とまあ、大仰なタイトルをつけてみたんですが、とうとう先日から読み直していた、じゃじゃ馬グルーミンUPを読み終えたpirocksです。
もうね、何が書きたいかわからん。とにかく最初から最後まで泣き通した。
はて、それはなんでだろう?と考えてみたわけ。たぶん、最初に読んだのは十代半ばくらいだったはずで、それから時は流れ、人生のその時々に競馬があり、近い時も遠い時もあった。いろんな経験もし、競馬の見方も、付き合い方も変わってきたのだろう。
もちろんこの物語は、入念に取材され、プロの流行作家が描いたファンタジー、御伽噺だと、何度も言い聞かせながら読んでいた。でも…いや、だからこそなのかもしれないが、実に揺さぶられる。実際のエピソードをモチーフにしてあったり、現実と幻想の狭間で、そこに描かれる、人や馬に涙なしでは読めないpirocksでした。
起承転結、競馬でいえば、テンヨシ、ナカヨシ、シマイヨシか。やっぱ名曲はイントロからアウトロまで引き込まれっぱなしなんだよなあ。
んで、最初の辺の疑問に戻るんだけど、なぜ今そんなふうに感じるのか?思い当たることは一つしかないんだよね。
なんの許可もなく、名前を出して書いてしまうけれど、katsuさんが一頭の馬の一口馬主になったのよ。もちろん、その選定には我らの、悪魔に魂までは売ってはないと思うが、デタラメと呼ばれた君の夢の続きはまだ胸の中で眠ってる、エバーフリーてか、ランニングフリーてか、ミルダンスがランニングケイルっちまった血統八代男takuさんも加わっててさ。まあ俺はなんとなく、この2人はこっちだろうから、間とるか、あいだももか、間抜作かみたいなこと言うてさ。
んでまあ、てめぇの娘くらいデレるkatsuさんに付き合って話してるうちに、こっちまで火が入っちゃってさ…わざわざ予算組んでレース見にいったりしちゃったりなんかしてさ。ま、これは正式に許しがでれば、詳しく書くかもしれんが、今日のとこはメインテーマの添え物なんで、ボヤッとさせとく。
まあとにかく、テメェは一銭も出してないのに、シンクロ率の上昇は止められず、可愛さあまって、敵には憎さ万倍くらいの話でさ。出走レースはお祭り騒ぎだし、レースに出るまで、思ってた以上に大変なんだな。報告を聞くだけの俺たちでさえこのありさまなのだから、普段から接してる関係者の労力たるや、どれほどのものかと恐ろしくなるくらいでさ。でも、何度負けてもフェニックスで一喜一憂よ。とにかく愛おしくてたまらない。4百キロoverでも目に入るんじゃねぇかと思うくらいよ。せつなさも殺せないけどさ、愛おしさなんてさ、もっと殺せないぜっ!とぅわっ!てかんじよ。
まあ、そんな経験をしたが故に、じゃじゃ馬グルーミンUPで泣き続けたというわけで。
もちろん、わかっちゃいないぜ何もかもが、おまえの場合デタラメさもんだろうと思う。日常的に生死がかかる、生産、育成、調教、レースetc…な状況を目にしたわけではないしね。
それでもさ、こんな憎まれそうなニューフェイスな素人目からしてもさ、競馬、サラブレッドに関わって生きていくなんてさ、それをなんと呼ぶかは知らんがさ、溢れ出てこぼれ落ちるくらい、決して絶えない火のような思いがないと、無理なんだろうなと思うよ。
さあまた話の着地点が見えなくなってきたぞ。心配ご無用、いつものことだ。
しかし、あれだな。やっぱり親子二代でダービー馬二頭作るてのは、何をどうやったらできることなんだろうね?しかも、息子の方は馬も親子二代だ。
やっぱあれは天馬だな。俺にはそうとしか思えない。
皇太子殿下の目の前で、ダービーを勝つんだ。天の配剤としか思えない。
そう考えるとあれだなあ、競馬てのは祈りでさ、その人の思いを、愛を試されてるのかもな…
さあ、俺たちも、俺たちのところから、せめて祈りましょう。
んぢゃまた
(pirocks)