園田競馬の松本幸祐騎手が調教中の事故で帰らぬ人となった。
ご冥福をお祈りします。
訃報がニュースで流れてきた時に頭に浮かんだのは…
「レースアクシデント」
どうしようもない、誰のせいでもない、そのことを行っていればあること。
それが調教中に起こってしまった…
正直に言うと、園田競馬をよく知らない。
訃報に触れるまで松本幸祐騎手を認知していなかった。
少し調べると、兄弟子は小牧太、地方競馬通算261勝。
SNSには悼む声が溢れていた。
今週のコラムは、パリ五輪総合馬術団体銅メダル初老ジャパン、バロン西の碑にて報告となるはずだった。
先達があり、誇りを持ち、忘れず、驕ることなく…
メダル獲得の報に、島内の自衛隊の方も報告にきていたという。
大岩義明は、もう一度ここへ違う色のメダルを獲って報告に戻ってくると誓ったと言う。
昼休憩に入り、飯を食おうとしていた俺は涙。
素晴らしい人たちがいる。
そんな人たちだから成せたことがあるのだろうと。
心が暖まり、俺も頑張ろうという気になった。
そんなときに悪いニュース。
どう受け止めていいかわからない。
胸が締め付けられる。
仕事柄、常に安全とはなにか?
安全に作業を行うとは?
ずっと考えている。
自分も他人も怪我をさせない。
どこまで追求できるのか?
答えは出てるのだろう。
絶対はなく、どこまでも永遠に求め続けていくしかない。
たまに他人に教えることもある。
そんな時は俺みたいなアホウでも考えられることまではやってくれという。
とりあえず、ここまでやってダメならしょうがない。
そこまではやってくれと。
安全、無事故無災害ほど尊いものはないと。
石橋を叩いて叩いて叩き壊すくらい、確認確認確認でお願いしますと。
自分もできているか毎日不安だけれど、とにかく安全を優先させてくれと。
いつか大きな事故を起こしてしまうのではないか?
間がさしたり、気の緩みはなくとも…
なぜそんな危険なことをしなければならないか?
飯を食うためだ。
生きていると飯を食わねばならない。
わかってる。
全方位、感知するなど不可能。
右を見れば左が見えないし、左を見れば右は見えない。
それでも意を決して前に進まなければならない。
前に進むと言うことは危険な状態に身を晒すということ。
本当は、危険でない職業などない。
みな命を削って糧を得ている。
それに上も下もないだろう。
謙遜しようが、戯けて見せようが変わらない。
誰か1人いなくなっても世界は止まらない。
事故が起き、対策を立てる。
新たな事故が起き、新たな対策を立てる。
その繰り返しだ。
昔より事故率が下がったなら、それは進歩なのだろう。
誰かの犠牲の上に成り立つ安全。
私たちが深く考えずに享受している安全。
やめてしまえばいい。
そう思ってもやめられないのが人間。
アホと言われようと、何かに魅せられて…
そうやって少しづつ、何かが変わって…
何年コラムを書いても、青臭いことを言い、祈ることしかできない。
それでも誰か1人でも読みたいというなら…
精一杯、道化てみよう。
アホは踊らないけん。
踊るくらいしかできん。
酒を飲むことも、仕事をすることも怖い。
ほんとはしたくない。
もうじゅうぶんだろ?て気もする。
それでも仕事をし、ストレスを溜め、酒飲んで暴発する。
良いニュースにも悪いニュースにも、胸を掴まれ心を揺らされる。
願うけれど、祈ることしかできない。
こんな俺を誰が許すだろう。
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