中山牝馬ステークス
スルーセブンシーズ(ドリームジャーニー×マイティースルー by クロフネ)牝・18生
有効世代数:10代目
Ⅰ 主:4 結:6 土:3 弱:2 影:3 集:4 質:4 再:5 SP:4 ST:3 特:0
合計:(38/60)点 クラス:3B
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I □ C × L ×
ダ:S □ M 〇 I △ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め
〇 短評
主導は、その父系であるNearcticから継続するNorthern Dancer5・6×6の系列クロス及び、Hail to Reason5×6・7の系列クロス。従って、主導としては不明瞭な配合であり、加えて有効世代数が10代目となりながら、Djbel-Tourbillonといった仏系が連動しておらず、ここが当馬の配合の限界点を端的に示している。とは言うものの、Northern Dancer.Hail to Reasonの両者は16連で土台構造を形成するNearcoで連動しており、他に前面に出たクロスは無く、比較的シンプルな配合となっている点は幸運。また、Prince Roseが、5代目でクロスしたNative Dancer傘下のPrince Palatineを介して連動しているのは、見るべき部分であり、全体で10連存在するNasrullahが隠し味的にスピードをアシストする等、細かい血の生かし方には見るべき部分が多い。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなせる全天候型。外交的な配合であり、血の集合にやや甘い部分が見られる事から、成長には時間がかかり、やや詰めの甘さを見せる可能性は指摘しておきたい。反面、これといった弱点も無く、影響度バランスも(5-4-2-2)と良好な為、開花した際には安定して能力発揮が見込める点は指摘しておきたい。
フィリーズレビュー
シングザットソング(ドゥラメンテ×ザガールインザットソング by My Golden Song)牝・20生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:7 結:5 土:2 弱:1 影:1 集:3 質:4 再:3 SP:4 ST:3 特:1(産駒複数活躍繫殖牝馬)
合計:(33+1/60)点 クラス:2B+
Ⅱ 日本適性:□ 成長力:□
Ⅲ 距離適性
芝:S △ M 〇 I × C × L ×
ダ:S □ M 〇 I × C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:□
Ⅳ 開花率:低め 成長型:早め
〇 短評
パッシングスルー(3B+)半妹。主導は、Raise a Nativeを主導とした、母の傾向を引き継いだ、Mr.Prospector4×6の系列クロス。次いで、Northern Dancer6・6・6×4・8の中間断絶の影響が強い。また、前面でクロスしたHail to Reasonは5×8と世代ズレをおこしており、母の母内6代目War Admiralも世代ズレをおこすなど、全体的に世代の問題が大きな配合であり、ここが当馬の最大の弱点であると言える。また、影響度バランスも(9-2-2-13)となっている点や、強調された母の母内にRaise a Nativeこそ存在するものの、Mr.Prospectorを配せなかった点は、不満が残ると言わざるを得ない。とは言うものの、Lt. Stevens(=Thong)7×5のスピードを、全体で16連存在するNasrullahによって、主導と連動させた点や、上手く生かされているとは言い難いものの、Hyperionが強い配合であった父の傾向を引き継ぎ、全体で19連存在するHyperionが、Northern Dancer内Native Dancerを介して、M.Prospectorへと能力参加できた点は見るべき部分である。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプ。重馬場はこなせる程度。蛇足だが、父であるドゥラメンテは、Lady Angela/Horn Beam-Hyperion.Almahmoudで血統を構成しており、Mr.Prospectorを主導とする配合は決してベストであると言えず、当馬も本質的にこの問題を抱えている。早期のスピード対応自体は可能だが、開花率はやや低く、これといったスタミナの核の欠如から、成長力には疑問が残る点や、前述の影響度バランスの悪さや、弱点の派生から、安定感にも欠ける点を、指摘しておきたい。
金鯱賞
プログノーシス(ディープインパクト×ヴェルダ by Observatory)牡・18生
有効世代数:9代目
Ⅰ 主:5 結:6 土:3 弱:1 影:2 集:3 質:4 再:6 SP:3 ST:3 特:0
合計:(36/60)点 クラス:2B
Ⅱ 日本適性:〇 成長力:〇
Ⅲ 距離適性
芝:S × M 〇 I 〇 C △ L ×
ダ:S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性:〇 ダート適性:〇 重馬場適性:〇
Ⅳ 開花率:低め 成長型:遅め
〇 短評
主導は、Royal-Chargerが落失するものの、非常に珍しくあるがTurn-to-Source Sucreeと継続したHail to Reason4×5の系列クロス。次いで、Northern Dancerを伴うLyphard4×6で血統を構成。この配合の最大の弱点は、この部分で、両者は、15連存在するNearcoで連動しているものの、主導としては不明瞭な配合となり、加えて血の集合も散漫になった点にある。また、父の父内に存在するPharamondや、父の母内に存在するRomanは世代ズレをおこしており、父のスピード要素が半減している点も、見逃せない事実である。とは、言うものの、Hail to Reasonが米系を、Northern Dancerが欧州系をとりまとめ、孤立しがちな仏系であるKsarをLypahrd.Wid Riskを通じ、能力参加させた点は見るべき部分である。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなせる全天候型。比較的まとまった配合ではあるものの、前述の主導の不明瞭さや、血の集合の甘さ、軽微ではあるものの、弱点の派生から、ムラな面を感じさせる血統構成である。ただし、血統全体の再現性は高く、主導勢力と目される、Hail to Reason.Lyphard内の充足率は非常に高く、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性は指摘しておきたい。また、成長には時間がかかる晩成型。
(taku.O)
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