富士ステークス
ナミュール（ハービンジャー×サンブルエミューズ by ダイワメジャー）牝・19生
有効世代数：10代目
Ⅰ 主：５ 結：７ 土：３ 弱：２ 影：３ 集：３ 質：３ 再：３ SP：４ ST：３ 特：１（主導牡牝を通じたクロス）
合計：（36+1/60）点 クラス：2B+(3B)
Ⅱ 日本適性：□ 成長力：□
Ⅲ 距離適性
芝：S × M 〇 I □ C × L ×
ダ：S × M △ I × C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：△ 重馬場適性：□
Ⅳ 開花率：普通 成長型：普通
〇 短評
主導は、その父Nothren Dancerとの位置の悪さを抱えるものの、Lyphard５×５の系列クロス。次いで、Hail to Reason７×５の系列クロスで血統を構成。従って、主導としては不明瞭な配合となった点が、当馬の血統構成の最大の弱点と言える。とは言うものの、Sheshoon.Sir Gaylord.Roman.Alibhaiのアシストもあり、血統全体の結合力は比較的強固だと言え、ここが当馬の能力の源泉だと言える。また、Tom Fool.Grey Sovereignのスピードを隠し味的に補給している点は見るべき点であり、同父産駒としては、スピードに良さがある配合だと言える。惜しむらくは、父のスタミナ源となったCrepelloの落失であり、かつその父であるDonatelloの世代ズレにより、父のスタミナ再現が不完全になった点か。本質は芝向きのマイル～中距離タイプ。ダートは不得手で、重馬場はこなせる程度。
菊花賞
ドゥレッツァ（ドゥラメンテ×モアザンセイクリッド by More Than Ready）牡・20生
有効世代数：９代目
Ⅰ 主：６ 結：６ 土：５ 弱：２ 影：２ 集：５ 質：３ 再：４ SP：４ ST：４ 特：０
合計：（41/60）点 クラス：3B
Ⅱ 日本適性：□ 成長力：〇
Ⅲ 距離適性
芝：S × M △ I 〇 C □ L △
ダ：S × M 〇 I □ C × L ×
芝適性：〇 ダート適性：〇 重馬場適性：〇
Ⅳ 開花率：普通 成長型：遅め
〇 短評
前面でクロスしたMr.Prospector４×５は単一クロスに近い、中間断絶の為、主導は、Royal Chargerが落失するものの、Hail to Reason-Turn-toと継続させたHalo４×４の系列クロス。次いで、Northern Dancer-Natalma-Almahmoudと継続させたNijinsky７×５の系列クロスで血統を構成。HaloとNijinskの両者は、血統全体で９連存在するAlmahmoudで連動しており、Native Dancerを介してMr.ProspectorとNijnskyの結合もはかられており、血統全体の連動性は悪くはない。また、Alibhaiの系列クロスやBeau Pereのクロスを内包したGraustark(=His Majesty)や、Buckpasserの中間断絶が前述のNijnskyと共にスタミナの核を形成し、Halo主導型の配合としてはスタミナに良さがある血統構成となった点は幸運。惜しむらくは、前述のMr.Prospectorが４代目からクロスした点からくる主導の不明瞭さや、Princequillo系の離反や、７代目以降のクロスの連動性が弱い点で、ここが当馬の配合の限界点を端的に示している。できる事ならばMr.Prospectorクロスは５×５程度であって欲しかった。とは言うものの、これらクロスから国内向きのスピードや、スタミナを補給しており、土台構造をNearcoが23連で形成し、Hyperionも18連でアシストする等、配合の方向性としてはまずまずあっていると言えるだろう。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。また、距離適性の幅は比較的広いタイプ。開花は普通といったところだが、７代目以降のDante(=Sayajirao). Stymieなど細かい血のおさえ方や、血の集合が強調された母の父More Than Readyにある程度存在する点から、仕上がった際には鮮やかな競馬を見せる可能性を指摘しておきたい。
(taku.O)
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