三冠レースの最終章である菊花賞。
古くは「実力の菊花賞」と呼ばれたレースで、ここの勝ち馬は来年の天皇賞春での好走率が高く、ステイヤー路線の主役となる。
近年は、純粋なスタミナというよりは、3000mをスローで折り合って走り切れる素直な気性と、最後の直線で速い上りを持っている馬が好成績を上げる傾向となっている。
データ的に最重要すべきデータは、前走OPクラスで3着以内だった馬は 9-8-4-36 となっており、連対はここからと考える。
逆に4着以下に負けていた馬は 0-1-2-78 なので、3着の穴馬も3勝クラス以下の3着以内だった馬という事になってくる。
・前走OPクラス3着以内 9-8-4-36
・前走条件戦3着以内 1-1-4-39
・前走4着以下 0-1-2-78
上り1~3番時計だった馬は 10-8-5-14 となっており、やはり上位の2頭には必須の条件で逃げ馬は苦戦。
・上り1~3番時計 10-8-5-14
その他では前走距離。
前走2200~2400mが 9-9-9-109 となっており、2000m以下や2500m以上を圧倒している。
・前走2200~2400m 9-9-9-109
所属は当然だが、関西馬が優勢で 8-9-7-99 と圧倒的。
関東馬は 2-1-3-50 となっており、勝った2頭は2023年ドゥレッツァと2018年フィエールマン。
いずれも前走トライアル以外のレースからで穴を空けた。
・関西馬 8-9-7-99
●1着候補
ダノンデサイル
ショウナンラプンタ
ヘデントール
●2着候補
アーバンシック
コスモキュランダ
●3着候補
ピースワンデュック
メイショウタバル
エコロヴァルツ
アドマイヤテラ
前走日本ダービーからは 0-1-0-1 とサンプルが少なく何とも言えないが、史上ワースト2位のスロー上り勝負ダービーを勝ったダノンデサイルは一応資格ありと見る。
ショウナンラプンタは、最も好走例の多い神戸新聞杯組で、上り2番時計0.4秒差3着なら上々。
ヘデントールは昨年のドゥレッツァローテーション、キャロット、関東馬と穴馬パターンに該当。
セントライト記念組のアーバンシックとコスモキュランダは共に関東馬。
前走トライアルからの関東馬で勝ち馬がいないので、2着までと見える。
その他の各馬は、脚質(逃げ)、前走2勝クラスで3着まで。
●まとめ
普通に考えたら、トライアルを上り1番時計で完勝しているアーバンシックが最有力。
次に、ダービー馬ダノンデサイルという事になるのかも知れないが、今年は神戸新聞杯が中京開催で2200mだった事もあり、このレースにおける「普通」が無い。
神戸新聞杯が阪神芝2400mで1番人気、上り1番時計で差し切った馬とかがいれば、ここでも当然1番人気になるだろうし、結果もそれで良いと思う。
「普通」が無い年なので、結果も普通じゃないかも知れない。
(編集長・katsu)