ソダシと尾形藤吉展

ソダシと尾形藤吉展

今週末はどうしようかなあ…
競馬場行こっかな、それとも先週行ったしゆっくり過ごすかなあ…
でも、尾形藤吉展は見たいなあ…
府中牝馬にソダシ出るんだよなあ…
ヴィクトリアマイルで初めて見たけど、白くてかわいかったなあ…
席が予約できたら行くかな…

そして迎えた休日前夜。
東スポ片手に焼鳥屋。
サイトにあげる重賞予想。
疲れに酒で、頭の中はぐーるぐる。
なんとか予想して送り帰宅。
歯磨きも風呂もいかず寝落ちてた。

ピコーン!
ん?メールか…
やべっ、寝ちった。
歯磨きして風呂入らなきゃ…

「明日行くの?」

編集長からのメールに…

「ソダシ観に行こうとは思ってるけど。」

と返信する。
先に歯磨き?風呂かなあ?

「俺の分もチケット取ってくんない?」

しゃあねぇなあ…

「寝起きやけん、ちょい待ってね。」

風呂と歯磨きをすませ、一服しながらJRAのサイトをポチポチ。
おっ、スマートシートだいぶあまってんな!
ん?2枚だと離れた席になる?
なんだ、この感染症対策は。
先週、なんかあったかな?
んぢゃ、立見でいいや、ポチッとな。
はい完了。
QRコードを編集長に送り眠りについた。

翌朝、遅起き。
野暮用もあるし、昼前に競馬場入って、博物館で尾形藤吉展見て、昼飯食うてから馬券にするか…
編集長も家の用事済ませてからってメールきてたしな。

博物館へ行くとキャメラが回っていた。
草野仁のグリーンチャンネルの撮影っぽい。
おそらく近日公開やろ。
博物館に行けない遠方の方は要チェックや!

撮影を避けながら展示を見ていく。
ネタバレはしない。
かなり濃ゆい内容で大満足。
尾形藤吉というか、ほぼ日本競馬の歴史って感じだった。
なんのジャンルでもそうだろうけど、やはり戦前と戦後で大きく変わったんだろう。
2月くらいまではやってるはずだから、GOTOも始まったし、開催日でない日にゆっくりがお勧め。
土曜の夜までに府中近辺の宿に入り、日曜観戦。
その日も泊まって、次の日にゆっくり博物館だけ攻めるとか。

いつもの梅屋で、いつもの肉南をすすり、馬頭観音からパドックへ。
久々に良い天気で暑く、ハイボールを飲んだり、ソフトクリームを食べたり、買い間違えて万馬券を逃したり…

10レースのパドックを見てたら編集長から到着の電話。

「ソダシってどうなの?」

「白いよ。大きくて白いよ。」

迎えたメインのパドック。
春の入場規制かかってたG 1くらいの人出。
なんとか見える位置を確保し、何枚か写真を撮る。

「白いね!」

「白いやろ?」

「家族に写真送ったよ!」

「しかし、このレベルになると、皆良く見えるね。」

「そりゃここまでくるんだもん。変な馬はいないよ。」

「だよねぇ。1番と11番が良く見えるわ。」

最近はパドック見ないと買えないpirocks。
こうなるとお手上げである。
散々迷って、ソダシを切ろうかとも考えたが、皆と喜べないのは悲しいのでやめた。
今日の負けを取り戻そうなんて卑しい考えは捨てて、白い大きな馬を応援しよう。

編集長とゴール板あたりへ陣取る。
府中の1,800、ゲートは向こう側だ。

「ほら、こんなに遠くからでも白いけんわかるやろ?」

「ほんとだ。」

戦場では使えないな、目立ちすぎる。
馬匹改良な日本競馬の歴史な感想をいだく。
さあ、レースだ!

「きたきたきた!ソダシ!がんばれ!」

「そのまま!そのまま!」

最高の幕引きだと思われたが…

「交わされた?」

「かわったね。」

「なんだよ?2着はダメなんだよ。」

「3連複は?」

「ないよ。3連単頭固定だもん。」

「あらあ。」

ゴール目前の歓声、あたたかい空気が、ゴール後になんとも言えないシラけた感じに。
もちろん馬は悪くないが…

ここで書くのは…
書いてしまおう。

私は長年にわたり、肉体労働をしてきた。
だから、人を危険に晒す行動が許せない。
また、許してはならないのが肉体労働の現場だ。
どれだけ確認を繰り返しても起きてしまうのが事故。
身体を壊してしまえば、いくら銭をもらっても合わない。
パワーハラスメントて言うのかな?
人を恫喝するやつも嫌い。
精神も壊れてしまうと完全に元通りとはならないだろう。
身体も精神も、他の様々なものと同じで、良いものは繊細で壊れやすい。
だからメンテナンスが必要で、壊れないように、壊さないように大事に使っていく必要があると思う。

正直者が馬鹿を見る。
そんな世の中は嫌だ。
悪いことをしたら罰がある。
罪を犯せば、それを償わなければならないと思う。
加害者がなんの反省もなくヘラヘラと笑い、被害者を苦しめ続けるなんてことは嫌だ。
俺は見たくない。

自分自身もいつ加害者になるかわからない。
そうはならないように、自分を律し許し生きていきたいと思ってる。
余裕がなければ過激に走りやすい。
心と身体に余裕を持って生きていきたい。
たくさん人に迷惑をかけて生きてきたからこそ、同じ過ちを繰り返さないようにと思ってる。

別に誰かを否定したいわけではない。
ただ私は好きではないから、なるべく見えないように聞こえないように注意しています。

最終レースを買い、編集長とビール。
いつもより苦いものを飲み込み、最終レースを観戦。
完敗だった。

「あ!今日俺ウオッカ像行ってない!」

「んぢゃ、ウオッカ像行って帰ろか。」

編集長のルーティン。
外の馬頭観音、中の馬頭観音、ウオッカ像から競馬。

「今思うとさ、ジャパンカップが1番すごかったレースじゃない?編集長は見に行ってたでしょ?」

「そうだよ。泣き崩れたもん。」

少しウオッカ像の前で話して別れた。
なんか後味が悪かったんだろうね。

口直しにウオッカ!

pirocks

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