北海道セレクションセール1歳 2024 注目馬

北海道セレクションセール1歳 2024 注目馬

今回の血統研究所は、北海道セレクションセール サラブレッド1歳の中で、血統的に見どころがある配合を何頭かピックして、簡易評価を行いたいと思います。
あくまでも簡易評価ですので、細かいところまでは出しませんが、配合的に優秀である。スピード・スタミナにかなりの良さがある。日本向きの配合である。このあたりを基準にしていきたいと、考えております。

※実際の競馬においての損害等は、あくまでも自己責任となります。当方は、一切の責任を負いません。また、考察の順番に配合の良し悪しは、関係ありません。更に、あくまでも血統表のみでの考察になりますので、馬体や気性面においての評価は行っておりません。それを踏まえてご閲覧頂ければ幸いであります。

では、今回は北海道セレクションセール サラブレッド1歳です。

 
・上場番号12番 ドレフォン×ベラポーサ 牡

主導は、Yarn(=Preach)4×4の系列クロスで明確。次いで、Secretariatの系列クロスや、Northern Dancerを伴うStorm Bird、In Realityを伴うMoon Glitter(=Relaunch)で血統を構成。主導内は、Nijinskyをはじめとして、その充足率は高く、力強さがある血統構成。孤立しがちなPrincequillo系をSecretariatがしっかりと連動させた点もプラス。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場はこなせる程度。開花は普通。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号17番 シルバーステート×キトゥンスミトゥン 牡

主導は、Roberto4×5の系列クロスで明確。次いで、Bold Rulerの系列クロスや、Pocahontasを伴うTom Rolfe、Sir Ivor.Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。非常にシンプルな血統構成となっており、同父産駒としての配合の方向性は正しい。本質は、芝・ダート兼用の中~クラシックタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅い。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号20番 ミッキーアイル×ビートゴーズオン 牡

主導は、父の傾向を引き継ぎ、Natalma-Almahmoudと継続させたNorthern Dancer5・6・6・6×4・6・7で明確。次いで、Turn-toを伴うHail to Reasonや、Native Dancerを伴うRaise a Native、Sir Ivorの中間断絶で血統を構成。また、Gold Bridgeを生かしたSpecialの単一クロスもうまく機能している。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号31番 ノーブルミッション×イシス 牝

主導は、父の傾向を引き継ぎ、Natalma-Almahmoudと継続させた、Northern Dancer4・5×5・7・7の系列クロスで明確。次いで、Buckpasserの系列クロスや、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。母方の世代後退は惜しまれるが、非常にシンプルな血統構成。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅め。

 
・上場番号73番 ダノンスマッシュ×スイートサルサ 牝

主導は、父の傾向を外すものの、Northern Dancerを伴うDanzig4×5で明確。次いで、Secretariatの系列クロスや、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。血統全体の連動性に良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅め。

 
・上場番号84番 モーリス×レディヴァルール 牝

主導は、Northern Dancer-Natalma-Almahmoudと継続させたDanzig5×4の系列クロスで明確。次いで、Never Bendの系列クロスや、Hail to Reasonを伴うRoberto、Ribotを伴うHis Majesty、Native Dancerを伴うRaise a Nativeで血統を構成。血の集合にかなりの良さがある血統構成となっている。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花はやや遅め。

 
・上場番号85番 ドレフォン×スターリーウインド 牡

主導は、父の傾向を引き継ぎ、Mr.Prospector5・7×4・5の系列クロスで明確。次いで、Nearcticから継続させたNorthern Dancerや、Tom Foolの系列クロスで血統を構成。孤立しがちなPrincequillo系をPocahontasクロスにより、主導と連動させる等、見どころの多い血統構成。本質は、ダート向きのマイルタイプで、芝や重馬場は慣れればこなせる程度。開花は普通。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号90番 ロードカナロア×ドリーミートーツ 牡

主導は、Northern Dancerを伴うNureyev5×4で明確。次いで、Syrian Sea(=Secretariat).Mill Reefの中間断絶で血統を構成。非常にシンプルな血統構成であり、ここが当馬の最大の長所。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダートや重馬場はこなせる程度。開花は遅め。

 
・上場番号109番 ドレフォン×スマッシュ 牝

主導は、Mr.Prospector5×4の系列クロス。次いで、Sir Gaylord.What a Pleasureの系列クロスや、Northern Dancerを伴うNijinskyで血統を構成。やや主導の明瞭性に弱さがある点は惜しまれるが、血統全体の連動性や、生かされたスピードに良さがある血統構成。本質は、ダート向きのマイルタイプで、芝や重馬場は慣れればこなせる程度。開花はやや遅め。

 
・上場番号171番 ビッグアーサー×グレイスフルアート 牝

主導は、Northern Dancerを伴う、ノーザンテースト4×4で明確。次いで、同様にNorthern Dancerを伴うNureyevや、Hail to Reasonの中間断絶で血統を構成。非常にシンプルな血統構成で、Hyperionの血の流れに良さがある血統構成。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場もこなせる全天候型。開花は早め。

 
・上場番号176番 モーニン×グラニースミス 牝

主導は、Mr.Prospector5・6×4の系列クロス。次いで、Pocahontasを伴うTom Rolfe、Turn-to/Nothirdchanceを伴うHail to Reasonや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。シンプルな血統構成であり、血統全体の連動性が高い点が、最大の長所。本質は、ダート向きのマイルタイプで、芝は慣れればこなせる程度。重馬場は得意なタイプ。開花は普通。

 
・上場番号203番 ダノンスマッシュ×エポキシ 牝

主導は、Northern Dancerを伴うDanzig4×4。次いで、Nasrullahの系列クロスや、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。父の傾向を外した点は惜しまれるが、主導内の充足率は悪くない。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早め。

 
・上場番号210番 ダノンバラード×ララベスラーナ 牡

主導は、血の濃さこそあるもののの、Halo-Hail to Reason-Turn-toと継続させたサンデーサイレンス3×3の系列クロス。次いで、Mr.ProspectorやNorthern Dancerの中間断絶で血統を構成。シンプルな血統構成となった点が最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。

 
・上場番号213番 フィレンツェファイア×ナムラバイオレット 牝

主導は、Northern Dancer-Nearcticと継続させた、Danzig4×4・4の系列クロスで明確。次いで、Bold Rulerの系列クロスや、非常に珍しくあるが、Gold Digger-Nashuaと継続させたMr.Prospectorの系列クロスで血統を構成。非常にスピード面に良さがある血統構成で、この部分が当馬の最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のスプリントタイプで、重馬場はこなせる程度。蛇足だが母としても有用な血統構成をしている点を指摘しておきたい。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号225番 シルバーステート×タニオブフェーブル 牝

主導は、父の傾向を引き継ぎ、サンデーサイレンス3×4の中間断絶を呼び水とした、Turn-toを伴うHail to Reason5・5×6。次いで、Ridan(=Lt. Stevens=Thong)の系列クロスや、Turn-toを伴うSir Gaylord、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。スピードの生かし方に良さがある点が最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。

 
・上場番号227番 Saxon Warrior×フラメンコⅡ 牝

主導は、Danzig-Northern Dancer-Natalma-Almahmoudと継続させた、デインヒル4×4の系列クロスで明確。次いで、Lyphard.Mr.Prospector.Busted.Sir Ivorの系列クロスで血統を構成。Hail to Reasonの世代ズレは惜しまれるが、欧州系の連動性が非常に高い血統構成となった。本質は、芝向きのマイル~中距離タイプで、ダートや重馬場は慣れればこなせる程度。開花は遅め。蛇足だが、母としても有用な血統構成をしている点を指摘しておきたい。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号241番 シルバーステート×クエルクス 牝

主導は、父母の傾向を引き継ぎ、サンデーサイレンス3×3の中間断絶を呼び水とした、Turn-toを伴うHail to Reason5・5×5・7で明確。次いで、Bold Rulerの系列クロスや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。7代目以降のスピードの血の生かし方や連動性の良さが最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早め。

 
・上場番号267番 インディチャンプ×ルタンデスリーズ 牡

主導は、Northern Dancerを伴うノーザンテースト5×4。次いで、Mr.Prospector.Princely Gift.Never Bendの系列クロスで血統を構成。血統全体の連動性も比較的良好で、スピードにはかなりの良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のスプリント~マイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号269番 リアルスティール×リュシオル 牡

主導は、Nearctic-Nearcoと継続させた、Nureyev5×3の系列クロス。次いで、Hail to Reason.Bold Ruler.Nashuaの系列クロスで血統を構成。バランスの悪さは否めないが、全体的なスピードにかなりの良さがある血統構成。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は遅め。

 
・上場番号277番 ダノンスマッシュ×コマノスクアーロ 牝

主導は、父の傾向を引き継ぎ、Mr.Prospector5・5×4・5の系列クロスで明確。次いで、Roberto.Nearcticの系列クロスや、Mill Reefの中間断絶で血統を構成。Hyperion系の結合の弱さは惜しまれるが、生かされたスピード・スタミナの質は高い。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。

 
・上場番号312番 ホッコータルマエ×ヴェルグンデ 牡

主導は、Northern Dancer-Nearcitcと継続させたNureyev5×4の系列クロス。次いで、Nijinsky.Nashua.Mill Reef.Turn-toの系列クロスで血統を構成。米系の連動性の弱さは惜しまれるが、生かされたスピード・スタミナは悪くない。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場はこなせる程度。開花は遅め。

 
・上場番号313番 シルバーステート×クルソラ 牡

主導は、父の傾向を外すものの、Northern Dancerを伴うLyphard5×4。次いで、Nasuhaの系列クロスで血統を構成。米系の連動性が弱い点は惜しまれるが、シンプルな血統構成となった点が最大の長所。本質は、芝向きの中距離タイプで、ダート・重馬場はこなせる程度。開花は早い。

 
・上場番号330番 マクフィ×リオグランデ 牡

主導は、Northern Dancerを伴うDanzig4×4で明確。次いで、Sir Ivorの系列クロスや、主導同様にNorthern Dancerを伴うLyphardや、Turn-toを伴うHail to Reasonで血統を構成。同父産駒としては、主導の明確性に良さがある血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は普通。無事な開花を望みたい一頭。

 
・上場番号340番 ダノンスマッシュ×ロードライト 牡

主導は、Northern Dancer-Natalma-Almahmoudと継続させたDanzig4×5の系列クロスで明確。次いで、父の主導であったMr.Prospectorや、Robertoの系列クロス。Ribotを伴うHis Majestyで血統を構成。父の良さがしっかりと生きた血統構成となった。本質は、芝・ダート兼用のマイルタイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早い。

 
・上場番号406番 ナダル×フクシア 牡

主導は、Northern Dancerを伴う、Nijinsky5・7×4・6で明確。次いで、Turn-toを伴うHail to Reasonや、Buckpasserの中間断絶で血統を構成。また、Gold Bridgeを生かしたSpecialのスピードアシストに良さがある。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。開花は早い。

 
・上場番号455番 ニューイヤーズデイ×ダートムーア 牝

主導は、Nearctic/Natalma共に継続させたNorthern Dancer5・8×5・6の系列クロス。次いで、Hornbeam.Never Bend.Hail to Reason.Bold Rulerの系列クロスで血統を構成。主導としては不明瞭な配合となったが、父の持つバランスの悪さを上手く補正した点が最大の長所。本質は、芝・ダート兼用のマイル~中距離タイプで、重馬場もこなす全天候型。蛇足だが、母としても有用な血統構成を持つ点を指摘しておきたい。

 
・上場番号457番 ホッコータルマエ×ディーズプリンセス 牡

主導は、Northern Dancer-Natalmaと継続させた、Nureyev5×4の系列クロス。次いで、Nijinsky.Turn-to.Buckpasserの系列クロスや、Graustark(=His Majesty)の中間断絶クロスで血統を構成。生かされた、スピード・スタミナの質が高く、この部分が当馬の能力の源泉。本質は、芝・ダート兼用の中距離タイプで、重馬場はこなせる程度。開花はやや遅め。

 
・上場番号472番 モーニン×キタサンスズラン 牡

主導は、父の傾向を引き継ぎ、Mr.Prospector5・6×4の系列クロス。次いで、Ribotを伴うTom Rolfeや、Northern Dancerの中間断絶で血統を構成。孤立しがちなPrincequilloをTom Rolfeで連動させた点は見るべき部分である。本質は、ダート向きのマイル~中距離タイプで、芝や重馬場は慣れればこなせる程度。開花は早い。

 

今回は、北海道セレクションセール サラブレット1歳馬のピックをおこなってみました。あくまでも自分なりの目線でのピックですが、これ以外にも、勿論キラリと光る部分を持つ配合馬は含まれております。このような記事でも、馬主の皆様の参考や、競馬ファンの皆様の、楽しみになれば幸いです。

今後とも、総合競馬サイトG-ZEROおよび、血統研究所をよろしくお願い申し上げます。

(taku.O)
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