今まで何度も書いてきたような気がするが、いろいろとSNSで見かけるので改めて考えてみたい。
競馬はスポーツ?
スポーツとはなんだろう?
辞書を引けば、「遊戯、競争、肉体的鍛錬を含む、身体運動の総称。」などと出てくるらしい。
競馬は英語でホースレーシング。
馬の競争、つまりは競馬。
この意味だとスポーツだね。
音楽や観劇などと同じ興行なら、入場料や指定席料、グッズの売上で成り立つ。
競馬はそうでない。
そこが他のスポーツと違う公営競技ということだ。
なぜ公営競技となったか?
サラブレッドという名もない頃からの、貴族的な遊びの延長としての品種改良が生み出したサラブレッド。
この系統の国はブックメーカーがいるとこが多いのでは?
乗馬種などで国営で牧場を持っていたとこはどうか知らないけど、国を挙げての馬匹改良を行ったフランスではパリミュチュエル方式が発明採用された。
江戸中期頃?ナポレオンの時代はフランス騎兵が強かったからか知らんけど、江戸時代にはインドシナ駐留のフランス軍士官の指導に基づいて訓練が行われたとか。
日本陸軍は最初期はフランス共和国陸軍を範としたとかなんとか。
その辺もあるのかな?
とにかく馬匹改良に金がかかるてなことで、賭博禁止の国でなんとか勝馬投票券を売れる体制にした。
紆余曲折あったが、パリミュチュエル方式で。
まあ騎兵なんてのは第一次世界大戦までだろうけど、車の時代の前だから農耕馬やら荷役馬は必要だったと思う。
第二次世界大戦後は復興支援、地方財政の健全化、国庫納付金を目的として行われてきた。
競馬のみならず、公営競技は賭博禁止の国で許された博打であると言えるだろう。
パチンコと宝籤の話は別だから割愛。
サラブレッドとは?
イギリス在来の馬にアラブの馬を交配させたところから始めるという。
それを競争を繰り返すことにより淘汰、選定してきた。
能力検定、繁殖選定が競馬とも言えるだろう。
軍事的なこともあり、より長距離、より速い速度を馬は求められた。
サラブレッドではないが、それぞれの国で大切にされた種がある。
兵器でも、どんな分野でもそうだが、より良いものを自分のとこだけ作れるというのはアドバンテージとなる。
一子相伝、門外不出だ。
大雑把に競馬に関わるものを書いてみた。
さて、ここからは今の話だ。
わかりやすい例はないかと考えていたら…
とある神社で奉納プロレスがあった。
見物人がたくさん集まったという。
その人たちを目当てに食事や物を売る人から場所代を取って商売をさせた。
神農の人、商売人、テキ屋さんだ。
客の目が肥えてくれば、つまらないプロレスなど見向きもしない。
他にも娯楽はあるのだ…
場所代の上がりだけじゃ無理だ…
リングの維持費もある…
プロレスラーを目指す人間が多くなるように懸賞金もたくさん出したい。
そうだ!勝ちプロレスラー券てのを売ろう。
賭けてもらって、売上の一部をお上に出して許してもらおう。
あまり射幸性を煽らないように、破産者やら出さないように、ゆるっとパリミュチュエルで!
そうだね。博打だね。博徒…胴元だね。
神社がJRAで、プロレスラーがサラブレッドでどうだ?
場所代は取っても、食事や物の売上は商売人のもんだ。
勝ちプロレスラー券が売れなければ胴元は成り立たない。
胴元と賭場がなければプロレスラーも生きてられない。
商売人はまた別の場所で商売すればよいが、リングがなければプロレスラーは存在を証明する場所がない。
プロレスラーはリングに立ち、戦うことで勇気や夢を与え糧を得る。
そのためには勝ちプロレスラー券が売れなければならない。
たくさん自分に賭けてもらうために、全身全霊で公正な勝負を見せるのだ。
推し馬がいる。
競馬場に行き、写真を撮り、レースを見、食事を楽しむ。
大変けっこうな事だと思う。
だがそれはあなたの推し馬に金を使うことにはならない。
なぜ入場料が100円か?
あの巨大な競馬場の維持費、開催費、高額な賞金はどこから出てるか?
勝馬投票券の売上です。
紳士淑女の社交場であり、歯の抜けた、年金生活の…馬券を買うのが好きで堪らない人の場です。
その人たちはの推し馬は、自分が買った時に来てくれる馬です。
自分が買ってないと来る馬は嫌いです。
たぶん…
だけど、その人たちの馬券売上は、あなたの推し馬に繋がってます。
間違いない事実だと思います。
アーティストやアイドルではありません。
グッズをいくら買おうが、競馬場でいくら飲み食いしようが、あなたの推し馬には遠いです。
馬券を買ってください。
100円でも200円でも。
私は推し馬というわけではありませんが、メジロマックイーンの子供、ホクトスルタンが菊花賞に出た時、その時持ってるお金から生活費を抜いてオールインしました。
たかだか2万円でした。
新宿場外で買った2万円の勝馬投票券を握りしめ、パチンコ屋のテレビの前で声にならない呻き声を出しました。
あの時のことは…もう忘れたな。
でもたぶん、ウオッカのダービー見に行ってたから、あんなことしたんだろうな。
俺に競馬愛があったとしたら、あの時以外ないやろ。
俺の愛は紙屑さ。
てか、禁止されるくらい面白いのが博打。
オンラインカジノや賭け麻雀でなく、完全合法公営競技。
なに?競馬するの?競艇するの?競輪するの?と軽蔑気味に言われたら、あんたよりよけぇ納税しとるのになんでかばちたれられんにゃいけんのか?とゆーてやりんさい。
推し馬が勝つのも嬉しいやろうけど、自分が推理した未来が現実に金になるて濡れるよ。
まあとにかくさ、推しのグッズ買う気持ちで馬券買ってねてな話。
もちろん無理には勧めんよ。
楽しめる範囲でやし。
でも忘れんで欲しいのは、馬が生きるために馬券売上が必要なんよ。
馬は競艇選手みたいに、「馬券に貢献できんで申し訳ない。今度は皆さんの馬券にお役に立てるようにがんばります。」なんて言えんけんね。
サラブレッドにはなんとも言えない魅力があって、いろんな形で関わって支え合っている。
勝馬投票券の購入者も。
馬に生かされたり、生きる気力をもらったりね。
タニマチ気分で恩返しといこうじゃないの。
買ってお金が増えることもあるんだからさ。
あ、だから俺は当たったら、ほとんどまた馬券買うんだな。
そしていつのまにかなくなってるんだな。
おかしいなあ…
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