フェブラリーS(G1)は、東京ダート1600mで行われる4歳以上の定量G1。
JRA日程では、年の最初のG1となるレースで、3連単の10万馬券率50%という難解なレース。
では、過去10年の傾向データを見ていこう。
●人気 成績 勝率 連対率 複勝率
1番人気 4-2-2-2 40.0% 60.0% 80.0%
2番人気 2-2-1-5 20.0% 40.0% 50.0%
3番人気 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
4番人気 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
5番人気 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
6番人気 0-0-1-9 0.0% 0.0% 10.0%
7番人気 1-0-2-7 10.0% 10.0% 30.0%
8番人気 0-0-2-8 0.0% 0.0% 20.0%
9番人気 0-2-0-8 0.0% 20.0% 20.0%
10番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
11番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
12番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
15番人気 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 1-1-0-7 11.1% 22.2% 22.2%
●開催年 3着内人気
2021年 1-9-8
2020年 1-16-3
2019年 1-2-8
2018年 4-1-6
2017年 2-5-1
2016年 2-1-7
2015年 1-5-3
2014年 16-2-1
2013年 3-9-7
2012年 7-4-2
1番人気は、勝率40%、連対率60%、複勝率80%と、軸として機能しており、近年は3連勝中。
中心は、1～5番人気。
勝ち馬の80%、2着馬の70%、3着馬の50%が該当。
1、2番人気は、8年連続連対中だが、1、2番人気で決まったのは2回のみ。
3着馬を見ても100%が8番人気以内で、上位人気馬からこの辺りまでが良いところか。
2020年2着、2014年1着の16番人気だが、過去10年で連対率22%ともなると、その他の2桁人気はともかく、ここだけは押えておきたくはなる。
●馬齢 成績 勝率 連対率 複勝率
4歳馬 4-1-0-21 15.4% 19.2% 19.2%
5歳馬 3-3-4-24 8.8% 17.6% 29.4%
6歳馬 3-2-3-28 8.3% 13.9% 22.2%
7歳～ 0-4-3-55 0.0% 6.5% 11.3%
4歳＞5歳＞6歳＞7歳以上と若い順。
4から6歳が中心で、7歳以上になると勝ち馬は出ていない。
だが、2、3着は十分に考えられ、大きく割り引く必要は無い。
●性別 成績 勝率 連対率 複勝率
牡・セ 10-10-10-119 6.7% 13.4% 20.1%
牝 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0%
牝馬は割引き。
●所属 成績 勝率 連対率 複勝率
関東馬 2-1-0-18 9.5% 14.3% 14.3%
関西馬 8-9-10-102 6.2% 13.2% 20.9%
頭数は関西馬、率は関東馬だが、数値に大きな差が無いため、関西馬中心と考えるのが順当。
●枠順 成績 勝率 連対率 複勝率
1枠 1-0-0-18 5.3% 5.3% 5.3%
2枠 3-1-2-13 15.8% 21.1% 31.6%
3枠 0-2-1-17 0.0% 10.0% 15.0%
4枠 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%
5枠 0-2-5-13 0.0% 10.0% 35.0%
6枠 2-0-1-17 10.0% 10.0% 15.0%
7枠 2-2-0-16 10.0% 20.0% 20.0%
8枠 1-2-0-17 5.0% 15.0% 15.0%
外枠有利なコースだが、内外の差は無い。
●脚質 成績 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
先行 4-2-1-32 10.3% 15.4% 17.9%
差し 3-6-6-46 4.9% 14.8% 24.6%
追込 2-2-3-41 4.2% 8.3% 14.6%
先行＞差し＞追込＞逃げの順。
先行～差しが中心で、速い上りが要求される。
過去10年の勝ち馬は、全て上り5番時計以内となっている。
●前走レース 成績 勝率 連対率 複勝率
根岸S 4-2-3-51 6.7% 10.0% 15.0%
東海S 3-1-1-15 15.0% 20.0% 25.0%
チャンピオ 2-3-1-7 15.4% 38.5% 46.2%
フェアウェ 1-0-0-0 100.0% 100.0% 100.0%
東京大賞典 0-2-2-11 0.0% 13.3% 26.7%
川崎記念 0-2-1-12 0.0% 13.3% 20.0%
JCD 0-0-1-2 0.0% 0.0% 33.3%
武蔵野S 0-0-1-0 0.0% 0.0% 100.0%
その他 0-0-0-30 0.0% 0.0% 0.0%
根岸S、東海S、チャンピオンズCが中心。
2014年の16番人気コパノリッキーで特例、JCDもチャンピオンズCとなったことを考えると、主要3レースが対象となる。
連対以下を見ても、武蔵野Sから3着が1頭いる以外は、全て、川崎記念、東京大賞典が対象で、それ以外のレースからは馬券にならない。
●前走人気 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1人気 3-2-2-22 10.3% 17.2% 24.1%
前走2人気 2-1-0-21 8.3% 12.5% 12.5%
前走3人気 2-3-4-16 8.0% 20.0% 36.0%
前走4人気 1-2-2-14 5.3% 15.8% 26.3%
前走5人気 1-0-0-10 9.1% 9.1% 9.1%
前走6～9人 1-1-1-25 3.6% 7.1% 10.7%
前走10人～ 0-1-1-18 0.0% 5.0% 10.0%
前走1～5番人気が中心。
勝ち馬の90%、2着馬の80%、3着馬の80%がこれに該当。
●前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
前走1着 6-3-3-24 16.7% 25.0% 33.3%
前走2着 0-3-4-16 0.0% 13.0% 30.4%
前走3着 1-1-0-14 6.3% 12.5% 12.5%
前走4着 0-0-0-10 0.0% 0.0% 0.0%
前走5着 0-1-1-15 0.0% 5.9% 11.8%
前走6～9着 2-2-1-25 6.7% 13.3% 16.7%
前走10着～ 1-0-1-23 4.0% 4.0% 8.0%
前走1～3着以内が中心。
勝ち馬、2着馬、3着馬の70%がこれに該当。
負けた馬の巻き返しは、1.9秒差以内がボーダーラインで、2.0秒差以上負けからは馬券になっていない。
●まとめ
傾向からは、以下のようになる。
【勝ち馬候補】
タガノビューティー
テイエムサウスダン
ブルベアイリーデ
レッドルゼル
【2、3着候補】
アナザートゥルース
アルクトス
サンライズホープ
スワーヴアラミス
ソリストサンダー
ミューチャーリー
今年は、昨年の覇者カフェファラオが、前走4番人気11着2.0秒差で消し。
何かと話題のソダシも、牝馬0-0-0-9、前走2番人気12着2.3秒差で消し。
チャンピオンズCの覇者テーオーケインズと、BCディスタフの覇者マルシュロレーヌは、サウジCへ遠征のため、ここは回避予定。
更に週末は雨の予報という、超難解な展開。
タガノビューティーの前走は、スタートのロスが大きく最後方から。
0.3秒差に負けはしたが、上り1番時計で3着なら上々。
対して、勝ったテイエムサウスダンは、全ての勝ち鞍が1400m以下で、距離の壁を乗り越えられていないか。
ブルベアイリーデは、どちらかと言うと1600mからの馬で、前々走では、4角不利がありながら上り3番時計で0.4秒差4着と好走。
決め手不足は否めないが、S指数は、高い位置で安定している。
昨年、0.5秒差4着のレッドルゼルは、その後、ドバイGSで2着と大健闘。
前走のJBCスプリントを0.6秒差で圧勝して初G1制覇を遂げ、まだまだ成長している感はあるが、やはり本質はスプリンター。
その他、2、3着候補からは、ソリストサンダーに注意。
前走の1400mは、この馬には忙しかった。
前々走で同コースの武蔵野Sを勝っているように、通用する力は十分。
ただ、7歳馬なので、データ的には、頭までは無い。
タガノビューティーが頭ともなれば、それだけで十分に波乱なのだが、今回は、それだけで終わらなそう。
余程の雨で高速決着となれば、データ圏外から白毛の馬体が逃げ切るゴールもあるだろう。
各馬の中間の動きも含めて、ギリギリまで考えたい。
(編集長・katsu)
