重賞勝ち馬評価 シンザン記念【ライトクオンタム】 フェアリーステークス【キタウイング】

重賞勝ち馬評価 シンザン記念【ライトクオンタム】 フェアリーステークス【キタウイング】

シンザン記念
ライトクオンタム(ディープインパクト×イルミナント by Quality Road)牝・20生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:7 結:4 土:1 弱:2 影:3 集:4 質:3 再:4 SP:4 ST:3 特:0
合計:(35/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I □ C × L ×
ダ:S × M □ I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:□ 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:普通 成長型:早め

〇 短評

前面でクロスした、父父サンデーサイレンス内Hail to Reason-Turn-toは世代ズレをおこしている為(4代目及び、5代目。ただしTurn-toに関しては7×8・9のクロスは生きている)、Northern Dancer5×5・6・7の中間断絶を呼び水とした、Almahmoud5・7×7・8・9、Sickle(=Pharamond)6・8・8・10×8・9・10・10・10・10・10・10の系列クロス。次いで、Sir Ivor5×6の中間断絶で血統を構成。この配合の問題点は、前述のHail to Reasonの世代ズレを見てもわかるように、父の血統に比して、母の血統が新しく、特に母の父であるQuality Roadの世代が、父であるディープインパクトに対し、新しすぎる点にある。また、同様にHail to Reasonが世代ズレをした為に、Blue Larkspur. Black Toney. North Star. High Time-Ultimusといった、きめ細かく生かした米系が完全に離反しており、成長力にはやや疑問が残る血統構成であると言える。とは言うものの、前述のSir IvorがSomethingroyal-Princequilloを、Nearcoを介しNorthern Dancerへと連動させた点は、見るべき部分である。また、隠し味的にKhaled7×7、Petition7×7の系列クロスが呼び水となったNorthern Dancerと連動しており、父とは違った意味でスピードに良さがある血統構成であると言える。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプ。ダートや重馬場はこなせる程度。能力発揮は自体は、9代目までに42というクロス馬を踏まえると早いタイプで、早期のスピード対応が可能な血統構成である。

 
フェアリーステークス
キタウイング(ダノンバラード×キタノリツメイ by アイルハヴアナザー)牝・20生
有効世代数:10代目

Ⅰ 主:4 結:8 土:3 弱:1 影:1 集:2 質:3 再:4 SP:4 ST:3 特:1(主導牡牝を通じたクロス)
合計:(33+1/60)点 クラス:2B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ:S 〇 M 〇 I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:普通

〇 短評

主導は不明瞭な配合で、その父Northern Dancerを伴い、その母Goofdから系列クロスを形成するLyphard5×5・7。次いで、Mr.Prospector5×6・6の系列クロス、Turn-toを伴うHail to Reason5・5×7・7(母内8・9代目Hail to Reasonは世代ズレと判定)の影響が強い。ここが当馬の配合の限界点を端的に示している。とは言うものの、これらクロスの連動性自体は悪くなく、Pocahontas6×8の結合アシストもあり、全体の結合力はかなり良好である。更に、土台構造を形成するNearco17連から来る血の流れの良さ、これらが能力の源泉である。惜しむらくは、これと言ったスタミナの核の形成に失敗した点や、世代の新しい父に対し、母の世代がやや古く、弱点を派生させた点。血の集合が非常に甘くなった点か。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプ。米系の連動性の高さから重馬場もこなせる全天候型。スピードに良さがある血統構成であるのは確かだが、前述の世代のバランスの悪さや、弱点の派生。血の集合が散漫な点から鑑みると、安定感に欠ける可能性や、詰めの甘さを見せる可能性は指摘しておきたい。

 

(taku.O)
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