんなものがつまらなくなれば、競馬から距離を置く。
というか、残された時間もあまりないだろうから、嫌なものからは離れる。
俺楽しくさせるものに近づいていく。
今はまだ競馬場に行くのが楽しい。
それもいつまでかはわからない…

最終レース、ボックスか軸を決めて流しか迷ったが、ダービーで好騎乗した横山和生と心中することにしてオールイン。
スタンドに座り心を落ち着ける。
当たっても外れても、とりあえずの最後。
さあスタート!
ん?一頭変な手応えな馬がいる。
あっ…下がっていった…
止めたな…
無事なら良いが…
隣で笑う声がする。
おそらく仲間同士で、お前が買った馬ダメじゃん!とか話しているのだろう。
すっと、心が冷える。
これだから競馬場は嫌だ。
横山和生はよく追い込んだが4着。
やっぱ横山家は俺には合わないのかもしれない。
頭も心も財布も空で帰宅。
調べると、最終レースで競走中止した馬は右第1指関節脱臼で予後不良。
毎回毎回、何度も何度も全人馬無事にと祈る。
今日もまた叶わなかった。
だから祈るのをやめない。
ファンもいるだろうから名前は伏せる。
スタンドで笑っていた人たちは知りもしないだろうし。
それについても何も思わない。
気に入らなければ、そんなことがあるとこに行かなければいいのだ。
家で「つのちゃん」、「りっちー」と競馬してればそんなことは起きない。

馬券が外れても命を取られるわけじゃない。
命を取られるような博打ならやめたほうがいい。
遊びは楽しく。
外れても、「下手くそ!」はいいけど、「死ね!」とか、「落ちればよかっのに!」とかはダメだろう。
子供の頃に先輩に言われた。

「ええ歳になったんじゃけ、簡単に死ねとか言うなよ?殺す覚悟があるなら別じゃが、出来もせんことを男が言うなよ。」

自戒を込めて。

博打、博打、銭、銭とならんで、お菓子のおまけくらいの感じで、ゆっくりゆったりと競馬を楽しんだ方が嫌いにならんですむんやろな。
そんなに銭が欲しいなら働けばええしな。
悪銭身につかずやし、泡銭なんかもっても碌なことにならん。
長く競馬を楽しんでおられる方を参考にしようて。

オークスが終わった。
ということは、終わりの始まり、始まりの終わりダービー。
土曜は多摩川で準優勝戦に参加予定。
結果次第ではダービー蹴ってボートレースオールスターを考えていたが…
目黒記念の登録にナイトインロンドンの文字。
ダービーに間に合わないのに目黒記念だけいった日を思い出した。
父メジロマックイーンを見に…

pirocks

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