エリカエクスプレスがポンっとゲートを出た瞬間に、俺の馬券は終わったと思った。
まさかテスコガビーばりに逃げ切っちゃう?と少しは思ったが…
てか、調べたらけっこう桜花賞の逃げきりてあるのね…
当初、エリカエクスプレスはフェアリーステークスからの直行だし、血統が良いのは薄々気づいていたがヒモまでの評価だった。
ラップだなんだと見ていって、エリカエクスプレス、ビップデイジー、エンブロイダリー、アルマヴェローチェが中心となった。
そこから1頭を削り、3頭2列3連複フォーメーション予定。
何を削るか?最後まで悩んだ。
常に上がり33秒を繰り出すような馬がいない。
エリカエクスプレスはフェアリーステークスからとキャリア2戦が…
ビップデイジーは大崩れはないが血統は…
エンブロイダリーはモレイラだが、クイーンカップから直行で頭までは…
アルマヴェローチェは阪神ジュベナイルフィリーズ勝ちはあるが時計が…
未知の魅力、血統的な奥深さも考え、本命はエリカエクスプレス。
残りの2頭は、幸不安も安定のビップデイジー、神様仏様モレイラ様のエンブロイダリーとなった。
エリカエクスプレスとビップデイジーの2頭軸にしようかと思ったが、3連複は広めにかまえたかったので買い目は…
2-6-7→2-6-7→1-2-3-6-7-9-15
競馬上司が、混合戦のきさらぎ賞2着リンクスティップを狙いたいが人気しすぎ…とか言っていたが、怖いとは思いつつもスルーした…
この馬の母、ダンスウィズキトゥンならタニノフランケル一択だという思いもあったし…
結果的には、4コーナーでエリカエクスプレスがごちゃごちゃっとしたものの、上位に来たのは後ろからの馬。
前からの馬は、逃げたエリカエクスプレスだけが掲示板に残るようなレース。
これでエリカエクスプレスがマイル路線にいくと…ダメだろうなあというかんじ。
距離伸びて、高速巡行で他馬を圧倒するのが完成形だろうなと。
サンデークロスと見せかけて、サドラークロスがエピファネイアの本線だろうし…
エピファネイアは完成前の福永祐一が主戦。
スミヨンに導かれたジャパンカップの圧勝は、忘れられない人も多いだろう。
産駒にしても、あれが完成形のイメージかと。
勝馬エンブロイダリーは素晴らしい末脚を見せた。
ガツンと仕掛けたアルマヴェローチェが前に出るが、スムーズな加速で捉え交わす。
こんなレースをたくさん見せるモレイラ。
誰もが彼に乗って欲しいと思うだろう。
勝てる馬で、ちゃんと勝ちきる。
簡単なことではないばずだが、簡単に見えるようにやってみせる。
だからマジックマン。
種も仕掛けもわかっているが、それでも魔法をかけられてしまう。
2着のアルマヴェローチェ岩田はレース後に、「ポジションは問題なし、やりたい競馬はできた。結果だけが残念。出ていたけど、相手も伸びてた。力差はないと思う。」と語った。
公式の数字で上がりは0.1秒上回り、一度は前に出ているのに、同タイムのクビ差負け。
どんな魔法があるんだろうね?
馬に力差がないなら、そのクビ差はどこから出たんだろう…
3着のリンクスティップだが、俺には勝負が決まってから出てきたと見えた。
所謂、間に合ってないやつ。遅参てかんじ。
能力は見せたが、距離伸びてとも思わないし、出遅れて展開があったからの3着かなと。
もちろん、お前が軽視して馬券を外したからだろ?てな意見があるだろうけど。
何度かやるとエリカエクスプレスが直線かなり粘って、きっちりとモレイラとエンブロイダリーが交わしたとこがゴールとなる気がする。
その少しを後ろにリンクスティップてな感じでね。
オークスは三つ巴のゴール前を見たい。
馬も騎手も、力と知恵を振り絞った先にあるゴールが見たいね。
そして桜花賞日といえば、オークスのトライアルではないが、オークスに向けて重要な一戦となる忘れな草賞。
思い出されるのは、オグリローマンの快挙に沸く前、ロベルトとミスタープロスペクターの相性の良さ、チョウカイキャロルだ。
秋にはエリザベス女王杯で、ヒシアマゾン、アグネスパレードとハナ、クビ差の素晴らしいレースがあった。
競馬に出会った初期に刻まれたものは大きい。
桜花賞以上に楽しみなレース。
今年は北村友一騎乗サヴォンリンナが勝利。
血統簡易評価は一口馬主クラブ注目馬、G1サラブレッドクラブ2023にあるので注目。
個人的には、サトノダイヤモンドてか、サンデーサイレンスとノーザンダンサーの融合がサザンヘイローでなされるのでなないか?なんて思ってたし、ヘイローこんなにあるんやと驚いた。
現時点での完成度は桜花賞組とは差があるとは思うけど、若馬の成長力はすごいし、後に大きな仕事をしてもおかしくない血統評価。
また楽しみが増えたね。
さて、最後に桜花賞といえばな話を。
毎年毎年、何度でも書くと思うが…
私が唯一、現地観戦した桜花賞のことを。
みんなが忘れても、俺たちは忘れないあの馬を…
編集長、初の出資馬で初勝利、初重賞勝利をくれた馬。
俺は導かれ、阪神競馬場に桜花賞だけを見るためにだけに行った。
清らかな娘…フィリアプーラ!
あの時のパドックを思い出すと、胸の鼓動が止まらない。
ウオッカでも、どんな馬でも俺をそういう気持ちにできないだろう。
一生に一度の桜花賞参戦になるかもしれない。
それがフィリアプーラの初G1挑戦という幸せ。
俺が出資してるわけじゃないんだけどね。
G-ZEROの、俺たちの仔な感じがする。
順調にいってれば今年、初仔がデビュー。
どんな成績でもかまわない。
無事でさえあれば…
けっきょく、桜花賞といえばフィリアプーラ。
フィリアプーラもフェアリーステークス勝ちから直行だったな…
今風な言い方をすれば、フィリアプーラしか勝たん!
てなわけでもない。
ただ、この季節に思い出し、少しかなしい気持ちになり、目にうっすらと涙を浮かべ、それでも良かったと思う。
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